クライムダウン
―2011年製作 英 95分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:『30デイズ・ナイト』のメリッサ・ジョージ主演、5人の登山家の過酷な運命を描くサスペンスホラー。スコットランド高地に入山した5人の登山者は、偶然換気パイプの中で見つけた少女を保護する。しかし、それを境に登山家たちの不可解な死が続き…。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:ジュリアン・ギルビー 脚本:ウィル・ギルビー 製作総指揮:マーク・フォリーニョ/テリー・ラヴディ 出演:メリッサ・ジョージ/エド・スペリーアス/イーモン・ウォーカー/ショーン・ハリス (KINENOTE)
あらすじ:スコットランド高地に入山した5人の登山者。登山2日目、メンバーの1人が地面から突き出た換気パイプを見つけ、そこから人の叫び声を聞く。5人が地面を掘り返すと、地面に埋められた箱の中から怯える1人の少女が・・・誘拐されたセルビアの少女だった。そしてその子を保護した5人に、次々と殺人の魔の手が忍び寄る・・・・(Amazon)
監督:ジュリアン・ギルビー
出演:メリッサ・ジョージ/エド・スペリーアス/イーモン・ウォーカー/ショーン・ハリス
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。ロッククライマーが岩壁に挑戦する中で自然の脅威にさらされてサバイブする話かと思ったら、犯罪絡みのサスペンス映画だった。
クライミングの場面もなかなか緊迫感があっていいし、容赦なく襲ってくる誘拐犯たちの冷酷非情ぶりもよい。こいつらに襲われる主人公たちは逃げ惑って理不尽に殺されるしかないわけだが、その頑張りは誘拐された少女を助けるためであり(主人公たち一行は少女の素性を知らないが)、他人のために頑張って必死こいてるところに悲壮感があるし、その死にざまに悲しみの感情が起こるんである。
この山には誘拐犯のほかに、遊び半分で人を狙撃する頭がおかしい狩人たちがいて、こいつらの存在は必要だったのかよくわからんが、誘拐犯に殺されてしかるべき奴らだったなぁというのが終わってからの感想。とはいえ、もう少し、彼らがなぜあんなことしてるのかくらいの説明はあったほうが良かったのではなかろうか。
そうした突っ込み部分で言うと、そもそもクライマー一行の中途半端な人物描写にもさして意味がなかったような。例えばエドが食べ物の好き嫌いが多くて、弁当に文句つける嫌な奴ぶりとか、エドと喧嘩しそうになるオッサンとか、その辺の関係性はまったく作品内に活かされているようには感じられないところが、もったいないかなと。
だが、賛否分かれるのかもだけど、それ以外のストーリーについては楽しめた。滅茶苦茶な展開ではあるものの、それなりにそれっぽさのある犯罪劇で、主人公のアリソン扮するメリッサジョージが可愛いところも良いね。
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