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映画 インファナルアフェア2 無間序曲 ネタバレ感想

映画 インファナルアフェア無限序曲
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インファナル・アフェア 無間序曲

―2004年公開 香=中=新 119分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:数々の興行記録を樹立し、多くの賞に輝いた「インファナル・アフェア」の第2章。前作の主人公ふたりの過去にさかのぼり、1991年から1997年の中国返還に揺れる香港を舞台に、若者たちがそれぞれスパイに至る過程が描かれる。出演は前作と続投のショーン・ユーとエディソン・チャン。監督も前作に引き続いてアンドリュー・ラウとアラン・マック。(KINENOTE)

あらすじ:1991年。尖沙咀(チムサアチョイ)に君臨する香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺された。混乱に乗じて離反をもくろむ配下のボス4人。組織犯罪課(OCTB)のウォン警部(アンソニー・ウォン)と相棒のルク警部(フー・ジュン)は、抗争勃発に備えて厳戒体制を敷く。だが新参の5人目のボス、サム(エリック・ツァン)だけは静観を決め込む。因果応報を信じるサムは、時機を待つ気でいたのだ。そのために彼はラウ(エディソン・チャン)を警察に潜入させようと考えていた。サムの妻マリー(カリーナ・ラウ)にひそかに想いを寄せていたラウは、危険を覚悟で引き受ける。クワンの跡を継いだ次男ハウ(フランシス・ン)は、知的で物静かな外見の下に策略家と野心家の顔を隠していた。4人のボスそれぞれの弱みを握った彼は、一夜にして新たな大ボスとしての地位を固めてしまう。一方ウォン警部は、警察学校の優等生でありながら、クワンの私生児であることが発覚して退学処分になったヤン(ショーン・ユー)の存在を知り、秘策を思いつく。その血筋を利用してヤンをハウの組織に潜入させるのだ。無謀とも言える作戦だが、ヤンにとっては警官になれる唯一のチャンスだった。こうして1992年、ラウとヤンは警察学校で一瞬すれ違う。1995年。潜入捜査のための厳しい訓練中に、刑務所での喧嘩を機にサムの子分キョン(チャップマン・トウ)と親しくなり、黒社会に溶け込み始めたヤン。ウォン警部は、警視に昇進したルクの反対を押し切ってヤンをハウのもとに送り込む。ハウは肉親のヤンを信頼し、重用する。一方、組織犯罪課の警官となって2年目のラウは、サムからの情報によって手柄を重ねながらも、マリーへの恋心は募るばかりだった。ハウは事業を拡大して一家の安泰をはかるとともに、4年前に父を殺した犯人探しに執念を燃やしていたが、ついに証拠を掴む。クワンが殺された4月11日の命日、すべてのドラマが動きだそうとする……。(KINENOTE)

監督:アンドリュー・ラウ/アラン・マック
出演:エディソン・チャン/ショーン・ユー/アンソニー・ウォン/エリック・ツァン/カリーナ・ラウ/フランシス・ン/フー・ジュン/チャップマン・トウ/ロイ・チョン/リウ・カイチー

ネタバレ感想

『インファナルアフェア』の続編。続編と言っても描かれるのは過去。なので、トニーレオンとアンディラウは出てこなくて、それぞれの若き日をショーンユーとエディソンチャンが演じている。この二人も懐かしい。ショーンユーは最近でもチラチラ見かけるけど、イマイチ大物感が出てこないのはなぜか。

エディソンチャンは女優との性行為を撮影した写真が流出するスキャンダルがあって、俺はその後の彼を知らない。この二人が共演している映画にはこれまた犯罪映画の『ベルベット・レイン』てのがあって、アンディラウとジャッキーチュンの若き日を二人が演じている。俺はこの作品もけっこう好きなので、いずれ機会があれば紹介したい。

