アヴェンジメント
スコット・アドキンスがギャングのボスである兄に嵌められてムショ送りになる。ムショにも刺客が送られてきて血みどろの闘争を繰り返す中、脱獄に成功したアドキンス。娑婆でやることはただ一つ、兄とその仲間たちへの復讐であった。ネタバレあり。
―2019年製作 英 88分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:金貸しを営む兄に裏切られ、地獄のような囚人生活を生き延びてきた男。母の見舞い中に逃亡した彼は、自分を殺人鬼にした者たちに仕返しすべく街へ舞い戻る。(NETFLIX)
監督:ジェシー・V・ジョンソン
出演:スコット・アドキンス
ネタバレ感想
あらすじは冒頭に書いたとおり。そのお話を時系列を前後させて展開しながら物語に興を持たせ、最後の復讐シーンを盛り上がらせる意図があったんだと思うけど、それに効果があったかどうかはわからない。
そのまま時系列どおりのほうが、アドキンス扮する主人公(名前忘れた)に感情移入しやすかったんではないかなと思わなくもない。まぁでも、この作品はアドキンスが格闘術を駆使して大暴れするのを観る映画なんで、それが観られれば、ストーリーなんて、どうでもいいっちゃどうでもいい。
なかなかグロ描写もありつつ、リアルな肉体破壊が描かれている点では、暴力の恐ろしさがわかる。アドキンスの耐久力が高すぎる感もあるが(笑)。刑務所での出来事なんて、マゾでなきゃ耐えられそうもないけども、そこを狂気の沙汰で耐えきるのはアドキンスにそれなりの目的があったから。
何かというに、兄をぶちのめすこと。そして、兄に搾取されていた平民たちに向かって、罪滅ぼしのためにお金を与えること。自分には金は手に入らないけども、彼はなぜかそれがしたかったんである。
そのために、兄をぶちのめす行動を開始し、それだけのために彼は生きたのだ。そういう意味では、刑務所でのドタバタも彼が目的を果たすためには必要と言えば必要なことであり、あの闘争の中で、多勢に対して一人で戦いぬく技術を磨き上げたと考えるに、理にかなったムショ生活であったんでありますな。
ということで、短くまとまっているし、アドキンスを知らない人も、華麗な格闘術が観たい人にはけっこうおススメです。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます(2020年1月現在)。
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