エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
―2014年公開 米 126分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「ロッキー」のシルベスター・スタローン、「トランスポーター」のジェイソン・ステイサム、「デスペラード」のアントニオ・バンデラス、「HERO」のジェット・リー、「ブレイド」のウェズリー・スナイプス、「マッドマックス」のメル・ギブソン、「ターミネーター」のアーノルド・シュワルツェネッガーらアクションスターたちが一堂に会する超大作の第3弾。傭兵軍団“エクスペンダブルズ”とその創設者のひとりだった男との壮絶なバトルを描く。監督は「レッド・ヒル」のパトリック・ヒューズ。(KINENOTE)
あらすじ:傭兵軍団“エクスペンダブルズ”を率いるバーニー(シルベスター・スタローン)は、CIAの作戦担当ドラマー(ハリソン・フォード)からあるミッションを言い渡される。それはかつて共にエクスペンダブルズを結成した仲間で、現在は悪の組織の大物ストーンバンクス(メル・ギブソン)を捕獲せよというものだった。ニューヨーク、モスクワ、ブカレスト、メキシコ、アフリカ……。世界各地でその攻防が繰り広げられる中、エクスペンダブルズの弱点を知り尽くしたストーンバンクスの力を見せつけられたバーニーは決して若くない仲間たちの身を案じるのだった。やがてバーニーは、チームの解散を決定、若いメンバーと新たにチームを組み、任務を遂行することなる。しかし、残されたエクスペンダブルズの元メンバーたちはただ黙って見てはいなかった……。(KINENOTE)
監督:パトリック・ヒューズ
原作:シルヴェスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン/ハリソン・フォード/メル・ギブソン/ジェイソン・ステイサム/ジェット・リー/ドルフ・ラングレン/ウェズリー・スナイプス/アントニオ・バンデラス/アーノルド・シュワルツェネッガー/ランディ・クートゥア/テリー・クルーズ/ケルシー・グラマー/グレン・パウエル/ビクター・オルティス/ロンダ・ラウジー/ケラン・ラッツ/ロバート・ダヴィ/サライ・ギヴァティ
ネタバレ感想
ウェズリースナイプス参戦
まず、今回エクスペンダブルズに新たに加わるのは、いつも困った顔の、ウェズリースナイプス。スナイプスと言えば、『デモリションマン』でスタローンと共演しているし、『ブレイド』シリーズなんかが人気だったよなぁ。他にもいろいろあるけども、冒頭で登場する彼に、けっこう髪の毛がたくさんあって笑った。だいたいいつも、角刈りみたいな髪形なので(笑)。
しかも、刑務所から救出されるくだりとか、彼がリアル世界で脱税でしてて、お勤めすませたばかりだったとか考えると、相変わらず本人イジりで楽しませてくれる作品である。しかし、最初の登場シーンから次の戦場に移るまでが彼の見せ場で、その後はいてもいなくてもどうでもいい感じになっちゃうのは、ストーリー上、仕方ないことだったんだろうが、少し悲しい。あと、過去に優れた衛生兵だったという設定が活きてない(笑)。
おしゃべりバンデラス
あと、アントニオ・バンデラス。この躁病チックなキャラは過去作で彼が演じた誰に似てるんだろうか。スタローンとは『暗殺者』で共演してるから、あれかなぁ? アクションのバンデラスと言えばやっぱり『デスペラード』だよなぁ。あれを劇場で観れたことは、本当によかったと思っている。あの頃のバンデラスは本当にかっこよかった。今はろくでもない映画ばかりに出てて(本作のことではない)、悲しい。しかし、喋りキャラだったというくらいで、あまり印象に残る戦闘シーンはなかったなぁ(笑)。
若手キャラはロンダラウジー以外は…
他には、若手エクスペンダブルズが結成されるけども、ロンダ・ラウジー以外知っている人がいなかった。彼女は美人なのかブスなのか、どっちだかよくわからん人だ。映画に出てる彼女を見ると、いつもそういう微妙な気持ちになる。普通ってことだろうか。まぁでも、今作の若手の中では一番存在感あるし、優遇されている感じ。他は誰が誰でも同じような感じで、あまり特徴がわからんかった。
