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映画 楽園の夜 ネタバレ感想 ムルフェがうまそうなネットフリックス配信作

楽園の夜
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楽園の夜

―2019年製作 韓 131分―

解説:オム・テグ、チョン・ヨビン、チャ・スンウォン主演のパク・フンジョンが脚本・監督を務めた2020年の韓国ドラマ映画です。 2020年9月3日に第77回ヴェネツィア国際映画祭で世界初公開され、2021年4月9日からNetflixでストリーミング配信されます。(ウィキペディア英語)

あらすじ:大切な者たちを殺された挙句、追われる身となった組織の構成員。逃亡先の済州島で心に傷を抱えた女性と心を通わせていくが、それはあまりに短すぎる平穏で…。(KINENOTE)

監督:パク・フンジョン
出演:オム・テグ/チョン・ヨビン/チャ・スンウォン

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ネタバレ感想

傑作、『新しき世界』のパクフンジョン監督のヤクザを主人公にしたバイオレンスムービーーーなのかなと思って観たら、もちろんそういう内容なんだけど、恋愛にまでは至ってなさそうな、しかし深いところではつながっている、男女の心の交流を描いたロマンスが軸になっている作品であった。

ということで、ネトフリで配信されてたので、調べたらパクフンジョンの作品てことなので早速鑑賞。率直に感想を言うなら、自分好みの内容ではなかったなという感じ。この監督の作品はほかにもいくつか見てるけども、やっぱり『新しき世界』が良すぎて、どうしてもその水準でほかの作品のことも期待してしまうのだ。

もちろん、『新しき世界』の焼き直しなんかする必要がないので、何をしようが監督の勝手ではある。

この作品は、ヤクザ組織間の抗争で自分の姉と姪を殺された男が、敵対組織のボスを襲撃。その後、身を隠した先で起こる事件の顛末が描かれる。特徴的なのは、登場人物の中で、真の黒幕というか、真のゲス野郎というべきヤン社長以外の主要人物は、ほぼ全員が死を恐れていないところだ。そして、ヤン社長も含め、すべての人間が死ぬ。

そして、主人公と、彼と交流した女性は、自らの意志で行動し、死んでいくのである。生きるために生きるのではなく、死ぬために生きているような感すらある二人は、それぞれがお互いのために事を起こし、そして死んでいく。

その二人の交流は、冒頭でも書いたように、恋愛感情というものではなさそうだが、確かに何かの絆が芽生えたことは感じさせる。そうでなければ、女性が起こす最後の復讐劇の意味がわからんからな。

ということで、韓国のヤクザ映画では珍しく、鈍器や刃物以外、つまり銃が活躍する作品。最後の銃撃虐殺シーンはなかなか迫力もあって爽快で、同監督の『THE Witch 魔女』を思わせるところもあった。

あと、作中でそれなりに重要な位置を占める食べ物の、水刺身(ムルフェ)というのがおいしそうで、済州島に旅行へ行って、食ってみたいなと思った。

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