96時間 リベンジ
今作でも暴走オヤジ、リーアム兄さんの娘に対する愛の強さにドン引きしてまう。だって、娘の恋人の家を勝手に調べて迎えにきちゃうんだから。ありえないだろ。ヤバすぎる。ネタバレあり。
―2013年公開 米 92分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:元CIA工作員の男が、元妻と娘を守ろうと犯罪組織に立ち向かう姿を描くアクション第2弾。製作・脚本は「トランスポーター」シリーズのリュック・ベッソン、監督は「コロンビアーナ」のオリヴィエ・メガトン。出演は「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン、「ナイト&デイ」のマギー・グレイス、「007/ゴールデンアイ」のファムケ・ヤンセン。(KINENOTE)
あらすじ:イスタンブールで要人警護の職務を終えた元CIA秘密工作員ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、ホテルのロビーで元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)と娘キム(マギー・グレイス)を迎え入れる。彼の願いはこの休暇で家族の絆を完全修復することだった。だが翌日、イスタンブールの名所のバザールに二人で出かけたブライアンとレノーアに、不気味な影が忍び寄る。2年前、パリでブライアンに息子たちを殺害され、怒りに燃える初老のアルバニア人、ムラド(ラデ・シェルベッジア)が大勢の手下を引き連れ、復讐計画を企てていたのだ。不審な尾行車を察知したブライアンは、ホテルに戻るように耳打ちしたレノーアをバザールの入口で下ろし、一味との怒涛のカーチェイス、そして激烈な乱闘に身を投じていく。しかしバザールの迷宮のような路地で立ち往生したレノーアを人質に取られ、彼女の身を案じて抵抗をやめたブライアンは、ホテルのプールにいるキムにその場所を離れ、ブライアンの部屋に隠れるよう携帯で連絡する。レノーアとともに車に乗せられたブライアンは、頭に麻袋を被せられて視界は完全に失われていたが、時間をカウントし、車の進行方向や速度、周囲の物音をくまなくチェック、自分たちがどこに連れて行かれるかを分析していた。薄暗い地下室に監禁されたブライアンは、隠し持っていた緊急用の超小型電話を取り出し、からくも追っ手から逃れて身を潜めていたキムにアメリカ大使館に避難するように告げるが、キムは危機に陥った両親を助けたい一心で大使館行きを拒絶、ブライアンの指示を仰ぐ。そんな娘にブライアンは、様々な警護用アイテムが詰まったアルミケースからイスタンブールの地図を取り出させる。続いてキムに手榴弾を爆発させ、その轟音を手がかりに自分が囚われている場所を絞り込んでいく。まもなくムラドが地下室に現れ、ブライアンの目の前でレノーアのノド元を刃物で切り裂き、血を流す彼女を逆さ吊りにする。ムラドがその場を立ち去ると、ブライアンは必死に両手の拘束を解こうと試みる。レノーアが絶命するまでに残された時間はわずか30分。しかも、このとき既にキムの身にも敵の魔手が迫っていた……。(KINENOTE)
監督:オリヴィエ・メガトン
製作:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン/マギー・グレイス/ファムケ・ヤンセン
ネタバレ感想
今回の舞台はトルコ。コロナの影響なければ夏に訪れようとしてた国だったんで、こういう形でもイスタンブールの街並みを観られたのはうれしい。作中でもブライアン親父がアジアとヨーロッパをつなぐボスポラス海峡について解説するシーンがあったけど、まぁ本当に歴史ある街なので、死ぬまでにはどうしても行きたい街の一つだ。
てなことで、もはや邦題の96時間てのは何の意味もなさない内容になっている。今回、前作と少し違うのは、ブライアンが助けるべきお荷物が元妻と娘の2名になっていることと、自分自身の支援者として娘をうまく利用するところ。その辺が、前作のような己の力のみで暴走をしていく展開とは異なる部分で、特に娘との連係プレーが見どころになっている。
あと凄いのは、自分が拉致されたときに、目隠しされてるのに外の音とか、車の走っている方向とかを冷静に観察しているところ。それが後の脱出作戦に生きてくるんだけども、どんな訓練したらあんなことできるようになるんだろうか。CIAではああいう訓練するのかね。いずれにせよ、メチャクチャ暗記力がよくないとあんな芸当はできない。そういう意味では前作とは異なる部分で、ブライアンの異能ぶりが表現されている。
ただ、前作が評価されてるのって、ブライアンの暴走ぶりと孤軍奮闘ぶりにあったと思うので、その辺を期待している俺みたいな人間にはちょっと物足りないかな。
あと、ブライアンが最後にボスを見逃してやろうとするのは、ボスの故郷であるアルバニアにはまだ彼の肉親がいて、彼を殺したらまたそいつらとの復讐戦が行われることにウンザリだからだ。でも、ボスが見逃したにも関わらずブライアンを殺そうとしたことで、彼はボスに引導を渡してまう。ああ、やってしまったな…と笑っちゃう。これでまた、次作でも血みどろの暴走が始まるんだろうなぁと、当時は思ったものだ。三作目はまったくの別物なんだけど(笑)。
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