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映画 ホワイトノイズ ネタバレ感想 特におもしろくはない

ホワイトノイズ
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ホワイト・ノイズ

大学教授の家族が化学物質の流出事故に巻き込まれジタバタしたり、死の恐怖におびえて生きたりするさまをブラックコメディ的に描いたノアバームバック監督作品。ごった煮感があってまとまりがなく、そこがいいのかもしれないが俺は全然楽しめなかったな。ネタバレあり。

―2022年公開 米=英 135分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「マリッジ・ストーリー」のノア・バームバックが、再びアダム・ドライバーとタッグを組んだヒューマンドラマ。化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れて錯乱した大学教授が命を守るため家族とともに逃走するなか、愛や死、幸福といった普遍的な謎に向き合ってゆく。共演は、俳優・監督として活躍する「フランシス・ハ」「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ、「ホテル・ルワンダ」のドン・チードル。原作はドン・デリーロによる同名小説。2022年12月30日よりNetflix配信に先駆け、一部劇場にて先行公開。(KINENOTE)

あらすじ:化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れて錯乱してしまった大学教授(アダム・ドライバー)。そんななか、彼は命を守るため家族とともに逃走する。現代のアメリカ人家族が、日常生活の中でありふれた葛藤に直面し、愛、死、そして不確かな世界における幸福の可能性といった普遍的な謎に向き合ってゆく……。(KINENOTE)

監督・脚本:ノア・バームバック
出演:アダム・ドライバー/グレタ・ガーウィグ/ドン・チードル

ネタバレ感想

ネットフリックスで配信スタートしたので鑑賞。2022年のネットフリックスが配信する年末作品だし、ノアバームバック監督作ってことで期待してたんだが、期待しすぎたかな。なんか、昨年末も『ドント・ルック・アップ』がネトフリで配信されて、それなりの期待感を持って鑑賞したんだけどあんまり琴線に触れなくて、個人的には2022年のネトフリ配信にはあたりがなかった印象。

ノアバームバック監督と言えば、個人的には『イカとクジラ』が好きで、あとは『フランシス・ハ』を見たことがあって、『マリッジストーリー』が未見。『マイアーウィッツ家の人々』が観たいんだけど、放置し続けているーーとかそんな話は俺以外の人にはどうでもいいんだが、今作はそうした俺の同監督の少ない鑑賞歴で言うと、テイストは『イカとクジラ』に似た感じの家族映画で、主人公の抱える葛藤を面白おかしく描いていたという点にはこの監督らしさがあるのかなと思わなくもない。

ないんだけども、その内容自体は、死に対する恐怖や大規模な事故によって避難生活をせざるを得ない状況においての人間模様に陰謀論とかっぽい話が挿入されるなど、まぁいろいろの要素が詰め込まれちゃってて、それらが存分に消化しきらんうちに話が終わってしまったような印象。

ユーモアのある描写や風刺をきかせたようなシーンはそれなりに面白いんだけども、最後のスーパーマーケットでのダンスシーンで劇終を迎えて思ったのは、なんなんこれぇ…ってな感じで特に感銘を受けることはなかったかな。

唯一良かったなと思うのは、ラストのほうの教会のシーンで、シスターが無神論者で、天国や天使の存在を否定するくだり。では彼女らが何をしているのかというと「誰も信じないことを信じる」ことをしているというのだ。「信仰を捨てたら人類は滅びる」「信じるふりをしないと世界が崩壊する」ので、少数派としてその役割を果たしているのだというところ。

んでラスト、主人公とその家族は世界の破滅を常に意識しながらも、希望をでっち上げて、スーパーマーケットで消費を続けながら、終わりを待つ人生を送ることを悟る。ダンス!

ーーなるほどそんなもんかと思いつつ、実に当たり前な悟り方だなと思わなくもない。なんというか、死の恐怖ってのは人類にとって普遍的なことであろうし、とはいえ、それを大して意識してないように見える人もいるのも確かで、少なくとも俺にはまったく死を意識してない人のほうが多いような気がする。

で、俺はどちらかと意識して恐怖を常にしてはいるもののその、「死の恐怖」ってのは個人によってそれぞれ怖がり方が違うような気がするし、実際そうであるはずというのが俺の信念であるために、この作品が「死の恐怖」てのを漠然としたものとして、例えば主人公の恐怖とはいかなるものなのか、もう少し掘り下げてほしいなぁとは思った。

仮に描かれてた、配偶者に先立たれることが「死の恐怖」だとするなら、それは自身の死の恐怖ではなく他者を、まさにその他者が死ぬことによって失う恐怖なのであって、それを「死の恐怖」として片づけられちゃうと、やっぱり何の恐怖について言いたかったのか、俺にはよくわからんのである。

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