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映画 天使のくれた時間 ネタバレ感想 愛に目覚めるニコラスケイジ

天使のくれた時間
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天使のくれた時間

―2001年公開 米 125分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:多忙なビジネスマンが別の人生を生きることで愛の大切さを知るラヴ・メルヘン。監督は「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー。脚本はデイヴィッド・ダイアモンドとデイヴィッド・ワイスマン。撮影は「ワンダー・ボーイズ」のダンテ・スピノッティ。音楽は「プルーフ・オブ・ライフ」のダニー・エルフマン。衣裳は「あの頃ペニー・レインと」のベッツィ・ハイマン。出演は「60セカンズ」のニコラス・ケイジ、「ディープ・インパクト」のティア・レオーニ、「ミッション・トゥ・マーズ」のドン・チードル、「ベリー・バッド・ウェディング」のジェレミー・ピヴェンほか。(KINENOTE)

あらすじ:マンハッタンで大手金融会社の社長として活躍するやり手ビジネスマンのジャック(ニコラス・ケイジ)は、クリスマスイブの夜、仕事の帰り道に立ち寄ったスーパーで、奇妙な黒人青年キャッシュ(ドン・チードル)から換金できない当たり宝クジ券を買い取るはめになる。「これから起こることは、あんたが招いたことだ」と謎の言葉を残す青年。その晩、ジャックはいつものように眠りにつくが、翌朝目覚めると、全く見知らぬニュージャージー郊外の家にいることに気づく。隣で眠っているのは、なんと13年前に彼が冷たく縁を切った恋人ケイト(ティア・レオーニ)だった。NYの自分のマンションからは門前払いをくらい、会社では部下が社長の座に。狐につままれた思いのジャックは、この世界にいる自分が、ボランティアで弁護士をしているケイトと、2人の子供と暮らす良き家庭人であることを知る。仕事は、ケイトの父の店のタイヤ・セールス。はじめはとまどっていたジャックだったが、やがてケイトへの愛が蘇り、平凡な生活によって人間らしい素直な感情が芽生えてくるのだった。しかも本来の世界で働いていた会社ともコンタクトが取れ、出世の道まで開けてくる。だがそんなジャックの前に、再びあのキャッシュが現われる時がやってきた。前の世界に戻ってしまったジャックだったが、その世界のケイトのもとを訪れ、やり直そうと告げるのだった。(KINENOTE)

監督:ブレット・ラトナー
出演:ニコラス・ケイジ/ティア・レオーニ/ドン・チードル

ネタバレ感想

ニコラスケイジの出演作の中でも、ファンタジー系なハートフル作品。最近の彼は役を選ばずに何でもかんでも映画に出てる感じがあって、駄作もかなりの数になってるけど、俺は個人的にそういうニコケイが好きなので、昔のこうした作品には手を出していなかった。

で、鑑賞した感想とすると、この手の物語がさほど好きではないというのもあって、ニコケイが見られたのはいいんだけど、それ以外にはさして言いたいことがない。一般的にはけっこう評判がいいみたいだが。

ということで、こっからの文章は、作品の良し悪しとは全く関係のない、個人的な感想。この作品ではニコケイが13年前に選択しなかった、恋人との結婚生活を選ぶルートがあって、作品内のニコケイ=ジャックは、金融業で稼ぎまくるエリートビジネスマンだったのに、あることがきっかけで、恋人との結婚生活ルートの別の世界に移ってしまうのである。

この作品のジャックは、結婚生活と子育てを通じて、金融業をしていた頃にはなかった人間的な感情を取り戻すというか、家庭生活の温かみみたいなのに触れて、その生活も悪くないと思うようになり、ラストで元の世界に戻った時に、そうした生活を取り戻そうと決意して終わる。

この物語展開は、ジャックが並行世界にうつってしまい、そこでの体験を経て元の世界に戻ったということなんだと思う。もしくはそういう夢を見ていたーーと考えられなくもない。仮にこの物語設定を前者、つまり並行世界に移ったという前提で話を進めると、疑問に思うことがある。

それは、金融業ジャックが結婚生活ジャックになったのはいいとして、その娘に「本当のパパじゃない」と言われてしまうわけだが、では、金融業ジャックに人生を乗っ取られたとも言える「本当のパパパじゃない」ジャックはどこにいってしまったのかということだ。ラスト近くでこの娘は金融業ジャックが「本当のパパ」であることを認めるようになるが、それは認めるようになったのであり、中の人は相変わらず金融業ジャックであり、厳密には「本当のパパ」ではない。

金融業ジャックは元の世界に戻っていくが、では戻った時に結婚生活側のジャックも突然戻ってくるのだろうか。クローンだの並行世界を行き来する作品などでは、こうした問題点が不問にされていることに、違和感を覚える。金融業ジャックと結婚生活ジャックは同じジャックでありながらも、存在的にはまったく異なる存在なのだ。金融業ジャックの立場からしてみればどうでもいい話だが、結婚生活ジャックの存在がなきものとされ、その存在について一切の言及がなされないのはなぜなのか。

繰り返しになるが、これは作品の良し悪しには関係なく、物語を腐しているわけでもないし、俺が何を言ってるのか意味の分からない人も多々いるだろうが、これを疑問に思う俺の感覚は、個人的にはとても大事なのものなのだ。

ーーという、他人にはどうでもいい話。

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