恐怖の臨界点
医者の夫婦が上海で手術を施して命を救った富豪に招待されて山奥の別荘に招待される。そこに、ある犯罪者集団がやってきて、血みどろの闘争を繰り広げることになる話。ネタバレあり。
―2018年製作 米 91分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:山に囲まれた別荘で休暇を過ごそうとしていた若い夫婦に、冷酷な犯罪者集団の魔の手が迫る。ひん死状態に陥った夫が、妻を救うため、出せる限りの力を振り絞る! (NETFLIX)
監督:ボビー・ロス
出演:ロックモンド・ダンバー/Zhu Zhu/リン・シェン/ロバート・ネッパー/ディーン・カッドワース/ロバート・クレイトン
ネタバレ感想
この作品って中国の資本でも入ってるんだろうか。主人公の夫婦を中国人にして、二人に助けられた富豪をアメリカ人にする設定に、あまり必要性を感じなかったんだが。
で、この中国人医師の旦那のほうがいろいろあって犯罪者のボスみたいな奴にナイフで心臓のあたり刺されて瀕死になるんだけども、序盤で紹介される矢の刺さったシカと同じく、ナイフで刺されていることによって失血が抑えられるので、何とか頑張って妻を助けようと犯罪者たちと戦うのであるーーというのが適当なあらすじ。
善良な人間たちが屈強な犯罪者たちの脅しにおびえながら、何とか別荘から出て行ってもらおうとする序盤の展開は、非常におそろしくて、ぜったいこんな目に遭いたくないなと思わせる恐怖シーンである。クリーチャーやお化けが出てくるホラーよりも現実の延長で自分の身にも降りかかるかもしれない出来事と思わせるところに、こうした作品の良さがある。
しかも、奥さんが美人なので旦那は彼女がレイプされたり、暴力振るわれたりしちゃうんじゃないかと気が気じゃないから、瀕死の重傷を負いつつも気力で頑張るのである。そういう意味では夫婦愛を描いてもいるんだけど、綺麗な相手と付き合うってのは男としてはこういう苦労もあることを想定しなきゃならんわけだな。別に相手がそれほどの美人じゃなくても、心構えとして持っておくべきことは同じなんだけども。
てなわけでアメリカ人はさっさと殺されちまうけど、旦那は必死こいて頑張って何とか犯罪者集団を撃退することに成功するんである。するんであるけども、序盤以降の展開はさして面白くもない普通作品でした。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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