アポカリプス・ロード 戦闘女子
―制作年は多分最近 制作国不明 87分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:人々が殺し合い、死体の山が築かれていく中、姉妹たちは希望を求めて海岸へと向かう。救いが来る確約もない中、必ず生き延びることができると、時に人間としての尊厳を試されながらも歩き続ける。離れ離れになってしまった姉妹が混終末世界で生き抜く姿を描く戦慄のサバイバルスリラー!(Amazon)
監督:ブレット・ベントマン
出演:ケイティ・コーラー/アシュリン・マクエバーズ/ランス・デ・ロス・サントス
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。これはダメなやつだ! 絶対に駄作だ! とわかっていたけど観てみたら、期待に違わぬ駄作であり珍作であり、まさにヌケ作。酷いです。
冒頭、なんだかドキュメンタリータッチな映像で物語が始まる。お婆さんが、独白をしているのである。それによると、彼女が若い頃、世界が荒廃してて、なんか収容所みたいのがあって、そこに収監されている人は刻印を押されている云々。
さっそくわけがわからないけども、おそらくこの後は、このお婆さんの若き日の苦難の出来事が描写されるんだろうなぁと思ってたら、やっぱりそのような展開。
お婆さんは、人気のない街を妹と歩いている。で、この妹は自暴自棄な感じ。何でも、娘を何らかの過失で亡くしてしまって落ち込んでいるみたい。でも、その詳細が描かれることはなく劇終を迎えるので、けっきょくこのエピソードは物語に何を加えてくれていたのかよくわからない。
ちなみに、冒頭のドキュメンタリータッチの話で出てくる、収容所だの刻印の話だのも、物語中に出てこなくはないんだけども、大して説明がないので、けっきょく何だかよくわからない。そもそも、この物語の舞台は、なぜこのような殺伐とした世界になっているのか、その辺の説明がないから、まったく物語にのめり込めない。しかも、その説明は最後までない。
ある場面で、検問所みたいのを通過するシーンがある。若き日のお婆さんはここを通過するわけだが、その検問所を守っている人間はたった一人。しかも、わざわざ通り過ぎなくても目的地に行けたと思うんだけどなぁ。なんでわざわざ危険を犯したのか、意味がわからない。
しかも、この検問所を通過するにあたって、彼女は序盤で彼女を助けてくれた男を犠牲にするのである。何て鬼畜な奴だろう。その犠牲になる男は、名前をデブという。すげぇ名前だな。けっこう痩せているのに、名前はデブ。この作品の唯一の笑いどころである。それ以外は、能面のような顔で画面を眺めるしかない。※確認したところ、デブは男の名前ではなく、彼の妻の名前でした。えらい勘違いだ。すいません(笑)。
ちなみに、若い頃のばあさんは、序盤で妹とはぐれてしまうのだ。であるから、婆さんのシーンとは別行動をする妹の姿も描かれる。彼女は悪漢3人組に捕らえられて、道中を共にするんだけども、この3人組と訳がわからない間に、少しだけ気持ちを通わせたりするんだけど、あれも何でああなるのかよくわからない。
よく分からないと言えば、序盤からこの姉妹を狙っているストーカーみたいなスナイパーがいて、こいつは何だか豪華な屋敷に住んでいる化粧の濃いオバサンに雇われているんだけども、そのオバサンがなぜ、姉妹を捕らえたいのかはよくわからない。そして、スナイパーは捕えなきゃならんのに、ラスト近くで、せっかく約束の海岸で再会を果たせた姉妹のうち、なぜ妹を射殺したんだろうか。皆目わからん。
そんで妹を撃って、打ちひしがれる姉に近づいたスナイパーは、なぜか銃を捨てて彼女にステゴロで襲い掛かる。そんで、マウントポジションからの首絞めで彼女を仕留めるのだ。しかし、仕留めたと思った彼女は生きていて、それに気付かないスナイパーは彼女に背を向けて、あろうことか海岸で砂遊びを始める(本当はなんかもっと叫んだりなんかしてるんだけど)。
で、彼女に後ろから襲い掛かられて針金みたいんで首を切られて絶命…。なんなん、これぇ…。
一人取り残された彼女は、遠くから船の汽笛のような音を聞く。すると、また、お婆さんが登場して、ドキュメンタリータッチな回想シーンが挿入されて、物語は終わる。
何がしたいのかさっぱりわからん。本当に意味不明。そして、全然面白くない。そんで一応、美人設定なんだろうけど、女優さん二人とも微妙だったなぁ(ゴメン)。
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