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映画 PMC ザバンカー ネタバレ感想 ハジョンウの傭兵アクション

映画 PMCザバンカー
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PMC ザ・バンカー

けっこう評判が良かったので鑑賞してみた。確かに序盤から中盤くらいの展開はスリリング。ハジョンウが不法移民の傭兵部隊の隊長を務め、CIAソウル支局の命で北朝鮮の重要人物であるキングの拉致を企てるサスペンスアクション。ネタバレあり。

―2020年公開 韓 125分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「テロ,ライブ」の監督キム・ビョンウ×主演ハ・ジョンウが再びタッグを組んだミリタリー・サバイバル・アクション。CIAの依頼を受け、仲間と共に南北境界線地下のバンカーに潜入した凄腕の傭兵エイハブは、予想外の事態に直面し、行き場を失ってしまう。共演は「パラサイト 半地下の家族」のイ・ソンギュン、「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェニファー・イーリー。(KINENOTE)

あらすじ:韓国軍特殊部隊の元兵士で、現在は民間軍事会社(=PMC)で、凄腕の傭兵として活躍するエイハブ(ハ・ジョンウ)は、CIAの依頼を受け、11名の部下を率いて南北境界線DMZの地下バンカーに潜り込む。“北朝鮮の要人を捕らえ、安全な場所へ護送せよ”というその任務は、たった10分で終わるはずだった。しかし、北朝鮮をめぐるアメリカと中国の思惑に翻弄された上に信頼していた仲間にも裏切られ、エイハブの部隊はバンカー内で行き場を失ってしまう。暗殺者の汚名まで着せられたエイハブが死地を脱する唯一の道は、迫りくる敵の包囲網を突破し、北朝鮮最高指導者“キング”を地上へと連れ出すこと。やがて北朝鮮のエリート医師ユン(イ・ソンギュン)の協力を得たエイハブは、瀕死の重傷を負ったキングの蘇生に成功。ところが、すでに八方塞がりの彼らの行く手には、さらなる残酷な運命が待っていた……。(KINENOTE)

監督・脚本:キム・ビョンウ
出演:ハ・ジョンウ/イ・ソンギュン/ジェニファー・イーリー/ケヴィン・デュランド/マリク・ヨバ/スペンサー・ダニエルズ

ネタバレ感想

適当なあらすじ

ハジョンウ扮するエイハブは元韓国特殊部隊出身で、パラシュート事故で部下を助けようとしたけど救えなかった過去がある。現在の傭兵チームの中ではエイハブの過去は武勇伝となっており、彼は仲間を見捨てない男だと一目置かれているようだ。

そんなエイハブがCIAの命を受けて、北鮮との国境近くにやってきた北の要人拉致を企てる。そもそもの発端にはアメリカ大統領の選挙が絡んでいるようだ。再選が危ぶまれている大統領が、北鮮との問題にケリをつけることで、再選を果たそうとするための一発逆転作戦が、エイハブの命じられたミッションらしい。

ところが、いざ現場に乗り込もうとすると、本来の拉致相手ではなく、最高責任者のキングが現場にいる。さらに大物を目の当たりにしたエイハブは、キングの拉致をCIAに提案し、すったもんだがありつつその作戦に成功。

ところが、キングを連れて脱出を図ろうとしたところ、部下の一人が負傷。彼を連れて撤退するには時間が足りない、しかしブレブレのエイハブは判断をつけかねてしまい、結局は部下を見捨てて撤退を決断。…したのだが、そこへ民間軍事会社の兵隊たちが雪崩を打って乗り込んできた。数の勝負で勝てないエイハブの舞台は窮地に陥る。しかもその間に仲間の一人がその民間軍事会社と結託していた裏切り者だったことが発覚。エイハブは部下とともに何とかその裏切り者を始末するが、自身が古傷の足を負傷したうえ、拉致したキングも流れ弾に当たったのか心肺停止状態に。

CIAと連絡を取ったところ、事態は大ごとな国際問題に発展していた。しかも、キングの拉致犯はエイハブということにされているようだ。キングを連れて撤退できないと、無実の罪をかぶせられてしまうエイハブは、果たして無事に部下とともにキングを連れて脱出できるのかーーというのが適当すぎるあらすじ。

中盤まではよかったんだけど

という上記のあらすじがだいたい中盤くらいまでの展開だ。ここまでに話が二転三転するし、エイハブ同様に事態の全容が見えてこない鑑賞者としての俺は、そのスリリングの展開にワクワクさせられながら楽しませてもらっていた。

ところが、そっからはなんか物語の興奮度が失速した感がある。展開自体は派手でスリリングな部分もあるものの、エイハブのキャラがぶれすぎてて何がしたいのかよくわからん。隊長のくせにすぐあきらめの境地に至るし、部下を助けようとしているのにすぐ気持ちが変わって見捨てようとするし、本来彼は部下を見捨てないキャラであって、しかし自分も大事だし、さらに出産を控えている奥さんの元に帰りたいという至上命題があることもわかるので、彼のそのブレさ加減はわかる。

わかるけども、その彼のブレさのせいで仲間たちは窮地に陥っているのであり、最終的に彼以外は全滅して物語は終わる。で、その部下を見捨てない見捨てなさは、北朝鮮のキングのお付き医師に対して現れて、ラストは彼と友情をはぐくんでラストは二人で肩を寄せ合って劇終。

なかなか感動的だし、エイハブは過去の失態を振り切ったと思えるシーンだけども、でもでも、おまんの部下は全員死んでるからね。あと、キングはラストで生き残ったんだろうけども、その生死を描かないのはなぜなのか、物語的に超重要人物なのに、なぜか最後は北鮮の人と友情と絆を育みましただけの描写ではスッキリしない。

あとは、物語が複雑すぎてさらに二転三転するもので、けっきょくCIAのおばさんはどの落としどころを狙ってたのかがよくわからん。そこは俺がアホなだけなんかもしれないけど、なんだかもったいな作品だなぁというのが率直な感想であった。

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