いずれにしてもこの2作目、俺はシリーズの中で一番好き。犯罪組織もの、潜入捜査者としてもかなり上位に入る作品だと思う。個性的なキャラたちがそれぞれのバックボーンの中でテンヤワンヤする群像劇になってて、複雑に絡み合う人間関係の描写が物語に奥行きを加えているのだ。

であるから上述の二人以外にも、アンソニーウォンが演じるウォン警部、エリックツァンが演じるサム、フランシスンが扮する、ンガイ家のボス、ハウなども主人公と言ってもいいくらいの存在感。特に俺はハウが好きかな。

冷静沈着で判断力もあり、しかも冷酷であるから、父が死んで自分の組織にぶらさがってた奴らが反旗を翻そうとするだけども、その4人をいとも簡単に抑え込んじゃう能力の高さ。しかも、あんまり頼りにならない堅気の兄妹たちのため、家族のために頑張っちゃうところなんかは、『ゴッドファーザー』でアルパチーノが演じたマイケルみたいな感じすらある。

彼がボスとしての力を示す4人を抑え込むくだりの鍋シーンと、数年後に彼らを個別に葬っていくシーンは、本作の屈指の見どころになっている。本当に素晴らしい。

前回から引き続き登場するウォン警部は今作においては、サムの奥さんのマリーにクワン殺害を教唆するなど法を犯す行為をしており、それによって兄弟分として付き合いのあったルク警視を失うことになる。ルクがウォンの代わりに車爆弾で爆殺されるシーンは、悲壮感がありつつも、ある意味ではコミカルでもあり、ともかくアンソニーウォンの真に迫る演技が光る、個人的に好きなシーン。

その後いろいろあって警官に復帰してからは、ンガイ家をつぶすために頑張る。その仕事が終わったら警官を辞めるという覚悟を持って捜査に臨むのに、結局その後も警官であり続け、ンガイ家のあとに香港のボスになったサムの組織に殺されることになるのだ。

そのサムであるが、彼がこの物語の主人公と言っていいような感もある活躍ぶり。もともと野心家であるようだが、それなりに義理堅く礼節もある男なので、ハウから信頼されているし、自分もそれを信じていたのだが、マリーが密かにクワンを殺害に関わってたことを知って以降は、タイへ身を隠すことに。

彼が前作のように非情な男になっていくのは、ハウから身を守っていく中で、黒社会でのし上がるには情だけではやっていけないことを悟ったからというように思える。であるから、本作の終盤でハウを出し抜いたときに、タイ人のアドバイスを聞いて、ハウの一家を殺害し、禍根を残さないようにするのである。

香港返還の日、パーティで騒ぐサムは、マリーの思い出も断ち切って、非情な組織のボスとして君臨するようになる。

ということで、『ゴッドファーザー』のような重厚さはないものの、2時間あまりの尺で登場人物たちの行動を見事に描き切った優れた群像劇であり、本当に良い作品だ。

ただし、続編で、しかも過去を描くということで、ヤンがもともと黒社会の人間と血のつながりにあったことなどは、強引な設定に感じなくもない。しかしまぁ、面白いもんは面白いのだ。

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コメント

  1. ヨウくん より:

    おお、ついに単独記事!
    火鍋シーンと5人ボスの暗殺シーンは「ゴッドファーザー」へのオマージュで、何回観ても素晴らしいですよね。
    ハウの最期ですが、彼は実は弟が潜入捜査官であるのがわかっていて、撃たれても駆けつけてきた弟の盗聴器を隠すようにした、という考察もある。

    • hanori より:

      実は先日、ヨウくんさんに『ザ・ミッション非情の掟』の記事でコメントいただいたのをきっかけに、3部作を観たくなりました(笑)。あの火鍋シーンは本当にいいですよね。ハウの最期についてもどちらとも取れますよね。確かにハウなら弟が潜入って気付きそうな気もするし。そういう点も含めて、何度鑑賞しても面白い作品です。これからもご飯がおいしそうなシーンのある、この手の映画を探したり紹介したりしていきたいです(笑)。コメントありがとうございました。

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