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映画 アメリカンスナイパー ネタバレ感想 凄腕スナイパーの生涯

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アメリカン・スナイパー

イーストウッド監督の事実を基にした物語。愛国心あふれる男がイラク戦争を通じてアメリカの英雄になるまでを描く。仲間を助けるために4度もイラクに派遣され、敵兵を狙撃してきた男の運命やいかに。ネタバレあり。

―2015年公開 米 132分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの一員としてイラク戦争に従軍した狙撃手クリス・カイルの回顧録を「ジャージー・ボーイズ」のクリント・イーストウッド監督が映画化した戦争アクション。主演のブラッドリー・クーパー(「アメリカン・ハッスル」)は、自ら原作の映画化権を獲得し、プロデューサーも兼任している。(KINENOTE)

あらすじ:米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、イラク戦争に狙撃手として派遣されたクリス(ブラッドリー・クーパー)。その任務は“どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること”。狙撃精度の高さで多くの仲間を救ったクリスは “レジェンド”の異名を轟かせるまでになる。しかし、敵の間にもその腕前が知れ渡り、“悪魔”と恐れられるようになった彼の首には18万ドルの賞金が掛けられ、彼自身が標的となってしまう。一方、家族はクリスの無事を願い続けていた。家族との平穏な生活と、想像を絶する極限状況の戦地。愛する家族を国に残し、終わりのない戦争は幾度となく彼を戦場に向かわせる。過酷なイラク遠征は4度。度重なる戦地への遠征は、クリスの心を序々に蝕んでゆく……。(KINENOTE)

監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー/シエナ・ミラー

ネタバレ感想

アメリカのネイビーシールズ所属の狙撃手クリス・カイルは、4度にわたるイラク派遣の間に、およそ160名の敵兵らを射殺したそうだ。ゲームではなく、現実の戦争を通じてこれだけの人間を殺すってのは、かなりの手練れであり、しかも長距離から敵を撃ち抜くスナイパーだからこそできる芸当だろう。

敵側にもシリア国民としてオリンピック出場歴のある兵士がスナイパーとして登場する。彼もアメリカ兵に恐れられる凄腕だ。であるから、自然とクリスと同じく戦場で名の知られた存在となっていく。

クリスは味方を彼に撃ち殺されていることもあり、彼を倒すことが戦地に赴く一つの目的になっていく。作中ではクローズアップされないものの、ある種のライバル意識みたいなものも、芽生えていたのだろう。

実在した凄腕スナイパーが登場する作品だと、最近のでは『ザ・ウォール』というイラク兵の凄腕スナイパー=ジューバとの対決を描いた物語があったし、確か2000年代には第二次大戦のスターリングラードの戦いで活躍したソ連の狙撃兵、ヴァシリ・ザイツェフを題材にした『スターリングラード』があった。探せば他にもあるだろう。

戦場において、凄腕スナイパーは軍の象徴的な存在だ。スナイパーは見えないところから狙撃してくる悪魔のような存在だから、兵士たちの間で恐怖の対象になりやすいことは想像に難くない。

で、この映画では愛国心あふれる狙撃の名手クリスが、祖国と、祖国のために戦う自分の仲間のために、家庭生活よりも戦地で戦うことを選び、活躍を続ける。

しかし、彼の心は戦地での血みどろの戦いの中で次第にむしばまれ、通常の人間らしさを失っていっているらしい。任務を終えて帰国してくるごとにクリスの心が壊れていくことを、奥さんはよくわかっている。

だが、彼女でもクリスの再出兵を止めることはできない。クリスは自分の心が壊れつつあることに、気付けない。ただ自分の使命感が己を突き動かすのだ。家族が大事なのは自分でもわかっているのに、やり残したことがあるように思える戦地に、また戻ることを欲する。これはある意味で、戦争中毒である。

その辺の掘り下げというか、クリスが心を病んでいくさまが、この映画ではさほど詳細には描かれない。しかし、描かないことにより、クリスの心の頑なさというか、芯にありつづけるアメリカへの思いとイラク兵=蛮人という隔たった彼の考えが浮き彫りになってくる。

彼の祖国への思いと、敵軍への憎悪は色濃い。だからこそ強い心を持って、敵兵を狙撃できるのだ。しかし知らぬ間に、心は蝕まれている。

4度目の派遣から帰国しても、彼はまだ戦地に出向きたいと思っている。だが、そこでカウンセラーに、救うべき兵士は国内にいることを教わる。傷痍軍人たちだ。彼らとかかわることで、彼は次第に人間の心を取り戻していき、家族との日常を普通に暮らせるようになる。

しかし、ラストに悲劇が起こるのだ。彼はもちろん英雄であるわけだが、英雄であるからといって、幸福である、または幸福になれるとは限らない。戦争が戦場に出た兵士に与えるメリットなんて、何もないんだろうな。

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