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映画 ドメスティックフィアー ネタバレ トラヴォルタVSヴィンスヴォーン

ドメスティックフィアー
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ドメスティック・フィアー

 

―2002年公開 米 89分―

解説:継父の秘密を知ってしまい命を狙われる息子を救うために、別れた実父が奔走する姿を描いたサイコ・サスペンス。監督は数々の映画に携わり、現代のサスペンス映画の巨匠とも言われるハロルド・ベッカー。製作はドナルド・デ・ラインと「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」のジョナサン・D・クレイン。脚本・原案は「不法侵入」のルイス・コリック。撮影は「アンジェラの灰」のマイケル・セレシン。編集は「L.A.コンフィデンシャル」のピーター・ホネス。衣裳は「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」のボビー・リード。音楽は「コン・エアー」のマーク・マンシーナ。出演は「ソードフィッシュ」のジョン・トラボルタ。「ザ・セル」のヴィンス・ヴォーン。「ミート・ザ・ペアレンツ」のテリー・ポロ。「スパイキッズ2 失われた夢の島」のマシュー・オリアリー。「アルマゲドン」スティーヴ・ブシェーミほか。(KINENOTE)

あらすじ:アメリカ東海岸メリーランド州サウスポート。造船会社を営む男フランク(ジョン・トラボルタ)には、別れた妻スーザン(テリー・ポロ) との間にひとり息子ダニー(マシュー・オリアリー)がいる。ダニーは、母親と暮らしながらも、実の父フランクを心の支えにしていた。両親が元のさやに戻ることを願って、少年は、嘘をつき問題を引き起こす。そんな中、スーザンは実業家として成功を収めていたリック・バーンズ(ヴィンス・ヴォーン)との再婚が決まっていた。しかし、ダニーは継父のリックを快く迎えることはできなかった。数日後、リックとスーザンの結婚式が行われた。そこへ、リックの昔の友人と名乗る謎の男レイ・コールマン(スティーブ・ブシェーミ)が現れると、リックの顔色が一瞬険しくなった。そんな彼の表情をフランクは見逃さず、何か引っかかるものを感じていた。ある夜、ダニーは母の妊娠の事実を偶然耳にし、ショックを受け、フランクのもとへ逃げ込もうと、リックの車に潜り込む。ところが、その途中、ダニーはリックが謎の男レイを殺してしまう現場を目撃してしまうのだった。ダニーはフランクに連れられて警察に出頭し、リックの殺人を話すが、誰も嘘をつくダニーの話を真剣に聞いてくれなかった。そんな中、ただ一人、彼の言葉を信じるフランクは、さっそくリックの身辺を独自に調べ始めるのだった。息子ダニーと殺人犯のリックが一つ屋根の下で暮らしていることに恐怖を感じるフランクは、親権裁判まで起こすが失敗に終わる。ところが、ある日リックがフランクの造船会社に現れ、放火をしてしまった。慌てて家に戻ったリックだが、リックの火傷を見てしまったスーザンはリックの本当の正体に気付き恐れを感じ、ダニーと車で逃げようとする。しかし、リックに見つかってしまい、ダニーとスーザンが危険な目に合いそうになるところに、フランクが現れ二人を助け、リックを打ちのめした。(KINENOTE)

監督・脚本:ハロルド・ベッカー
出演:ジョン・トラヴォルタ/ヴィンス・ヴォーン/テリー・ポロ/マシュウ・オリアリー/スティーヴ・ブシェーミ/スーザン・フロイド

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ネタバレ感想

ネットフリックスで見つけて鑑賞。何度か地上波でもやってた作品だと思うが、今回初めて見た。トラヴォルタ以外にもヴィンスヴォーンやスティーブブシェミも出ててなかなか豪華な配役。だが、内容はショボい。父と子の親子愛的な話が好きな人には高評価かも知らぬが、個人的にはかなり微妙だったな。

まず、ヴィンスヴォーン扮するリックは過去にシカゴでいろいろな犯罪をしてて、名前を変えてメリーランド州にやってきて、金持ちになったらしい。が、どうやって金持ちになったんだろうか。町の名士みたいになってるんだけども、過去の犯罪歴はそのまま残ってるわけで、あんな目立つことしてたらそのうち捕まると思うのに、物語中ではなぜかそうはならない。

ならないなら、ならないなりの説明が必要だと思うんだが、そういう描写はない。アメリカは広大なので他の州で犯罪犯しても別の州に移れば大丈夫なんだろうか。ようわからん。いずれにしても、結局リックは過去の犯罪歴が明るみになるわけで、単なるトンマ野郎にしか見えない。

そもそもこいつ、義理の息子(ダニー)に殺人現場を見られてて、彼を脅すことで自分の犯罪を隠す道を選ぶのに、そんな関係をこの先ずっと続けられると思っていたのだろうか。妻といたいがために、そもそも懐いてもいないダニーと何十年も過ごすとか、普通の感覚では無理だと思うんだけどね。

トンマと言えば、リックの犯罪を立証しない警察はもっとトンマ。初動捜査の際に、工場の焼却炉の捜査をコストがかかるとかでしようとしない。これは完全にトラヴォルタ(フランク)の息子のダニーの証言を嘘だと決めつけているからではあるが、それにしても、そんなことあるだろうか。

これはダニーが嘘つきであることが影響しているようだ。彼は母とフランクが元さやに戻ってくれることを願ってて、そのために嘘をつくような前歴があったらしい。であるから警察は彼の言を信じなかったということみたい。で、この少年がなかなか生意気で、好感が持てないところがまたマイナス。フランク曰く、「ダニーはよく嘘をつくが、父親である俺に嘘をついたことはない」んだそうだ。素晴らしい親子愛ではあるが、母親の立場がありませんな(笑)。

奥さん立場なさすぎなのは、本人のせいでもあるんだけど、この人の性格もよくわかんない。どうしてあそこまでリックを信用していたのか、そこんところが不明。その割には、彼が火傷の治療をしているのを見ただけで、彼が犯罪者であることを察知する勘の良さ。そもそも旦那は犯罪者で身分を隠して彼女に近づいてるんだろうから、日々生活してれば怪しいことに気付きそうなもんだが。

で、彼女は気の毒にリックの子どもを宿していたが、リックの暴力により、その子どもは死んでしまったようだ。子どもは何の罪もないのに、さらっとその辺は流されてて、そこもいかがなもんだろうか。これでフランクと奥さんが元さやに戻ったとしたら、さらに都合がよすぎる展開だなぁなんて思ったが、さすがにそこまでは描かれていない。でも、あの後フランクと彼女、どうなるんだろうか。息子はよりを戻してほしいと思っているんだろうが、それは無理だよねぇ。

父と息子は強いきずなで結ばれていたが、だったらフランクはもっと努力して、奥さんと別れないように頑張ってればこんなことにならなかったんではないか。と、作品そのものを成立させられなくなるような突っ込みはさすがに無粋か。

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