道
怪力自慢の大道芸人ザンパノが、白痴の女ジェルソミーナを奴隷として買った。男の粗暴な振る舞いにも逆らわず、彼女は一緒に旅回りを続ける。やがて、彼女を捨てたザンパノは、ある町で彼女の口ずさんでいた歌を耳にする……。野卑な男が、僅かに残っていた人間性を蘇らせるまでを描いたフェリーニの作品。(All cinema ONLINE)
監督フェデリコ・フェリーニ 主演 アンソニー・クイン
切なくてとてもいい作品
曲がいい。クイン扮するザンパノは、胸に巻いた鎖を胸筋の力でぶっちぎるという大道芸人。その割に、肉体はブニョブニョ(笑)。知的障害がどうのと紹介されているが、そのような白痴さは窺えないジェルソミーナ。そして、実に芸達者な正真正銘のイカレたピエロ。みんな、切ない人たちだ。女優は口数でなく表情で語っており、それが優れたところで作品に深みを与えている。
※この記事は2005年4月に書かれたものです。
映画『普通の人々』ネタバレ感想 誰もが普通じゃない人々
普通の人々とは誰のことなのか。普通の人、みんな社会的には普通でいることを望み、それ以上であることを望む。しかし、誰もが普通ではないのだ。この作品の家族も例外ではない。普通ではない。どんな家族も普通でなく、何かを抱えていてしかるべきなのである。
映画 黙して契れ ネタバレ感想 ベネズエラのスラムに生きる悲劇
ベネズエラのスラム街で生きる兄弟の物語。彼らがスラムの生活から脱出するための手段は、プロのサッカー選手になること。その夢は手の届くところにあった。しかし、スラムの環境はそれを簡単には許さないほどに、酷い場所なのである。ネタバレあり。
―2010年製作 委 97分―
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