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映画 デモリションマン ネタバレ感想 貝殻の使い方は謎(笑)

デモリションマン
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デモリションマン

―1993年 米 115分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:犯罪のなくなった21世紀の社会を舞台に、2人の男の宿命 の対決を描くSFアクション。監督はリドリー・スコット門下のCFディレクターで、本作が初の劇場用映画となるマルコ・ブランビヤ。製作は「リーサル・ウェポン」「ダイ・ハード」シリーズのジョエル・シルヴァーと「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」のハワード・カザンジャン、マイケル・レヴィ。脚本はピーター・M・レンコヴ、ロバート・レノウ、ダニエル・ウォーターズの共同。撮影は「クリフハンガー」のアレックス・トムソン、音楽はエリオット・ゴールデンサルで、主題歌はスティング。美術は「ブレードランナー」のデイヴィッド・L・スナイダー、衣装デザインは「太陽の帝国」のボブ・リングウッドが担当。劇中の未来車のデザインは大手自動車メーカー、ゼネラル・モーター社(GM)の協力による。主演は「クリフハンガー」のシルヴェスター・スタローンと「ライジング・サン」のウェズリー・スナイプス。共演は、舞台・TVで活躍し、本作が映画デビューのサンドラ・ブロック、「ファイヤーフォックス」のナイジェル・ホーソーン、「ジャッジメント・ナイト」のデニス・レアリー、「バートン・フィンク」のグレン・シャディックスら。(KINENOTE)

あらすじ:1996年、ロサンゼルス。デモリションマンの異名をとる刑事のジョン・スパルタン(シルヴェスター・スタローン)は、ビルに立てこもった凶悪犯サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)を逮捕したが、その際、30人の人質を死なせてしまう。スパルタンは責任を問われ、フェニックスと同様に、70年もの冷凍刑に処せられた: 。2023年。社会はすべてコンピューターで管理され、市民は快適な生活を送っている。コクトー市長(ナイジェル・ホーソーン)の政策によって犯罪や暴力は姿を消していた。仮釈放を審議するための聴問会に出席命令が出て、36年ぶりに解凍されたフェニックスは、看守たちを殺して逃走する。だが、凶悪犯罪に対処する術を持たない警察は、フェニックスに手も足も出ない。伝説の刑事が冷凍されたままなのを知っていた女性警官レニーナ(サンドラ・ブロック)の提案で、スパルタンも解凍され、彼はかつての宿敵の追跡を始める。フェニックスは、地下の抵抗組織の制圧をもくろむコクトーの手により冷凍中に脳のプログラミングを施され、さらに凶暴性を増していた。スパルタンは冷凍刑務所でフェニックスと対決し、葬り去った。(KINENOTE)

監督:マルコ・ブランビヤ
出演:シルベスター・スタローン/ウェズリー・スナイプス/サンドラ・ブロック/ナイジェル・ホーソーン/グレン・シャディックス/デニス・レアリー

ネタバレ感想

管理が行き届いたディストピア的社会

ネットフリックスで見つけて、久しぶりに鑑賞。ムキムキなスタローンのゴリゴリなアクションかと思わせておいて、ユーモアもけっこう感じる近未来のディストピアを舞台にしたSF作品。

設定はSF作品ではありがちといえばありがちだけど、管理社会が行き届いたディストピアな都市が舞台。この社会は徹底した管理によって犯罪行為ができないようになっているため、警察は弱体化している。市民の外食できる店はなぜかピザ屋だけ。セックスも肉体を介さずバーチャルで行い、出産も許可制で、体外受精によるものらしい。

さらに、発する言葉にも規制がかけられていて、口汚い言葉を口にすると罰金を取られてまうのだ。そんな感じに、人間が欲望を満たすことを制限し、ある意味では会話の楽しみも奪ってしまっていると言える管理社会で、20世紀を生きた極悪な犯罪者と、こいつを取り締まるためには過激な暴力も辞さない警官が、暴れまわるのである。

三枚の貝殻の使用法は謎

そんでその犯罪者役が、いつも困った顔をしているウェズリースナイプスで、それを追う役がスタローンだからね。サイコー! サンドラブロックもなかなかいいキャラをしてて、そこもまたいい。

上述したように、ところどころで、ユーモアもある。主にスタローン扮するスパルタンが近未来の社会の習慣や現状などに戸惑うギャップに関するもので、シュワルツェネッガーが大統領になっていることに驚いたり、車の運転がわからなかったり、その他いろいろ。中でもトイレットペーパーがわりになる三枚の貝殻の使い方のくだりは、ラストまで引っ張っておきながら、その使用法は明かされないという謎(笑)。

スタローンVSスナイプス。続編がある!?

しかしまぁ、犯罪行為をほぼ撲滅しているという意味ではユートピアな世界だが、それは表向きなものであり、地下には自由を求めるレジスタンスみたいなやつらもいるところなんてのは、やっぱりこういう作品世界ではありがちっちゃありがち。地下世界のリーダーは物語上のキーマンではあるのだが、ラストバトルに軍団を率いて颯爽と登場するのに、その活躍場面は一切描かれないという潔さは、スタローンの筋肉バトルの描写に注力しちゃってるからだろう(笑)

一方、この世界を創出した黒幕はけっこうな統制力でこの社会を構築した割に、バカ。どの辺がバカかというと、スナイプス扮するフェニックスに自分を殺されないような制御をかけてるところまではいいとして、その仲間にはそれをしなかったせいで、あっさり射殺されたうえ火葬されちゃうところ(笑)。

なんか最近目にしたネット情報によると、この作品の続編が製作されているらしい。『ランボー』や『ロッキー』と違って、シリーズ化されずに放置されてた今作を改めてスタローンが演じるのはキツイんじゃないかと思うんだけど、もし本当に続編あるなら観たい。どうせなら、ウェズリースナイプスもサンドラブロックも出しちゃってもらいたい。

映画『リベリオン』単なる風刺のきいたSFアクションではない
管理社会を風刺、そしてその恐怖を描いた傑作の一つです。単なるアクション作品としても面白い。オリジナルの格闘術ガン=カタがいいですね。そして、考えれば考えるほど、広がりが出てくる作品と思います。こういう作品を見て思うのは、今の社会も悪くない。むしろよいってことですね。いろいろのことを自分で選べるわけだから。
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