わが拳に復讐を
―2022年配信 米 96分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:超人的な力を持つ”五行の刺客”であるカイは仲間を殺され、敵を討つためにバンコクへ。だが、カイは世界に迫る危機を知り、恐るべき古代の脅威に立ち向かう。(netflix)
監督:ロエル・レイネ
出演:ルイス・タン/イコ・ウワイス
ネタバレ感想
イコウワイス主演作ってことで、ネットフリックスで配信されたので鑑賞。
五行の刺客がどうの、道がどうしたとか、盤古だの、陰陽五行や道教に関連しそうなワードが冒頭からたくさん出てくるし、登場人物たちの過去とかが語られずにどんどん物語が進んでいくので、細部がようわからん。
わかるのは、イコウワイスとルイスタンともう一人の男たちが友人関係にあって、過去に殺された仲間の復讐のために、謎の力を持つ軍団と戦う話だったということ。
で、この謎の軍団が陰陽五行だの道教だのをバックボーンに持つ神様とその部下たちで、復讐とともに、こいつらの野望を阻止することも主人公たちの使命だったみたい。
観終わってから知ったんだが、この作品はネトフリのドラマシリーズの続編だったようだ。俺はそれを鑑賞してなかったので、物語の細部の設定などはわからなくても仕方ない。
でも、それを差し引いても、つまらない。イコウワイスのアクションはいいんだけども、それ以外にさして見所がない。
イコウワイス扮するカイは、人間の気を利用した不思議な能力があって、敵のボスたちもこの能力があるらしいんだが、ルイスタンら普通の人間たちもこの能力者たちとけっこう戦えているので、その能力のすごさがあまり伝わってこない。
敵側はその不思議な能力を持って普通の人たちを操ることができるみたいだが、主人公たちはその操られている人間を邪魔ものとして殺しまくっている。例えば序盤のクラブでのシーンとか、中盤のビル内での戦いとかで。いくら操られているとはいえ、元は普通の人間なんだから、あんなことしていいのかね。
まぁともかく、この能力のすごさがあまり伝わってこないし、敵側の二人のボスも一人は人間たちの連携プレーで始末されちゃうし、もう一方も力に目覚めた割には大して強くないので、その強大さがまったく感じられないのであった。
ついでに、仲間になる女性の一人は、一度主人公たちを裏切るんだけども、終盤の戦いでその裏切りを反省して仲間たちのもとに戻るわけだが、彼女はその裏切りのせいで主人公たちを危機に陥れているし、さらには自分の故郷の村長みたいな人が敵に殺されている。
にもかかわらず、仲間たちはあっさり彼女を受け入れ、ラストでは一緒にビーチで遊んじゃってるのはいかがなもんか。仲を取り戻すような描写が一切なくあのような関係に戻っちゃうのはさすがにおかしいだろ。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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