CIAからハリソンフォード
CIAからはブルースウィリスが消えて、その代わりにハリソン・フォードが登場。ハリソンフォードのアクションと言えば、やっぱり『インディージョーンズ』シリーズだろうか。他はサスペンスっぽいのはやってたけど…、あ、あとは『ブレードランナー』や『スターウォーズ』シリーズかな。…と、考えるに他の出演者と比べて少し異色な感じだけども、彼は最近名前を聞かないけど何やってるんだろうね。引退状態なんだろうか…。それはおいといて本作では、ウィリスの代わりにスタローンに仕事を投げてくる役回りで、最終的には昔の血が騒いで参戦してくるという流れ。ヘリコの運転するだけだけど。
ジェットリーとシュワちゃん
ついでに、復活するのがジェット・リー。前作ではドルフといちゃついて後、冒頭で消えてしまって出てこなかったが、今作では終盤に、シュワちゃんの相棒として登場。どうやらエクスペンダブルズを抜けたことになってて、新しい所属先がシュワちゃんの下という。しかもけっこうイチャついてて、ドルフの代わりのBL相手みたいな感じ(笑)。
シュワは前作よりも暴れっぷりは少ないが、それなりに重要な役目を演じている。ただ、それほど目立つ感じはない。
ロバートダヴィ(笑)
そして、個人的に大事なのが、ロバートダヴィだ(笑)。彼はレアキャラというか、しょうもないB級作品のチョイ役で(大体悪者)で出演していることが多い印象。『ダイハード』ではダメなFBI捜査官だったよね、確か。
彼が一番目立ってた。そんなロバート氏が主役級で活躍する作品は『マニアックコップ』シリーズの2と3だ。昔は地上波でよく放映されてたホラーだったけど、最近まったく名前を聞かないなぁ。音楽だけ悲壮な感じで覚えてるんだけど、内容は変というか、メチャクチャだったような。でも、こう書いていると、なんだかもういちど鑑賞してみたくなる…。
で、そんな彼が今回はメル・ギブソン扮する悪役の取引相手として登場する。そして、すぐいなくなる(笑)。アクションは一切ない(泣)。
メルギブソン!
ということで、本当に大事なのはメルギブソンだ。私生活で問題ありすぎだったとしても、メルギブソンが出てくるのは嬉しい。今回で彼を見て、『リーサルウェポン』シリーズが観たくなった。『マッドマックス』シリーズよりも、俺にとってのメルギブソンは『リーサルウェポン』なんである。
そんなメルギブが悪役やってくれてて、プライベートでの悪役ぶりからして、悪役も似合ってて、今作では彼が一番目立っている。カッコいい。
いつものエクスペンダブルズは?
ということで、豪華キャラ総出演でそれぞれに見せ場があったこれまでのシリーズのつくりよりは、メルギブと、それに対峙するスタローンが前面に出ている印象があった。特にメルギブが出てきて以降。話的にスタローンに焦点が当てざるを得ないのはわかるんだけども、そのせいで、ドルフやステイサムら既存のメンバーは一方的に解雇されちゃうし、それなりの活躍はするものの、ちょっと物足りない印象。ただ、スタローンとステイサムのバディ感ある掛け合いは健在というか、より友情を感じる深みがあるので、けっきょくは、いい映画だったなぁと思えるのだ。
4作目はセガールが出てほしい
ということで、4作目があるとかないとかいう話があるけど、実際どうなんだろう。すでに3作目からけっこう時間空いちゃっているからなぁ。仮につくられるとしたら、スティーブンセガールにはぜひ出てもらいたい。何でも、これまでもオファーはあったけど、セガールが、「一緒に仕事したくない奴が出演者の中にいる」とか言って断ってたんだとか。誰だろう? スタローンかなぁ? 誰でもいいけど、器がせまいぞ、セガールよ。どうせ碌な仕事してないんだから、出ればいいのに。ファンは待っているんだぞ。あと、悪役でチャーリーシーンとか使ってくれないかなぁ(笑)。
ともかく、スタローンが生きている限りはこのシリーズを続けてほしいというのが、個人的希望である。
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