チェンジング・レーン
それぞれに事情があって急ぎの用をすまそうとしてた男二人が、車の運転中に接触事故を起こしてしまい、さんざんな1日を過ごすことになる話。サミュエルLジャクソンとベンアフレック主演、脇を固める人たちも豪華なサスペンス作品。ネタバレあり。
―2002年公開 米 98分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:些細な接触事故をきっかけに2人の人生が激しく交錯する、異色サスペンス・ドラマ。監督は「ノッティング・ヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル。脚本はこれが初となるチャップ・テイラーと、「ディープ・インパクト」のマイケル・トルキン。撮影は「エニイ・ギブン・サンデー」のサルヴァトーレ・トティノ。音楽は「ズーランダー」のデイヴィッド・アーノルド。出演は「トータル・フィアーズ」のベン・アフレック、「シャフト」のサミュエル・L・ジャクソン、「アイズ・ワイド・シャット」のシドニー・ポラック、「アバウト・ア・ボーイ」のトニ・コレット、「A.I.」のウィリアム・ハート、「バーバー」のリチャード・ジェンキンス、「ヒート」のキム・スタウントンほか。(KINENOTE)
あらすじ:マンハッタン。若手敏腕弁護士のギャヴィン(ベン・アフレック)は、担当している裁判に出廷するため、ハイウェイを飛ばしていた。一方、アルコール依存症で妻子と別居中のギプソン(サミュエル・L・ジャクソン)は、子供の親権をめぐる裁判に遅れないよう、同じく車を走らせていた。ところがギャヴィンが強引な車線変更をしたため、2人は接触事故を起こす。急ぐあまり一方的に走り去ってしまったギャヴィンに対し、彼が落としたファイルを拾ったギプソンは怒りに震えていた。やがてファイルを落としたことに気づいたギャヴィンと、彼に邪魔されたせいで家族との絆を失ったギプソンの、激しい駆け引きが繰り返される。やがてギャヴィンは、上司で義父のデラーノ(シドニー・ポラック)に、ファイルを偽造して事なきをえるよう指示される。葛藤するギャヴィンだが、結局偽造ファイルで一件を片づけてしまった。まもなくギプソンがファイルを届けに現われ、2人は謝罪しあう。そしてギャヴィンは法律家としての良心に目覚め、ギプソンのために、彼の妻ヴァレリー(キム・スタウントン)に掛け合って事情を説明する。そのおかげでギプソンのもとに、家族が戻ってくるのだった。(KINENOTE)
監督:ロジャー・ミッチェル
出演:ベン・アフレック/サミュエル・L・ジャクソン/キム・スタウントン/トニ・コレット/シドニー・ポラック/リチャード・ジェンキンス/アマンダ・ピート/ウィリアム・ハート
ネタバレ感想
キャストが豪華
ネットフリックスで見つけて初鑑賞。冒頭にも書いた通り、キャストが豪華。弁護士・ギャビンを演じるのがベンアフレックで、こいつと接触事故を起こすギブソンがサミュエルLジャクソン。さらにはギャビンの奥さんがアマンダピートで、不倫相手がトニコレット、他にもウィリアムハートやシドニーポラック、リチャードジェンキンスが出てる。
序盤はスリリングだが…
思ったよりも、序盤の展開はスリリング。大事な書類を取り戻したくてジタバタするギャビン。ギャビンが不誠実な対応をしたことで事故を処理しきれず、しかも親権裁判への出席が遅れたギブソン。彼がギャビンの書類を捨てちゃうところあたりまでは、先への展開にワクワクできた。
ギャビンの事故後の対応がクズ過ぎて、ギャビンがそれによって被る境遇はかなり悲惨。とは言えこいつもこいつで、頑張ってアル中を克服したのに、平常時でもすぐ切れるアホ。そんな二人が終盤まで和解することなくイザコザを続けるさまは、なんともバカバカしいドタバタ劇。
そうやってお互いにジタバタしてたんだけども、ラストでは感情的になることもなく、二人はそれぞれの葛藤を抱えながらも意気消沈したまま和解する。その後、なぜか良心に目覚めたギャビンは義父の不正を告発。さらにはギブソンが家族とよりを戻せるように計らってやったため、ギブソンは何とかハッピーなエンドを迎えることになる。
結末を迎えても、なんかスッキリしない
なるんだけど、やっぱりなんだか物足りない。というのも、ギブソンが奥さんと子どもを取り戻すことになったのはいいとして、初対面のギャビンが裁判にギブソンが遅れた原因などを話しただけで、奥さんの信頼を取り戻しちゃってるところ。
そもそも奥さんがギブソンに嫌気がさしたのって、裁判に遅れたからではなく、彼の感情的になっちゃう部分だったわけだからね。
一方のギャビンは良心に目覚めたはいいとして、不倫相手のトニコレットとその後どうなったのかわからんし、奥さんとのその後もわからんし、義父への告発の顛末も描かれない。全部尻切れトンボすぎないかね? 何もスッキリしないです。
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