2バッドバディーズ
シリーズ2作目。前作で死んだかと思われた借金取り立て人のフレンチとスーは生きていた。トムから新たな依頼を受けたスーはフレンチと再会。仕事に向かうわけだが、その仕事には裏があってーー。前作の良いところを前面に出したバディムービー。ステゴロアクションが魅力です。ネタバレあり。
―2022年製作 米 97分―
解説・スタッフとキャスト
解説:最強にヤバいアイツらが還ってきた!!!!!!!超危険な案件専門の借金取り立てコンビ、元アクション俳優のスーと、空手家のフレンチ。前回の仕事で大怪我を負い、引退したはずのスーがフレンチのもとにまた現れた!今度の仕事は2日たったの3案件で7万ドル。金に釣られ再度コンビを組むことにしたスーとフレンチ。しかし、その裏には、超危険な罠が待ち受けていた-。(amazon)
監督:ジェシー・V・ジョンソン
出演:スコット・アドキンス/ルイス・マンディロア/ウラジミール・クリッチ
ネタバレ感想
前作をネットフリックスで見つけてそこそこ面白かったので、レンタルで鑑賞。どう考えても死んだだろって思ってた二人が生きてて続編が出ちゃったところに驚き。
まぁでも、ダメな部分もあったけど前作は悪くなかったからね。特に二人のバディ感が。だから続編出したくなる気持ちもわからんでもない。
てなことで、確かに直接死んだという描写がなかった二人が生きてて、再会を果たすことから物語は始まる。フレンチ(スコットアドキンス)は胸に二発受けてて、車に乗り込んだところで前作は終わったけど、あのあと彼は自力で病院まで車を運転して手術を受けたんだそうだ。すげぇな。
対するスー(ルイスマンディロア)はどう考えても死んでたように見えたが、7か月の療養を経て復活。前回のボスであったトミーの依頼を受けたので、フレンチを誘いに来たという展開。
で、いろいろあってコンビが復活して前回同様に各地へ取り立てに向かい、その先々で素手の喧嘩が発生。ジタバタしつつも借金を回収していくのだ。
ただ、その裏には前作の黒幕だったバルボサの弟であるギャングが絡んでいて、要は二人とトミーに兄を殺された復讐をたくらんでいたのである。
トミーを人質を取られていたスーは彼との絆のために、死地に飛びこんでいくが、フレンチはそこまでの義理をトミーに感じていないために、逃げる道を選ぶ。かくしてスーは一人で敵地へ。
まぁでも、当然そこで物語が終わるはずはなく、フレンチが最初の取り立て先で、スーの元恋人だったギャングの金持ちオバサンを引き連れて彼を助けに戻ってくる。トミーは死んでしまったが、フレンチとスーは無事に生き延びるのであった、めでたしめでたし。
というわけで、前作がラストの展開で雰囲気が変わってシリアスになっちゃったのに対し、今作はシリアスさを残しつつも作品のテイストは一定を保って劇終。個人的には前作もこういうトーンで終わってくれたらいいのになぁと思ったんだけど、まぁ今作で持ち直してくれたんでそれはそれでいいかな。
この作品の見所としては、二人の掛け合いでありバディ感が出ている描写。これが80~90年代によくあった同じような作品たちと同等の雰囲気があっていいのだ。今作はそこも健在。続編であるだけに、二人の関係性がよりうまく出ている。
ラストのガンアクションは前作同様なんとも物足りないが、この手の作品は続編も2作目と同じような内容になっているのはよくあることなので、その辺も悪くはないかな。
で、最大の見所は二人が取り立て先で喧嘩ファイトを繰り広げるところだろう。中でも山場の場面で、フレンチとスーが戦うシーンはいい。どちらも負けを認めずに粘るので、けっこう長い戦いになってて、そこは『ゼイリブ』のあのシーンを思い出してしまった(笑)。
あと、個人的に本作は、スーの物語になってて、フレンチはその脇役的立ち位置だったなぁという印象を持った。そうなったのは、前作と同じくフレンチの人物像が過去などを交えてあまり言及されないところにあるからだと思われる。
一方のスーは元恋人が出てきたり、娘との話題が出てくるなど、物語に彼の過去がそれなりに場をしめてくるのだ。トミーとの関係もそうで、ラストまでの物語の中心はやっぱりスーなのである。
それは全然悪いことではないが、こうなったらフレンチの過去にも何かを絡めて続編出してもいいんではないかと。短い時間でまとめてくれるのでサクッとみられるからね。
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