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映画 ブラックバタフライ ネタバレ感想 輝けないバンデラス

ブラックバタフライ
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ブラック・バタフライ

アントニオバンデラス主演のサスペンス映画。ラストの急展開にはなかなか脅かされたが、さほど面白くはない作品。なんか、バンデラスが落ちぶれてしまってて悲しい。ネタバレあり。

―2017年製作 米 92分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:アントニオ・バンデラス主演による予測不能のサスペンススリラー。愛する妻が4年前に去ってから、書くことができなくなっていた作家のポール。ある日、不動産屋のローラとダイナーで待ち合わせをしていた彼は、そこで男と口論になってしまい…。(KINENOTE)

あらすじ:作家のポールは、愛する妻が4年前に彼のもとを去ってから、書くことができなくなっていた。ある日、魅力的な不動産屋のローラと行きつけのダイナーで待ち合わせをしていた彼は、そこで男と口論になってしまい、ジャックという名の男に助けられる。礼としてポールは寝床のない彼を家に泊めることにした。素性の分からない男との生活が続くなか、状況が一変。ジャックはポールを人質にとり「2人の物語を書け」と脅迫する。ジャックは一体、何者なのか?そして、窮地に立たされたポールの予想だにしない真実が明かされることになるが―。(Amazon)

監督:ブライアン・グッドマン
出演:アントニオ・バンデラス/ジョナサン・リス・マイヤーズ/パイパー・ペラーボ

ネタバレ感想

適当なあらすじ

スランプになって何も書けなくなった元人気作家のポール(バンデラス)は山奥の自宅で飲んだくれのアル中生活。金がないのでそろそろ自宅を売ろうと不動産屋に仲介頼んでいる。その不動産屋の担当が美人なのであわよくばものにしたいと思っているようだ。

で、ある日、車を運転中にトラブった相手とダイナーで口論になってまう。喧嘩売られて冷や汗かくポールだが、居合わせた兄ちゃん=ジャックが彼を助けてくれた。彼はヒッチハイカーで各地を転々としているそうで、バンデラスは彼を家に泊めてやることになる。ジャックは飯をつくってくれたり、家を修理してくれたりと何かと親切な男だ。

しかし、ポールが作家だと知ると、新作を書けない彼に対して「自分たちの物語を書くべきだ」と意見を言ってきて、その言動は日を追うごとに常軌を逸していく。果たしてどうなってしまうのかーーというのが適当なあらすじ。

ラストの展開には驚いたがけど、オチが…

サイコ野郎が自分の物語を書かせようと作家に強要するなんて、『ミザリー』みたいな内容だなと途中までは思ってた。んで、周辺地域で起きている女性連続殺人事件は、ジャックが犯人なんだろうなと。

その筋でどうやって結末つけるんだろうと思って鑑賞していたら、なんと、ジャックは連続殺人事件を追うFBIの捜査官だったのである。しかも、不動産屋の美人さんも捜査官だったのである。雑貨屋の新人配達人も捜査官だったのである。そして、連続殺人犯はポールだったのである。まったくそんな展開は予想していなかったので驚いた。驚きました。

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とにかく、キャシー・ベイツ、キャシー・ベイツの演技力が、この作品の肝である。彼女の表情、過剰なくらいに見える、あの表情の演技、実にその場のアニーの感情を狂的に、巧く表していると感じた。

だけど、FBIはなんでそんな面倒な捜査の進め方をしたんだろうか。そもそもポールがジャックを家に泊めるかどうかなんてわからんと思うんだけど。不動産屋に扮した女性捜査官が色仕掛けして泊めてもらうほうが、よっぽど可能性高そう。

で、ポールはジャックがリュック一つしか荷物を持ってなかったのに、ブチ切れて保安官を撃ち殺したとき(正確には殺したふりをしたとき)に、ショットガンを持ってることを何で疑問に思わなかったのか。

どんでん返し的な展開には驚かされたが、そこに至るまでの過程がご都合主義すぎるように感じた。で、最終的にはなんか夢オチみたくなって劇終してまうんである。何なんだあれは。全部夢だったんなら、ポールにとっては作品のネタを得られたので儲けもんであるけども、あんな細部まではっきりした夢なんて見れないと思うぞ。なんでわざわざあんな結末のつけかたしたんだろうか。

輝けないバンデラス

面白アクション作品の『デスペラード』で一躍人気者になったバンデラスが、時を経てこんなヘンテコ映画ばっかりに出るようになってしまって悲しい。輝いてない。まぁ『デスペラード』以降も大した作品に出てないっちゃ出てないんだよな、彼。少なくとも俺の印象にはそんなに残っていない。スタローンと共演した『暗殺者』とか、ブライアン・デ・パルマ監督の『ファムファタール』しか覚えてないくらいだから。

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