エクスペンダブルズ2
シリーズ2作目。久しぶりに観たら、こんなストーリーだったのか――と思った。まぁ仕方ない。忘れるのも無理がないくらい、適当な感じなんだから(笑)。でもいいのだ。このシリーズはこれで許されるのだ。むしろこうだからこそ楽しめるのだ。ネタバレあり。
―2012年公開 米 102分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「ランボー」のシルヴェスター・スタローン、「トランスポーター」のジェイソン・ステイサム、「ブラック・ダイヤモンド」のジェット・リーらアクションスターたちが一堂に会する超大作の続編。墜落機からのデータボックス回収を引き受けた傭兵軍団が、プルトニウムを巡る壮絶なバトルに巻き込まれる。監督は「メカニック」のサイモン・ウェスト。(KINENOTE)
あらすじ:自らを消耗品と名乗る最強無敵の傭兵軍団エクスペンダブルズ。リーダーで軍用銃のエキスパート、バーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)。元SAS(英国特殊部隊)隊員でナイフの専門家、リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)。マーシャル・アーツの達人、イン・ヤン(ジェット・リー)。大型銃器のスペシャリスト、ヘイル・シーザー(テリー・クルーズ)。爆破のプロフェッショナル、ツール・ロード(ランディ・クートゥア)。狙撃と空手の名手ガンナー・ヤンセン(ドルフ・ラングレン)。そして元SASR(オーストラリア特殊空挺連隊)隊員の若き天才スナイパー、ビリー・ティモンズ(リアム・ヘムズワース)。彼らの今回の仕事は、バルカン半島アルバニア領の山脈に墜落した輸送機に積まれていたデータボックスの回収。ボックス内の機密データは旧ソ連軍が埋蔵した大量のプルトニウムの埋蔵場所を示すもので、もしそのプルトニウムが軍事独裁国家などに渡れば、世界が破滅への道をたどることは間違いない。データボックスが格納された金庫は120秒ごとに変化するアクセスコードに守られており、誤ったコードを入力すると爆発する仕掛けになっている。CIAのチャーチ(ブルース・ウィリス)はその暗証番号解読のため、マギー(ユー・ナン)という女性エージェントを派遣、エクスペンダブルズに同行させる。彼らはGPSをたどってデータボックスを発見、マギーが鮮やかにコードを解除するが、そのときヴィラン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)とその右腕へクター(スコット・アドキンス)率いる謎の軍団がエクスペンダブルズを包囲、見張りにあたっていたビリーを人質にしてボックスの引き渡しを要求する。バーニーはビリーの命を優先し、仲間に武器を捨てさせ、ヴィランにボックスを渡すように命じた。だがヴィランはボックスを受け取るや、バーニーたちの目の前でビリーを殺害し去って行く。ヴィランは機密データを利用して大量のプルトニウムを掘り出し、それを某国のクライアントに売り渡そうとしていた。彼はすでにその準備のため一国の軍隊にも匹敵する軍団を組織し、アルバニアのある村を占拠、村の男たちを強制的にプルトニウムの埋蔵現場で働かせていた。ヴィランたちが潜む村を突き止めたエクスペンダブルズは、村に残された女性たちの助けを借り、ヴィランとその部隊の殲滅作戦を開始。やがて、その闘いにネパールでバーニーに命を救われたトレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)やチャーチ、さらに伝説のコマンド、ブッカー(チャック・ノリス)らも援軍として参戦、バルカンの大地を熱く焦がす激しいバトルが始まろうとしていた……。(KINENOTE)
監督:サイモン・ウェスト
出演:シルヴェスター・スタローン/ジェイソン・ステイサム/ジェット・リー/ドルフ・ラングレン/チャック・ノリス/テリー・クルーズ/ランディ・クートゥア/リアム・ヘムズワース/ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ブルース・ウィリス/アーノルド・シュワルツェネッガー/スコット・アドキンス/ユー・ナン
ネタバレ感想
何でチャックノリスやシュワルッツェネッガ―が何の脈絡もなく登場できるのかとか、そんなことを突っ込む必要はない。
何で中国上空でフラフラだった飛行機で、そのままアメリカに帰れるのかとか、突っ込む必要はない。
何で、何で――と突っ込む必要はない。
いいのだ。なぜならこの映画は、そんなのはどうでもよいと思えるくらいに楽しめるからだ。
なぜ楽しめるのか。
それは、スタローンとブルースウィリスとシュワとチャックノリスが同じ画面で一緒にアクションしちゃうし、スタローンとヴァンダムがタイマンするし、スコット・アドキンスがあまり才能の片りんを見せずにステイサムにやられてしまうからだ(笑)。
そして、ジェットリーが登場したかと思いきや、最初の戦闘以降、出てこないからだ(笑)。シュワとウィリスの絡みで「アイルビーバック」とか「イピカイエェ」とか彼らの過去作の名台詞が出てくるからだ。ドルフラングレンがお笑い担当になっていて、しかも、リアルの彼がすごい知能の持ち主だということを、フィクションの中で紹介し、その設定を使って笑わせキャラになっているからだ(泣笑)。
一作目のミッキーロークが出てこないのは寂しいが、スタローンとステイサムのバディ感に磨きがかかっているところもグッド。
ともかく、これだけ豪華な奴らが暴れるんだから、文句のいいようがない。作ってくれたことに感謝である。そしてまだ続きがある(笑)。
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