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映画 シャッター写ると最期 ネタバレ感想

シャッター写ると最期
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シャッター 写ると最期

合コンパーティーみたいなのに参加した若者たち。ある山小屋で謎のポラロイドカメラを見つけ、それに撮影された人物はその写真の現像通りの姿で死んでしまう。若者たちは殺人カメラから逃れることができるのか。突っ込みどころが多いがラストに一捻りあるロシア産ホラー作品。ネタバレあり。

―2019年製作 露 80分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:レンズを向けられた人の最期の姿を写すカメラをめぐる恐怖を描出するロシア発ホラー。事故により、深い森に建つ山小屋にたどり着いた7人の若者たち。彼らはそこで古いポラロイドカメラを発見するが、それは軍事兵器として作られたいわくつきのカメラだった。イリーナ・テミチェヴァ、アナスタシヤ・ゼンコヴィッチといったロシア映画の未来を担う若手が総出演。監督は『ミラーズ 呪怨鏡』『シャドウ・チェイサー』などの撮影を手がけたアントン・ゼンコヴィッチ。特集企画【未体験ゾーンの映画たち2019】にて上映。(KINENOTE)

あらすじ:イリャ、アリョーナら7人の若者たちは、パーティーを楽しむため、車で森の別荘に向かっていた。ところがその途中、道路を横断する大きな鹿に衝突、深い森の中に壊れた車ごと取り残されてしまう。携帯は通じず、救助も期待ができないと考えた彼らは、凍死を避けるため、森を彷徨い始める。やがて、不気味な山小屋にたどり着いた一行は、そこで珍しいアンティーク・ポラロイドカメラを発見。だがそれはレンズを向けられた人の最期の姿を映し出すといういわくつきのカメラであった。写真に映し出された自分たちの最期の姿が現実となることに気づき始めた彼らは、極限の恐怖へと追い詰められていく……。(KINENOTE)

監督:アントン・ゼンコヴィッチ
出演:イリーナ・テミチェバ/アナスタシヤ・ゼンコビッチ

ネタバレ感想

アマゾンプライムで見つけて鑑賞。アメリカ映画かと思ったらロシア映画だった。ポラロイドカメラで撮影されると死んじゃうってな話は、前にも観たことあるなぁと思い出してみたら、『ポラロイド』とかいう作品があった。内容覚えてないけど(笑)。

まぁ要するに、本作はそういうありがちな設定を使ったロシア産のホラーってことだな。話自体は単純で、謎のカメラに撮影された人間が即座に死んじまう。だから登場人物たちは、そのカメラに写されずに、いかにして危機を脱すればいいのかとジタバタするというもの。

でも、シャッターを押すのは人間なんだから、そもそも押さなきゃいいだけ。であるからこの映画の工夫は、いかにして登場人物たちにシャッターを切らせるかという物語の進め方にあるわけだな。

個人的にはその辺に興味を持って観ていた。じゃあ実際にどのように登場人物たちはシャッターを切ることになるのか。最初の1枚目はポラロイドカメラにそんな恐ろしい機能があるなんて誰も知らないんだから、普通に撮影。2枚目は、ちょっとした不注意で鏡に写った自分を撮影しちゃう。これは俺でも想像できるシチュエーションだったな。

で、3枚目はカメラの秘密をまだ知らない人間にシャッターを押させる。そして4枚目以降は意図的に、最初から相手を殺す目的で撮影するものであった。

では、意図的に誰がーーってな話になってきて、それは冒頭で出てきた軍人なんだろうなと思っていたら、実はそれだけでなく、この軍人の企みに加担していた人物がいたことが判明する。それが黒髪の女性のイラ。この展開に、俺はけっこう驚いた。んで、このイラはラストで、この惨劇に関わった人物全員を葬ることに成功して物語は終わる。

ラスト近くまでそれなりにまともな人物と思わせておいて、ラストにサイコっぷりを発揮するこの役者さんの目の演技はなかなか真に迫っていた。

とは言え、別にこの作品を面白かったとは思わない。突っ込みどころも多いからね。じゃあそのダメな部分がダメ映画的に楽しめるかというと、けっこう真面目な感じで展開する物語なので、さほど面白くない。

特に気になっちゃったのは、もっとも肝心なポラロイドカメラの機能についてだ。作中で時空連続体がナンチャラとかいう用語を出して、もっともらしく、科学的に、殺人カメラの機能が説明される。

そもそもこのカメラは被写体の未来の姿が写されるものというのが、本来的に持っている機能。これが時空連続体ナンチャラによるものっていうのは、無理やり納得することはできる。

しかし、それによって何で撮影された生物が、そのあとにすぐ死ぬことになるのかについて説明がない。死んだ姿は未来の姿であるから、それはいいんだけども、撮影されたことによって直ぐに死ぬことになってしまうこととの連関性は説明されたことになってないと思うんだが。

まぁでも、そんな突っ込みは野暮だわな(笑)。

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