KRISTY クリスティ
―2014年製作 米 86分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:正体不明の殺人グループが“クリスティ”に襲い掛かるサスペンススリラー。主演はヘイリー・ベネット。(KINENOTE)
あらすじ:感謝祭シーズン、帰省するお金がなく大学の学生寮に残ると決めたジャスティン。彼氏もルームメイトも実家に帰り、彼女はひとりで生活することに…。(KINENOTE)
監督:オリヴァー・ブラックバーン
出演:ヘイリー・ベネット
ネタバレ感想
冒頭、この物語におけるカルト殺人者がカルトな教義? をセリフだけで説明するシーンがある。その後、タイトルが出て物語が進んでいくんだけども、このカルト集団の教義はどうやら反キリスト教的なものらしい。
神が存在するとしたら、純粋な心を持つ人間が不幸に遭うことはないだろうーーみたいな推測のもと、カルト野郎たちは、純粋で高潔な生き方をしている女性を見つけてはそいつをクリスティと名付け、殺し続けているのだ。どうしてそんなことをするかというと、キリスト教の言う奇跡を否定したいから。キリスト教に力があるなら、カルトたちの象徴たるクリスティはカルトたちの手によって殺されることはないはずーーという理屈みたい(俺の解釈によると)。
で、本作では冒頭に一人の女性が犠牲になってて、それは主人公のジャスティンが大学生活を営んでいる土地の近くで起きたことらしい。で、引用したあらすじにあるように、一人大学寮に残ったジャスティンに、このカルト集団(4人だけど)が襲い掛かってくるのだ。
なんでジャスティンをクリスティ認定したかというと、彼女とカルトの女がガソスタのコンビニで出会って関わったときに、ジャスティンの性格が良識のあるまともな人間だとカルト女が判断したからである。
というわけで、尺が短いので気軽に鑑賞できそうだなということで、最初から内容を期待せずに観た。期待しなくてよかった(笑)。ともかく、画面が暗い。なので何が起こっているのか把握しづらい。しかしまぁ、何でこういう作品の警備員って頼りにならいんだろうか(笑)。頼りになる警備員が出てくる作品ってないかな? もしくは、警備員が大活躍するとか。映画の中だとけっこう不遇な職業だなと、本作を観ていて思った(笑)。
ともかく、最初は追いかけまわされるだけだったジャスティンだが、恋人を殺されたことでブチ切れて、カルト野郎どもとの喧嘩を始める。
で、カルトを抹殺していく中で、彼女がある一匹を殺したときに、相手の仮面をはぎ取って驚くシーンがある。最初俺は、死んだと思った彼女の恋人がカルトの一人だったことを知って驚いたのかと思ってしまった。そのくらい、仮面の男の素顔とジャスティンの恋人の顔の区別がついてなかったのである。というか、恋人役の役者知らんし、冒頭ちょっと出てきた奴の顔なんて覚えてなかったのだ。
でもまぁ、話を追っていくとそうではなかったんだろうということが大体わかってきて、では何でジャスティンが殺した相手の顔を見てあんなに驚いてたかというと、カルト野郎たちが結構な若者だったからということだろう。ただそれだけ。
実は恋人が黒幕だったとか、殺人鬼だったーーみたいな話はホラーとかスリラー作品にはよくあるので、そのパターンが来たと思ったんだけど、そうでない展開となった本作は、見事ジャスティンがカルトたち4人の抹殺に成功する。
しかし、ラストに描写のあったニュースによると、カルトたちはそれなりの規模で各地にグループで散らばって犯行に及んでいることが判明し、ジャスティンの倒した奴らはその一グループに過ぎなかったことがわかる。
そこでジャスティンは、自分がクリスティになることを決意して、カルト集団をせん滅する覚悟をして劇終するのだ。続編出たら全然内容違う作品になりそうだね(笑)。
にしても、カルトたちは警備員や関係ない人とかを結構殺してて、これまでの殺人ではどうだったか知らんけど、あんなに人を堂々と殺して回ってたら、さすがに警察が動き出すと思うなぁ。
ということで、大して面白くはないんだけど、ジャスティン役のヘイリー・ベネットは幸が薄そうな表情の美人さんなので、彼女が好きな人なら見る価値はあるんではないか。ついでだけど、殺人野郎どもとバトルする女性の話なら、『サプライズ』はけっこうおすすめです。
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