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映画 ホワッツインザシェッド ネタバレ感想 青春ホラー

ホワッツインザシェッド
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ホワッツ・イン・ザ・シェッド

 

―2021年公開 米 97分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「ブラッドナイト」のフランク・サバテラ監督によるホラー。スタンの家にある小屋から怪しげな声が聞こえてくるようになり、不審者を追い出そうと小屋の中に入った者が次々に八つ裂きに。友人のドマーは、これで嫌な奴らに仕返しができると言い出すが……。出演は「X-DAY 黙示録」のジェイ・ジェイ・ウォーレンほか。特集『未体験ゾーンの映画たち2021』にて上映。(KINENOTE)

あらすじ:高校生スタン(ジェイ・ジェイ・ウォーレン)の家の裏庭にある小屋から、勝手に何者かが入り込んだのか、怪しげな声が聞こえてくるようになる。不審者を追い出そうとするものの、番犬やおじいちゃん、保安官など、小屋の中に入った者は次々と八つ裂きにされてしまう。スタンの友人でいじめられっ子のドマー(コディ・コステロ)は、これで学校の嫌な奴らに仕返しができると気炎を吐くが、二人は小屋の中にいる怪物の恐ろしさをまだわかっていなかった……(KINENOTE)

監督・脚本:フランク・サバテラ
出演:ジェイ・ジェイ・ウォーレン/コディ・コステロ/ソフィア・ハッポネン

ネタバレ感想

超適当なあらすじ

両親を亡くして祖父と共に生きている高校生のスタンは、保護観察の身の上。不良グループと敵対していて、親友のドマーはバカ。元彼女のロクシーは不良グループの男にやり捨てられちゃってるビッチ。でも彼女のことが忘れられないスタン。

そんな彼がある日、飼い犬を散歩に連れて行こうとしたら、自宅近くの納屋から異音がする。ビビったスタンが犬をけしかけてみたら、犬のクビが納屋の外に飛んできた。それを祖父に告げるスタンだったが、祖父とスタンの仲は険悪なので、祖父はスタンの話を信じない。

で、犬の死体を見て怒った祖父はショットガンを手に納屋にいる謎の存在を威嚇。そいつが警告を聞き入れないため納屋に侵入した祖父は、その何かの手によって惨殺されてしまうのであった。パニックに陥るスタン。果たして納屋の中にいるのは何者なのかーーというのが適当なあらすじ。

化け物は吸血鬼

何となく気になっていたのでレンタルで鑑賞。あらすじでは何者なのかーーとか書いたけど、冒頭のシーンでこの謎の存在は吸血鬼っぽい怪物だということがすぐに判明する。

冒頭で銃を手にして逃げ回ってるのが、後で保安官により説明されるジョーで、彼が飼っていたウサギを殺した相手を追ってたら、相手が化け物だったから怯えているのだ。

で、怪物=彼を襲っていた吸血鬼は間抜けにも夜明けの朝日にやられて自滅。それでも怯えていたジョーは逃げて逃げて逃げまくり、逃げ込んだのがスタンの家の納屋だったのだ。その納屋の中でジョーはうめき声をあげる。吸血鬼に噛まれた彼もまた、吸血鬼になってしまったようだった。

いろいろな要素を消化しきれない感あり

序盤でいきなりネタバレがあるので、この作品は謎の怪物の存在に怯えるモンスターパニックではなくて、青春ヴァンパイアホラーってことなんだと思う。そして、吸血鬼騒ぎを軸にして、スタンを中心とする恋愛話と友情話にイジメの問題と、閉塞的で希望のない田舎町で生きる10代たちの絶望みたいなんを絡めている印象。

ところが、上述したような要素がすべて消化しきれていないような感じがあって、何とも中途半端な印象。

面白いところ

面白味があるのは、いじめられっ子のドマーがいじめられてる相手への恨みが加速しすぎ、常識的考えができなくなり、納谷を利用して恐ろしい復讐を果たそうとするところ。

それ以外に何があるかというと、例えば恋愛要素はヒロイン(ロキシー)の女優さんが輝いて見えるのが、彼女の登場シーン、スタンが学校の階段の下から彼女を眺めているところくらい。その後、よくよく彼女の容姿を見てみると、ウーン、なんだか微妙な感じで…(ごめん)。

という容姿はおいておいても、二人の関係はスタンが働きかけてというよりは、ロキシーのほうから再縁を望んで近づいてくるわけだし、スタンは何もしてない。

ただ、このロキシーが物語後半で吸血鬼と戦うにあたって、なかなか勇ましい感じになっていくところはよい。吸血鬼捜索の際に、余裕ぶっこいてスタンの家族の写真とか眺めてる余裕はないはずだが、それも度胸があるという描写なのかも(笑)。

ついでに、スタンがカッコつけて吸血鬼にナイフぶん投げたら彼女にぶっ刺さっちゃうのは、今作の最も笑えるシーンだろう。

スタンはバカ

にしても、この田舎町の高校生たちはバカばっかで、特にバカなのはスタンだろう。まず、なんであんな風に犬をけしかけるのか。犬が可愛そう。続いて祖父が納屋に引きずり込まれたのに助けようともせずに扉を閉めて封印。鬼畜すぎだろ。

そんで、そのあとは警察沙汰にしたくないから納屋を放置。キョドりながらも普通に学校に通うのである。その後、吸血鬼映画を見て、納屋の怪物の倒し方を学んだっぽいのに、納屋の屋根に穴をあけて光を少し差し込ませるだけで、他には何もしない。昼間に納屋を壊せよ。

こいつの痛いところは、ドマーと義兄弟の契りを結んでいるところ。直接的な描写はないものの、こいつら自分らの手にナイフで傷をつけて、契りをかわす儀式をやったらしいからね。

その割にはお互いにそんなに助け合えてないし、スタンはドマーを厄介者に感じているようなふるまいもけっこうあって、田舎町でほかに付き合える友だちがいないから友だちでいるだけって感じともいえる。

て、考えてみると、この作品でスタンは、祖父にはじまり、自分が邪魔に思ってる人間をすべて排除できちゃってるんだよな(笑)。つまり、彼はそこまで考えて納屋を放置しててたと考えるなら、こいつはかなりの策士であり、サイコ野郎なのかも。

そこそこ楽しめはする

あと、気になったのは、ジョーが噛みついた祖父と保安官の死体はどこにいったんだろうか。なんであの二人は吸血鬼にならんかったん? ついでに、不良グループの2人の吸血鬼はスタンがショットガンで撃退してたけど、ジョーにはあまりショットガンが効いてないのはなぜだったんか。その辺の適当さは少し気になったかな。

あと、スタンの夢の中で両親が死んじゃうシーンがあったけど、あれが現実でないとしたら、両親はどういう風に死んじまったのか。その辺が説明ないのが不満。

仮に夢の中のような死にざまだったとしたらかなりの大ごとなわけで、物語の筋に絡んできそうなもんだけど、そういうのは皆無。

他にもロキシーとのセックスする夢なんかは単にスタンの願望を充足するものなんだろうけど、あれも意味あったんかな? よくわからん。

ということで、いろいろな中途半端感はあるし、突っ込みどころもあるけどもそこそこ楽しめた。ただし、面白いので是非見て! といえるほどの内容ではない。

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