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映画 デッドオアラン ネタバレ感想 テレンスハワードの無駄使い

デッドオアラン
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デッド・オア・ラン

盗みの計画を立てては強盗に売っている男が、陰謀に巻き込まれて娘とともに逃避行をしながら黒幕を暴こうとジタバタするアクション作品。突っ込みどころもあるし、展開はそんなに目新しい感じでもないけど、短い尺でスッキリ劇終できるので暇つぶしにはなる。ネタバレあり。

―2016年製作 米 93分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:『ズーランダー』のヴィンス・ヴォーン主演によるクライムアクション。ニック・バローは強盗に盗みの計画を売って生活していた。ある日、客の男が何者かに殺害される。そのことをきっかけに、彼はマフィアのボスと悪徳警官に追われることになり…。【スタッフ&キャスト】監督:ピーター・ビリングスリー 脚本:アンディ・リーバーマン 製作:ケヴィン・フレイクス 音楽:デイヴ・ポーター 出演:ヴィンス・ヴォーン/ヘイリー・スタインフェルド/ビル・パクストン/テレンス・ハワード(KINENOTE)

あらすじ:ニック・バロー(ヴィンス・ヴォーン)は、強盗に盗みの計画を売って生活していた。ある日、客の男が仲間と強盗に入った直後何者かに殺害される。被害者の男は、メキシコ麻薬連合のリーダーであるビクター・バスクエ(ジョルディ・モリャ)の息子だった。計画を売った身として、ビクターに命を狙われることを悟ったニックは、長らく疎遠になっていた娘ケイト(ヘイリー・スタインフェルド)のため、自分自身に50万ドルの生命保険をかける。しかし、ビクターが娘の命をも狙っていることを知った彼は、ケイトを連れ逃亡生活を始める。そんな中、彼は自身を待ち伏せしていた警官を殺害してしまうが、彼はあらゆる悪事に手を染めているベテラン刑事ジョー・キーナン(ビル・パクストン)の仲間であった。ビクターとキーナン刑事、二者から追われることとなったニック。果たしてケイトとともに無事逃げ切ることができるのだろうか――。(Amazon)

監督:ピーター・ビリングスリー
出演:ヴィンス・ヴォーン/ヘイリー・スタインフェルド/ビル・パクストン/テレンス・ハワード

ネタバレ感想

この映画は、どっかで見たことあるなぁという役者がたくさん出演している。主役のニックを演じるヴィンス・ボーンて人は何かの作品で見たことがあるんだけど、思い出せない。ニックの娘、ケイトを演じる人もそう。で、キーナン刑事もニックの世話役みたいなオッサンも、みんな絶対見たことある役者。だけど、何の作品に出てたのか思い出せない。つまり、俺の中では影の薄い役者たちだ。

その中で、テレンス・ハワードだけは例外だ。テレンスハワードは『ハッスル&フロウ』がとても好きなので、もっといい作品にたくさん出てほしいのに、最近パッとしないイメージ。しかも今作では何でこんなチョイ役なのか。それなりに有能そうな感じの保安官だったので、事の真相に迫るべくニックを支援する役どころを演じるのだろうと期待してたのに、メキシコの麻薬カルテルのボスたちと銃撃戦の末、道路の染みに変えられてまうのだ。…ちくしょう。

てなことで、強盗の計画を立てて強盗団に売るのが仕事ーーという何ともまわりくどいことをしているのがニックだ。危険は冒さずに実働部隊に計画を売るってのはなかなか新鮮な商売だなと思った。あんまりそういうの、これまでの作品で見たことなかったので。

こいつはそういう仕事を一人でやってるのかと思ってたら、その強盗計画の元ネタを仲介している斡旋屋みたいな奴がいて、なんだよ、ニックも結局は人のネタ使って計画たててんのか、ショボいな。と思いはしたが、とにかく職業としては新鮮だなと。で、ニックは射撃の腕とこの計画力を駆使して自分のぬれぎぬを晴らそうと奮闘するわけだ。

奮闘するんだけど、ニックの計画ってほとんどうまく行ってないよな。せめて冒頭は別の事件に一回成功して彼の実力を示してから物語が転がってくれればよかったと思うのに、尺が短いから最初のヤマも物語に深く関係するもので、それが失敗に終わったことでニックは追われることになる。で、その後も用意周到、不測の事態を想定しておくーー的なことを偉そうに言っているわりには、それらがあんまりうまく機能しているように思えないうちに、ラストは娘の計画が成功してハッピーエンド。親父の立場ないですね(笑)。

大筋としては、濡れ衣着せられた犯罪者が汚名を晴らすために奮闘する中で、父娘が絆を取り戻すというベタな物語展開なんだけども、そのどちらもが中途半端な感じは否めない。そもそも、ニックは警官や麻薬カルテルの一員を図らずも射殺はしているわけで、その辺が無罪放免になっちゃってるのはいかがなもんか。

あと、麻薬カルテルの規模が小さすぎて笑える。メキシコの麻薬犯罪の組織のボスなんだからもっと部下がいていいと思うし、そもそも自分はアジトから動く必要なんてないと思うんだけど、この作品のボスは部下2人(少ない)を率いて自ら犯人捜しに足を運ぶ働き者だ。そして、凄んではいるもののさほど迫力はない。最後は小娘の計画に乗って黒幕へ報復のチャンスを手に入れるというダサさ。しっかりしてくれと思っちゃう。

てなことで、上記したような突っ込みどころを含めて楽しむのがよろしい作品だと思います。そうすれば楽しめる…と思う。俺はそこそこ楽しんだ。ちなみにジャケットの写真。娘役の人、もっと可愛い表情の選んであげればいいのにと思った。気の毒(笑)。

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