NO EXIT/ノー・イグジット
ポンコツな泥棒たちが盗みに入った屋敷は、サイコ野郎が人殺しを楽しむための屋敷だった。ポンコツ人間たちは果たして殺人鬼の手から逃れることができるのだろうか。ネタバレあり。
―2015年製作 米 80分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:サイコパスが住む監禁要塞に侵入した窃盗団の運命を描くスラッシュスリラー。空き巣稼業から足を洗おうとしていたブレアたちは、最後の仕事としてある豪邸に忍び込む。だが、そこには拷問部屋に監禁された若い女がいた。(KINENOTE)
あらすじ:ブレアは恋人のオリーとコンビを組み、留守の家を狙って盗みをする空き巣稼業を続けてきたが、そろそろ足を洗いたいと考えていた。最後にしようと考えたヤマでしくじり、警察に捕まってしまったオリーを保釈するため、ブレアはマフィアに借金をしてしまう。そんな2人に、やはり犯罪者であるブレアの兄コナーから、ある豪邸に忍び込もうという提案が届き、彼女は本当に最後の仕事として引き受ける。簡単な仕事だと思い、ブレアたちは首尾よく忍び込むことに成功するが、彼らがそこで目にしたのは、数々のトラップが仕掛けられた恐るべき拷問部屋と、監禁され鎖につながれた若い女だった…。(amaozn)
監督・脚本:ヴィエ・グエン
出演:ケイティ・サヴォイ/クリストファー・ディン/クリス・リーデル/ティム・チョウ
ネタバレ感想
何とも言えん、ポンコツ作品(笑)。主人公のオリーは泥棒の癖にそれなりにまともな人間のため、作品内での最初のタタキのときに、ミスを犯して警察に捕まっちゃう。で、相棒のブレアが彼を釈放するためにマフィアに借金してまったもんだから、足を洗おうとしてたのに、金のために新たな強盗をすることになり、盗みに入った屋敷にとんでもない殺人鬼がいたというーー。
要するに、オリーがアホじゃなければ何も起こらないはずの映画なんだが、オリーだけでなくブレアもそこそこ間抜けで、彼女の兄貴とその相棒がこれまた間抜け。全員トンマなポンコツ泥棒団なんである。
というか、この作品内においてオリーは一つも泥棒ミッションに成功していないので、まったく有能さが感じられない。一応、作中では一番できる男ということなんだけど、ぜんぜんそんなことはなくて、そもそもブレアの兄貴が無能なの知ってるのに、彼をボスとして計画を任せちゃうところがバカ。彼をボスとして立てるのはいいとして、下見とかは密かにやっておくべきだろ。
ブレアの兄貴は2週間屋敷を下見したらしいが、あの屋敷が豪邸だってことだけで強盗することを決めたんだろうか。「2週間では足りない」というような突っ込みを受けていた。だがそうではなくて、2週間でも屋敷の人物が誰で、どんな職業をしていて、いつ留守にするのかとか、調べられることなんて腐るほどあるわけで、おそらく何の調査もしてないんだろうなっていう物語展開には萎える。
要するにこの作品はスリラーとかサスペンスとかホラーというよりは、笑えないポンコツコメディ映画なんではないか。笑えないから面白くないんだけど。
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