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映画 トゥルーヒストリー オブ ザ ケリーギャング ネタバレ感想

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング
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トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング

―2021年公開 濠=英=仏 125分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:かつてミック・ジャガーが「太陽の果てに青春を」で、故ヒース・レジャーが「ケリー・ザ・ギャング」で演じたオーストラリアの伝説の義賊ネッド・ケリーの生涯を、「1917 命をかけた伝令」のジョージ・マッケイ主演で描くパンク精神あふれる反逆ムービー。豪アカデミー賞12部門のうち主要3部門で受賞、カルト・ムービーの巨匠ジョン・ウォーターズ監督が“2020映画ベスト10”に選出。1855年にアイルランド移民の長男として生まれたネッド・ケリーは窃盗や強盗を繰り返した無法者だが、現代でもオーストラリアに「ケリーのように勇敢に(as game as Ned Kelly)」という表現があるほど英雄として人気が高い。本作ではそんなネッド・ケリーを、悲惨な境遇から抜け出そうと苦悩し、怒り闘うひとりの若者として捉えたピーター・ケアリーのブッカー賞(イギリス最高の文学賞)受賞小説を原作に映画化。腐敗した権力に屈することを拒否し、兄弟や仲間たちと“ケリー・ギャング”を結成、国中にその名を轟かす反逆者となったネッドの姿を壮絶に描き出している。母親がネッドを売り渡すブッシュレンジャー(盗賊)のハリー・パワーにラッセル・クロウ、ネッドに屈折した想いを寄せ執拗に追い詰める警官のフィッツパトリックにニコラス・ホルト、ネッドの家族に横暴を尽くすオニール巡査部長にチャーリー・ハナムと豪華キャストが結集。「アサシン クリード」でハリウッドに進出したジャスティン・カーゼル監督が新たな伝説を誕生させた。(KINENOTE)

あらすじ:19 世紀のオーストラリアで、極貧のアイルランド移民の家庭に育ったネッド・ケリーは、頼りにならない父の代わりに幼いころから母と 6 人の姉弟妹を支えてきた。だが父の死後、生活苦から母によって山賊のハリー・パワーに売りとばされ、そのせいでハリーの共犯として逮捕・投獄されてしまう。出所したネッドは娼館で暮らすメアリーと恋に落ち家族の元に帰るが、幸せは長くは続かなかった。横暴なオニール巡査部長や警官のフィッツパトリックらは難癖をつけてはネッドや家族を投獄しようする。権力者の横暴と理不尽な扱いに怒りを抑えられないネッドは、弟や仲間たちと“ケリー・ギャング”を結成、自らの正義と愛をかけ、腐敗した権力に挑んでいく。(KINENOTE)

監督:ジャスティン・カーゼル
原作:ピーター・ケアリー:(「ケリー・ギャングの真実の歴史」)
出演:ジョージ・マッケイ/ニコラス・ホルト/ラッセル・クロウ/チャー リー・ハナム

ネタバレ感想

真実の物語?

真実の物語という題名ながら、冒頭でいきなり「この物語は真実ではない」と紹介されて、速攻で煙に巻いてくる。じゃあホントかウソかどっちなのかと考えるに、ある部分は真実で、それを描くにあたって、創作部分もあるーーというような感じだろうか。

ネッドケリーという人物を俺は全然知らなくて、オーストラリアの歴史もあまりよく知らない。彼の伝記映画はほかにもあったと思うけど、未鑑賞。であるから、前知識としては義賊として政府と戦った人であるらしいーーくらいのことしか知らなかった。

ということで、ケリーが義賊的な人物として立ち上がり、名声を高めるものの、没落していく姿をイキイキと描いた作品なのかと期待してたんだけども、そういう内容ではない。どちらかというと、母との愛憎まみれた人間関係が描かれ、それに苦しみながら末期を迎えた一人の男の物語というように見えた。

であるから、知識がない俺としては、ケリーが社会にどれほどの影響を及ぼす人材であったかということがこの作品からは感じ取れず、出自が貧しい人間が生活環境によっておかしな方向の人間に育っていってしまったーーという話に感じたのである。

ぶっ飛んだ教育法の母親と太ったラッセルクロウ

実際、彼の母親は信念をもって子育てをしているのはわかるが、その教育方法がぶっ飛びすぎてるしかなり独善的。これでは子どもはまともに育たないだろうと思うものの、それは彼女自身の育ちにも起因するのであり、彼女自身も恵まれた環境で育ってこなかったであろうことは容易に見て取れる。そして、彼女の正しさは、彼女と異なる価値観の人間から見れば異様であるが、彼女から見れば世界のほうが異様な常識で成り立っているということだろう。

ということで、個人的にこの作品を楽しめたのは、ラッセルクロウ扮する山賊にケリーがいろいろと生き方を教えてもらうところ。ラッセルクロウは本当にデブになったなぁと思ったのはおいておいて、この山賊がけっこうカッコいい。

やってることは完全に悪人ではあるが、この物語に出てくる2人の警官たちの小物っぷりに比べると、ケリーの母親の選択はそれなりに間違ってなかったんだろうなと思わせる…んだけども、けっこう早めに物語からあっさり退場しちゃうし、ケリーの将来にもさほど大きな影響を与えたとは感じられないままで終わってしまう。

警察との大きな喧嘩をしようとしてたケリーはラスト、あっさりとその戦略が瓦解して仲間をぶっ殺されて自分は捕まって囚人になってまう。最後の処刑シーンはダンサーインザダークと並ぶくらいにインパクトがあったが、全体的な話としては俺はさほど楽しめなかったなぁ。印象に残る内容ではあったんだけど。

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