フィアー・インク
展開が二転三転するものの、最後まで鑑賞したのを損したと思ってしまうくらいイライラするホラー映画。主人公がバカすぎるのもかなりのマイナス要素。ネタバレあり。
―2017年公開 米 92分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ドラマ『シングルパパの育児奮闘記』のルーカス・ネフ主演のホラー映画。顧客に人生最大の恐怖を提供する会社フィアー・インクに就業登録したホラー映画フリークのジョーと友人たちは、ジョーが仕掛けた恐怖により、命懸けのホラーゲームに巻き込まれていく。出演は、「アイ・フランケンシュタイン」のケイトリン・ステイシー、「顔のないスパイ」のクリス・マークエット、ドラマ『CSI:サイバー』のステファニー・ドレイク。トライベッカ映画祭、サンディエゴ国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭正式出品作品。カリテ・ファンタスティック! シネマコレクション2017にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:顧客に人生最大の恐怖を提供する会社フィアー・インク(FEAR, INC.)に就業登録したホラー映画フリークのジョー・フォスター(ルーカス・ネフ)と友人たち。ジョーがある“恐怖の提供”を仕掛け、彼らは命を懸けたホラーゲームに巻き込まれていく。(KINENOTE)
監督:ヴィンセント・マッシェル
出演:ルーカス・ネフ/ケイトリン・ステイシー/クリス・マークエット/ステファニー・ドレイク
ネタバレ感想
いやぁ、これ酷くないですかね。下敷きになっているのは物語中でも言及されるように、デヴィット・フィンチャー監督の『ゲーム』だろうね。他に『シャイニング』『スクリーム』などなど有名どころのホラー演出を詰め込んでいるんだと思われるし、作中でもオマージュっぽいシーンが散見される。
だけどねぇ、主人公の言動がイチイチイライラしてきて楽しめないんだよなぁ。感情移入がしづらい。何でこんなバカっぽいキャラにしたんだろうか。ホラー好きなキャラってのは定職にも就かないダメ人間でなきゃいけない決まりでもあんのか?
しかもそのダメ人間の彼女が金持ちで超美人でしかも、性格も悪くないとかどういうことなんだよ。さらにこの主人公に好感持てなくなっちゃうじゃん。実際、ぜんぜん持てねぇんだよ。何で彼女が金持ち(厳密には彼女の親父)の設定なのかというと、主人公に甲斐性がないのでフィアーインク社の高額のゲームに参加させるパトロンが必要だったためなんだろうけど、もうちょっと別の工夫の仕方なかったもんなのだろうか。
そんな感じで、設定に文句を言いたくなるくらいに、つまらない作品であった。なんか、細かいところも適当すぎて支離滅裂なんだよな。しかも、ラストのオチはなんなんだよ。なんで無理やりバッドエンドにする必要があるのか意味がわからない。あれやっちゃったらフィアーインク社って単なる殺人会社ってことじゃんか。しかも、高額な料金を支払わせて客を殺すとか、どういう類のブラック企業なんだよ。
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