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映画 ドントルックアップ ネタバレ感想 笑えない風刺コメディ

DON'T LOOK UP
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ドント・ルック・アップ

『マネーショート』『バイス』など実話を基にしたブラックコメディを手がけたアダムマッケイ監督の作品。今回は実話を基にしてはいないけども、現代のアメリカで実際に起きた出来事などを内に秘めて戯画化したような内容になっている。正直、つまらなくはないけども大して笑えもしない普通な作品でした。ネタバレあり。

―2021年公開 米 145分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:うだつの上がらぬ天文学者とその教え子が、彗星衝突の危機を世界中に伝えようと奔走するコメディドラマ。アダム・マッケイ監督がレオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスを主演に迎得て描くNetflixオリジナル映画。他のキャストに、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、マーク・ライランスほか。2021年12月24日からのNetflixでの配信に先立ち、12月10日から一部劇場で公開。(KINENOTE)

あらすじ:ランドール・ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)は、落ちこぼれ気味の天文学者。ある日、教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)と地球衝突の恐れがある巨大彗星を発見。二人は世界中の人々に迫りくる危機を知らせるべく奔走することに。大統領(メリル・ストリープ)と、彼女の息子で補佐官のジェイソン(ジョナ・ヒル)と対面したり、陽気な司会者ブリー(ケイト・ブランシェット)のテレビ番組で、訴えかけたりするが相手にしてもらえない。果たして2人は彗星衝突の危機から地球を救うことが出来るのか。(KINENOTE)

監督・脚本:アダム・マッケイ
出演:ジェニファー・ローレンス/レオナルド・ディカプリオ/メリル・ストリープ/ケイト・ブランシェット/ジョナ・ヒル/ティモテ・シャラメ/アリアナ・グランデ

ネタバレ感想

超適当なあらすじ

ディカプリオ演じる天文学者のミンディ博士。ジェニファー・ローレンス扮する教え子のケイトが彗星を発見したというのでいろいろ分析してみたら、なんとそれは100%に近い確率で半年後くらいには地球に衝突することが判明。

これはヤバいってなことで、NASAや政府に働きかけて事の重大性を共有し、なんとか政府に対策を講じてもらおうとするんだけども、それがうまくいかなくて、いったいどうなってしまうのかーーというのが適当なあらすじ。

人類全体をからかっているブラックコメディ的風刺劇

彗星が衝突するってな話は作り話ではあるものの、政府というか、そうした未曽有の困難に対して大統領が自分の次期選挙や身の回りのスキャンダルに対する火消しのほうに奔走してる様なんかは、どこの世界の選挙活動にもありそうなエピソード。

んで、自身の保身のために、その未曽有の出来事に対応する自らの献身性を国民にアピールすることで人気回復に努めようとするところなんかも、今的であるなぁと思わせる内容であった。

仮に彗星衝突の危機を感染症やら気候変動に置き換えてみたら、この作品で繰り広げられる政府の糞対応ぶりや、何でもかんでも娯楽的なことにして消費するような報道しかしないクソマスメディア、情報に左右されて思い思いに行動を起こしては自ら敵をつくり分断していく民草の阿保さ加減など、今の世の中で起きていることとリンクしてくる。

タイトルもまさにそうで、科学的根拠に基づいていることであっても、それを信じることを良しとしない輩がいるのも、それと同じ。その逆も同じ。

要するに、ブラックコメディ的風刺劇にみせといて、やっていることは、どいつもこいつも同じ穴の貉的な人類全体の糞さ加減をからかっているだけに過ぎない。その、「だけに過ぎなさ」を楽しめるかどうかが、鑑賞した人がこの作品をどう評価するかということにつながりそう。

笑えないし面白くもない

間接的に人類の阿保さを茶化したかったってんなら、それは成功してるとは思うものの、それらのパロディたる劇中の出来事が俺的には別に笑えもしなくて面白くない。

だって、この作品はフィクションだけど、現実の社会もこの作品で起こってることとさして変わりがないわけで、リアルな毎日そのものが、糞みたいなコメディ的な世界になっているのだと思えば、この作品で笑えないのは仕方ないわけだ。ほぼ現実に起こっている、リアルで体験ずみなことを見せられて笑えるかね。

人類生き残り作戦を金儲けのために延期したり、わざわざ面倒くさいものにしておきながら、作戦に失敗する権力者と超富裕層の糞ども。うまく行かないことがわかったらトンズラこいて、自分たちだけは生き残りを図ってたなんていうくだりも、さもありなんという感じ。

で、他の主要人物たちは粛々と人類滅亡を受け入れる。で、トンズラこいた輩どもは、コールドスリープつき宇宙船で一度宇宙へ逃れ、数万年後に地球へ生還ーーしたはいいものの、老人しか生き残ってなくて、こいつらは自分たちが生き残れば子孫繁栄も考えてなかったんだろうなってことを匂わせておいて、へんてこな生物に大統領があっさりと食われて、他の奴らも死んじまうんだろうなという感じに終わるのはまぁ多少は溜飲が下がらなくもない。

けど、だからなんだってのよ。大統領の息子が最後まで生き残ってるのも、なんか意味があったのかなかったのか、ようわからんが、この監督の風刺劇はそろそろ飽きてきた。人間はこんな感じに近々滅亡するんだぜって言われても、そんなんわかってるよ――ってのはもちろん個人的主観。

この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。

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