寄生獣/寄生獣 完結編
原作漫画は10代の頃に読んで、かなり好きな作品の部類に入る。実写化が決まったときは、やめとけばいいのにと思ったが、アマゾンプライムで鑑賞してみたら、それなりの出来にはなってて、楽しめた。ネタバレあり。
―2014年公開 日 109分/2015年公開 日 117分(完結編)――
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:人間とは一体何か鋭く突き第27回星雲賞コミック部門を受賞した岩明均の世界的SF漫画を、「永遠の0」「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が映画化。人間に寄生し身体を乗っ取り捕食する謎の新生物パラサイトとの戦いを、VFXを駆使し描く。脚本には山崎監督に加え、テレビドラマ『リーガルハイ』の古沢良太が参加している。右手に寄生した謎の生物と奇妙な友情を持つ高校生を「ヒミズ」で第68回ヴェネツィア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した染谷将太が演じるほか、「悪人」の深津絵里、「桐島、部活やめるってよ」の橋本愛、「私の男」の浅野忠信ら豪華俳優陣が集結。以下略(KINENOTE)
あらすじ:謎の寄生生物パラサイトが現れた。パラサイトは人間の脳に寄生し肉体を操り、人間を捕食していく。高校生の泉新一(染谷将太)にもパラサイトが近づき脳に寄生しようとするが失敗。パラサイトはやむなく右腕に寄生する。この信じがたい事態を周囲に話すわけにもいかず、新一は右腕のパラサイトにミギーと名前を付け奇妙な共生生活をするうちに、友情のようなものを感じるようになっていく。パラサイトは次々に現れ、新一の幼馴染の同級生・里美(橋本愛)にも危険が迫る。人とパラサイトの殺し合いが進む中、高校教師として現れたパラサイトの田宮良子(深津絵里)らはそれぞれの考えを持ち始めていた。地球を破壊する人間を淘汰するために生まれてきたというパラサイトに、生き残りをかけ戦う人間たち。価値観が揺らぐ中、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく……。
(以下、完結編)
東福山市では市長・広川(北村一輝)を筆頭に組織化されたパラサイトたちのネットワークが広がっていた。これに対し人間側はパラサイト殲滅のための特殊部隊を結成。両者の戦いは激化する。パラサイトのミギー(声:阿部サダヲ)を右手に宿した泉新一(染谷将太)は、パラサイト側からも人間側からも危険視されていた。人間とともに歩む道を探すパラサイトの田宮良子(深津絵里)は新一とミギーにその可能性を見出すものの、母親を殺された新一のパラサイトへの憎しみは増す一方だった。ついにパラサイトと人間の生き残りを賭けた最終決戦がはじまる――。 (KINENOTE)
監督:山崎貴
原作:岩明均(「寄生獣」(講談社刊))
出演:染谷将太/深津絵里/橋本愛/東出昌大/豊原功補/新井浩文/ピエール瀧/大森南朋/北村一輝/余貴美子/國村隼/浅野忠信/阿部サダヲ (声)ミギー
ネタバレ感想
原作と違うところはけっこうあるものの、物語の軸になる部分やテーマは忠実に再現しているような印象。寄生生物を演じる役者たちが面白く、ピエール瀧とか、東出昌大、それに深津絵里なんかは感じが出ていていいなぁと思った。
で、扱っているテーマにそれなりの奥深さがあるうえ、単純にサスペンス的、ホラー的な作品としても楽しめるので、当時から人気があった本作品、この映画版において苦言を呈したいのは、上映当時に物議を醸したらしい、後藤を倒すきっかけになる放射性物質のくだり。あの変更は必要だったのか疑問である。原作どおり、産業廃棄物でよかったような気がしてならぬ。
あとこの作品は、人類が他の生物や地球環境について害悪ーーみたいな意味がこめられているものの、漫画版の連載終了時、たしか作者自身が「人間のお前(自分)が上から目線で人間を超えた視点からどうこう言うなよとは思った」みたいな感想を述べてて(だいぶうろ覚え)、そういう意味では自覚的にこうしたお話にしたようである。
それについて俺がどう思うかというと、下記に紹介した映画で触れたことと同じような感想を抱くのである。
てなことで、なかなか面白く観られたけど、どうでもいい記事になってしまった(笑)。
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