キラー・メイズ
ニート(芸術家らしい)のデイブがダンボールで迷路をつくったら、なぜかその迷路内のみ異次元空間みたくなって、大迷宮と化す。自力で脱出できないでいると、彼女や友人らが彼を助けるために迷宮へ。果たしてデイブたちは全員、迷路の外に脱出できるのか――というのが適当なあらすじの、荒唐無稽な内容のコメディ。ネタバレあり。
―2018年公開 米 80分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:2017年の“シッチェス映画祭”でニュービジョン・ワン/プラス部門最優秀作品賞を受賞したファンタジー・コメディー。居間の真ん中にダンボールの迷路を作り始めた芸術家デイブ。そこは、いつしか彼の空想した罠やモンスターが徘徊する大迷宮となっていき……。出演は『ザ・コントロール』のニック・サン、『HUNTING』アダム・ブッシュ。監督は「ジャージー・ボーイズ」など俳優としても活躍するビル・ワッターソン。特集企画『シッチェス映画祭 ファンタスティックセレクション2018』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:うだつの上がらない芸術家デイブ(ニック・サン)は、日々の鬱憤を晴らすべく、居間のど真ん中にダンボールの迷路を作り始める。しかし、それはいつしか彼の空想した罠やモンスターが徘徊する大迷宮となっていく。そんななか、デイブのガールフレンド・アニー(ミーラ・ロフィット・カンブハニ)は、彼の警告を無視して、迷宮へと足を踏み入れるが……。(KINENOTE)
監督・脚本:ビル・ワッターソン 出演:ミーラ・ロフィット・カンブハニ/ニック・サン/アダム・ブッシュ
ネタバレ感想
適当なあらすじは冒頭に書いたとおり。勝手にホラー映画と思って鑑賞したら、ぜんぜん違った(笑)。それは俺のせいなので作品が悪いわけではないんだけども、この作品は好みが分かれるだろうなと思う。
俺はぜんぜん楽しめなかった。80分という短い尺なのに、「早く終われ!」としか思えなかった。途中で観るのをやめてもいいかと考えたが、ラストまで鑑賞できたのは、それをためらわせるくらいの力はあったということか。
あのセットがすべてダンボールでできているんだろうか。仮にそうだとしたら、それはすごいと思う。だけど、物語の内容が楽しめない。終始ボンクラどもがジタバタしているだけで笑えもしない。最終的に何人かの犠牲者を出して主人公たちは外の世界に脱出できるんだけど、こんな内容なら、犠牲者を出す必要なんかあったのか。別に全員脱出できましたでもいいじゃん。何でだめなんだろう。
物語云々というよりは、あの迷路内のギミックを見せたかったのか、それとも物語の中にも、ミノタウロスの神話などを比ゆ的に使って何かを表現していたのか――よくわからない。
自分が理解できないものに対してつまらないというのは乱暴すぎるけども、楽しめなかったものでも世間の評判がよければ、何がしかの深さはあるのかもしれないーーと考えて、他人の評価を気にしてつまらないものをつまらないと言えないのは、それはそれでつまらないことなので、俺はつまらない作品だと感じたーーと自分のために書いておきたい。
コメント