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映画 ポイントブランク 標的にされた男 ネタバレ感想

ポイントブランク
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ポイントブランク 標的にされた男

―2014年公開 韓 102分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ある殺人事件をきっかけに、容疑者に仕立てあげられた元傭兵と彼を助けた医師、二人を追う刑事と謎の組織による攻防を描くクライムサスペンス。監督は『ブラッディ・ミッション』のチャン。出演は「王になった男」のリュ・スンリョン、「怪しい彼女」のイ・ジヌク、「フィスト・オブ・レジェンド」のユ・ジュンサン、「コードネーム:ジャッカル」のキム・ソンリョン。(KINENOTE)

あらすじ:ある雨の夜に起きた一つの殺人事件。その場に居合わせた元傭兵ヨフン(リュ・スンリョン)は、何者かに銃撃され病院に運び込まれる。だが、彼を治療した医師テジュン(イ・ジヌク)の妻が突然誘拐され、そこへ「妻を助けたければヨフンを連れ出せ」という謎の男からの電話が入る。テジュンは自分と妻の身に何が起きたか分からないまま、指示通りヨフンを病院から連れ出し、彼と同行する。一方、事件の陰謀を直感した女刑事ヨンジュ(キム・ソンリョン)と、広域捜査隊班長・ソン(ユ・ジュンサン)は二人を追うが、そこへ謎の組織が介入、生き残りをかけた36時間の攻防が幕を開けた……。(KINENOTE)

監督:チャン
出演:リュ・スンニョン/ユ・ジュンサン/イ・ジヌク/キム・ソンリョン

ネタバレ感想

アクション作品としてはそれなりに楽しめる。傑作とは言えないけども、見ても損はないーーという感じ。

元傭兵として登場する主人公、ヨフンを演じるのが、リュ・スンリョンという人。韓国映画はこういう中年オヤジがドアップになることにためらいがなく、無精ひげと血まみれの顔面は決してハンサムではないんだが、カッコいいのである。

この役者はいろいろな作品で登場して顔だけは覚えていたんだけど、主役を演じてる作品は恐らく初めて。格闘アクションをほぼ自分でやってるように見えた。その辺はどうなんだろうか。格闘技経験でもあるのか、かなりの水準の動きであった。

途中で殉職しちゃう女刑事の人も、格闘シーンは一回しかなかったけど、それなりにすごかったな。それに対し、この女刑事を慕っている部下の女性が最後のほう、便所で披露する格闘シーンは、ちょっとダサめであった。これは運動神経とかセンスの問題なんだと思う。役柄と顔はカッコいいんだけどね。

あと、医者の奥さんは、パラサイトで金持ち奥さんを演じてた人だね。この人は化粧ほとんどしなくても美人である。韓国の女優はそういう人結構多い。

というわけで、悪役は非常に嫌な奴だし、そいつに煮え湯を飲まされたヨフンが怒りとともに捨て身の特攻精神で警察署にカチコミをかけるラストまで、なかなかにスリリングなアクションが楽しめる。

なんといってもこのヨフンというおっさんは、拳銃持っている相手に丸腰で挑んでいっちゃうからすごい。ほかにも、ヤクザ事務所に対して一人で乗り込んで全滅させちゃったり、手負いのくせして強すぎるんだが、まぁその辺は見所なんで、強すぎるくらいでもいいかなという感じ。

でも、突っ込みどころも結構あって、ヨフンの弟はショッピングモールのけっこう高いところから飛び降りてたのに、骨折もせずに逃げ切っちゃうのはどうかと。あと、ヨフンはナンバーが警察に知られている車に乗り続けているのもなんか、萎える。黒幕のほうも、あんな派手に部下をいじめてたら内部に裏切者が出そうなもんだけど、みんな犬のように従ってて、そんなことあるかなと思っちゃう。

まぁでも、全体的には楽しめる作品だった。ちなみにこちら、フランスのフレッド・カヴァイエ監督作『この愛のために撃て』のリメイク。同作品はハリウッドでもリメイクされているらしい。

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