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映画 テッドバンディ ネタバレ感想 殺人シーンのない殺人鬼もの

テッドバンディ
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テッド・バンディ

―2019年公開 米 109分―

解説:「グレイテスト・ショーマン」のザック・エフロンが、アメリカ史上最も凶悪といわれた殺人犯を演じる犯罪ドラマ。30人以上を殺害、IQ160の頭脳と美しい容姿で司法・メディアを翻弄したテッド・バンディ。しかし、一人殺されなかった女だけが知る真実があった。共演は「あと1センチの恋」のリリー・コリンズ、「メイズ・ランナー」シリーズのカヤ・スコデラーリオ、「ボーダー・ライン」シリーズのジェフリー・ドノヴァン、「RED レッド」シリーズのジョン・マルコヴィッチ。監督は「クルード アマゾンの原油流出パニック」のジョー・バリンジャー。(KINENOTE)

あらすじ:1969年、ワシントン州シアトル。テッド・バンディ(ザック・エフロン)とシングルマザーのリズ(リリー・コリンズ)は、あるバーで恋に落ちる。デッド、リズと彼女の幼い娘モリーの3人は幸福を絵に描いたような家庭生活を築いていくのだった……。そんなある日、車を運転中のテッドは信号無視で警官に止められ、車の後部座席に積んでいた道具袋を疑われて逮捕されてしまう。それは、マレーで起きた誘拐未遂事件の容疑であった。その前年にも女性誘拐事件が発生しており、キング郡警察の発表によると、目撃された犯人らしき男の車はテッドの愛車と同じフォルクスワーゲン。新聞に公表された似顔絵は、テッドの顔によく似ていた。突然の事態に混乱するリズ。一方、テッドはすべてまったくの誤解だと説明するが、次第にいくつもの事件の真相が明らかになっていく……。(KINENOTE)

監督:ジョー・バリンジャー
出演:ザック・エフロン/リリー・コリンズ/カヤ・スコデラーリオ/ハーレイ・ジョエル・オスメント/ジョン・マルコヴィッチ

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ネタバレ感想

実在した殺人鬼を題材にした作品。なかなか面白いです。何がいいかというと、殺人鬼が出てくる話でありながら、殺人を犯すシーンがないところ。そういう部分は描写せずに、テッドバンディの日常を描きつつ、後半は無実を主張する彼の裁判シーンが描かれる。

であるから、鑑賞している人間は、こいつに感情移入ができなくもない。「もしかしたら、本当に無実なのかも」なんてことは思わないけども、殺人者の殺人シーンを描かずに、彼の愛した女性を巡る話というところに焦点をあててるので、殺人鬼を普通の人間として見られるのだ。

このテッドバンディてのはかなり女性から好かれるというか、行きずりの相手と関係を持てちゃうところがすごい。実際の写真を見るに、そんなにカッコいい容姿でもないと思うんだが。

で、この作品に出てくる奥さん役の女優さんと、バンディを愛し続けて、秘書みたいなことをしてるメガネの女性。どちらも可愛い。というか美人というべきか。実際の2名はどんな顔かは、ラストに出てくるんだけども、やはり、演じてる女優のほうが美人だーーそんなのはどうでもいい話だが、ともかく、なんでテッドバンディなる男が女性をあれだけ惹き付ける魅力があったのか、そこは俺には理解できんところである。

いずれにしても、この2名はどうして彼の標的とならずに生き続けられることができたのか。それはおそらく、この二人に対しては愛情があったからではないか。彼が殺人を犯す対象は、ある意味では異常な性癖のはけ口なんである。つまり、普通の男が性欲を満たすために、ヘルスにいったりするようなもので、バンディにとっては、それが袖振り合うくらいの関係になる女性たちなのだ。この作品では描かれていないものの、本当はバンディは奥さんとメガネも殺したい衝動に駆られることがあったのかもしれぬ。だけど、その衝動は他の人間を殺すことで代替していたということだろう。

自分で法律を学んで、自分を弁護するシーンとかは、セリフにもあるように茶番でしかないわけだが、バンディはそれだけiQが高いくせに、信号無視で捕まるとかアホすぎ。天才ってのは社会生活をまともに送れない不適合者だってな話はよくあるけども、この殺人者もそういう意味では天才肌の奴だったのかもね。

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