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映画 コード60 老女連続殺人事件 ネタバレ感想 犯人捜しと痴情のもつれドラマ

コード60
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コード60 老女連続殺人事件

連続殺人犯を追うサスペンスに男女のドロドロ劇を混ぜたへんてこ作品。どんでん返しがあるわけでもなく、グロ描写があるわけでもなく、いたって普通な作品。でも、俺はそこそこ楽しめたかな。ネタバレあり。

―2011年製作 西 87分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:バルセロナで実際に起きた連続殺人事件をベースに描くクライムサスペンス。3人の老女が立て続けに殺害される事件が発生。窃盗課のエバは殺人課を手伝うことになり、少しずつ手掛かりを得ていく。徐々に犯人像に迫る中、またひとり老女が殺され…。(KINNOETE)

あらすじ:バルセロナで3人の老女がたて続けに殺された。いずれもタオルによる絞殺という手口から、同一犯の犯行と思われる。人手薄の殺人課に、シングルマザーのエバが窃盗課からかり出された。エバは有能な即戦力となるが、なぜか上司のビダルとはことごとく対立、彼はエバを捜査から閉め出そうとする。そして、徐々に犯人像に迫るなか、また一人老女が殺された… (Amazon)

監督:C・マルティン・フェレーラ
出演:アナ・アレン/ナチョ・フレスネダ/メルセデス・カストロ/エルネスト・コリャド

ネタバレ感想

適当なあらすじ

実話をベースにしたサスペンス。スペインのバルセロナでは、老女を絞殺する殺人事件が3件も発生していた。ある日、殺人課のビダル警部のもとに部下から電話が。なんでも、また一人、お婆さんが殺されてしまったそうだ。現場に向かう警部。またしても絞殺だから、同一犯に違いない。何とかして犯人をとっ捕まえないと彼も立場が危うい。しかし、人員が不足しているので補充が必要なのである。

で、窃盗課に頼んで人員を貸してもらうことになった。捜査会議に送られてきたのは、そこそこ美人なエバという女性刑事。彼女を見て複雑な表情になるビダル。彼女は元々殺人課への配属を希望していたらしく、なかなか有能。事件の真相に迫れそうな感じなんだけど、なぜかビダルは彼女を重用してやらんので、捜査は全然進展しない。その間も次々に老婆は殺され続けている。

焦るビダル。実は彼の妻は、内務省に務めている。そして、妻の上司である長官は「観光シーズンなんだから殺人鬼が街にいることが知れたら困る。早く解決しろやこのボケ」とビダルの奥さんを通じて圧力をかけてきやがる。ビダルは渋々少しずつエバとコミュニケーションをとるようになり、彼女の力を得て真犯人に少しずつ迫っていくのだが――。

というのが適当なあらすじ。

ネタバレはけっこう早い

どんでん返しがあるわけでもなく、グロ描写があるわけでもなく、いたって普通な作品。でも、俺はそこそこ楽しめたかな。この作品の謎は2つあって、犯人は誰なのかってのと、ビダルはなぜエバに冷たいのか――ということ。でも、どちらも謎ってほどでもなくて、犯人は物語中盤くらいでネタバレされちゃうし、ビダルがなぜエバに冷たいのかなんて、どうせ男女の痴情のもつれみたいなもんだろうと、二人が最初に顔を合わせた瞬間から想像ついちゃうし、実際そうなのだ(笑)。

ビダル警部クズすぎ

じゃあ何が面白いかというと、なんだかよくわからん。でもひとつこの映画で言えるのは、ビダル警部は無能かつクズ人間だなぁということ。どうクズかというと、奥さんがいるのに、警察学校時代の教え子だったエバと不倫してたこと。しかも、妊娠させちゃってるところ。そのくせ、出世のために奥さんにはそれをだまってて、彼女のコネで警部にまでなってやがる。で、そのためにエバを捨てているのである。鬼畜。

で、エバは殺人課に入りたいのに、ビダルは彼女が同じ課に入ると、「また好きになっちゃうから」とかいう、気持ちはわかるが私情丸出しで彼女を窃盗課送りに。その後10年間、彼女は希望先に配属されずに冷遇され続けるわけだ。パワハラひどくね? そのくせ、捜査メンバーに入ってからは、昔の恋心が戻っちまったのか、だんだん慣れなれしくなってくる。くそおやじ。

それに対してエバもまんざらじゃないのはちょっと納得がいかん。どこがいいのだ、こんなおっさん。ちくしょう。ビダルは自己保身のためにばかり動いてて、捜査能力も高くないし、こいつのせいで無駄にお婆さんたち犠牲になっていると思うぞ。終盤で不倫が奥さんにばれてザマミロと思うものの、奥さんのほうは完全に別れる気はないみたいだし、その癖に、ビダルの野郎はエバの息子(つまり自分のでもある)と会っちゃったりしてて、いったいこいつは何なんだ糞野郎と思わせられて物語は終わる。

趣味が窃盗から殺人に変わる

と、書いてみると、何が面白かったのか皆目わからん(笑)。犯人が単なる窃盗癖のあったオバサンというのはなかなか珍しいパターンだなとは思った。で、犯人の殺人の動機。ある日、窃盗に入った家で、家人の婆さんに見つかり、咄嗟にナイフで刺して首を絞めたのが最初の事件。それで彼女は殺人の衝動に目覚めたらしい。

つまり、窃盗癖が殺人癖に変わったみたい。そんなことあるんかなぁと思いつつ、けっこうサイコパスなオバサンで笑えた。特に、雇われているカフェみたいのの店長が心配してやってるのに、「あんたとは寝ない」「男は要らない」とか真顔で言っちゃうシーン。こっちだっておまんなんかと寝たくねぇよ(笑)。あのおじさんはまんざらでもなく思ってたのかもしれぬが。

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