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映画 孤独なふりした世界で ネタバレ感想 ラスト以降はどうなったかわからない

孤独なふりした世界で
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孤独なふりした世界で

カタストロフにより犠牲になった亡き人たちを肯定し続ける男が見た世界の風景を描く、SFディストピア作品。ネタバレあり。

―2019年公開 米 99分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「スリー・ビルボード」のピーター・ディンクレイジ&エル・ファニング共演のSFファンタジー。人類が死に絶えた終末世界。孤独を愛する男デルは、誰もいなくなった町で遺体を弔い、空き家を整理して暮らしていた。そこに、風変わりな少女グレースが現れる。監督は、第69回エミー賞で作品賞など多数受賞したドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のリード・モラーノ。共演は「ストレイト・アウタ・コンプトン」のポール・ジアマッティ、「嘘はフィクサーのはじまり」のシャルロット・ゲンズブール。(KINENOTE)

あらすじ:終末を迎え、人類が死に絶えた世界。デル(ピーター・ディンクレイジ)はたった1人、誰もいなくなった町で遺体を弔い、空き家を整理して廻っていた。地球が普通だった時から、独りが好きだったデルは、小さいながらも、自分だけの楽園を細々と作り上げる事に喜びを感じ、何もないこの世界が気に入っていた。だが、そんなデルの日常は、風変わりな少女グレースの介入により、掻き回され始める。もう1人の生存者であるグレース(エル・ファニング)は、どこから来て、どうやって生きているのか……? 自分以外の人間の生存を知って歓喜するグレースは、デルの世界に立ち入ろうとする。だが、それを拒絶するデル。それでもグレースはここにいさせてと訴えるのだが……(KINENOTE)

監督:リード・モラーノ
出演:ピーター・ディンクレイジ/エル・ファニング/ポール・ジアマッティ/シャルロット・ゲンズブール

ネタバレ感想

冒頭、子どもが主役なんかなぁと思ったら、小人症の役者さんが主人公を演じていた。

この作品では、どうして人類が破滅に向かったのか、その辺は描かれない。原因は不明のまま劇終を迎える。なぜ主人公のデルとグレースが生き残れたのかも、謎。

デルは世界がまともだった頃、孤独に生きていたようだ。だから、世界に誰もいなくなっても、それほど絶望している感じはない。ただ淡々と、自分が住んでいた街を掃除して、働いていた図書館の仕事を続けている。ちゃんと日々をまともに生きている。

グレースと出会ってからは、彼女を邪魔者扱いしながらも、少しずつその存在の大事さに気付いていく。だからこそラストの展開になるわけだ。まだグレースと知り合ったばかりのとき、デルは心の冷たさを指摘されていたが、彼は実は心の温かい人間である。だからこそ、死体を片付けた人たちの写真を持ち帰るのだ。

そしてデルは、今は生きていない彼女や彼らが、どのような人間だったのかをきちんと覚えているのである。そしてアナログなデータにして残しているのだ。彼は、死者が生きていた証を残し、それを守っているのである。その行為こそに、彼の心の温かさが表れている。ただし、犬には冷たい(笑)。

終盤、グレースのいない家で自分のつくったデータベースを紐解いた彼は、偽の両親に連れ去られたグレースを助けに行く。あの時の彼は、カタストロフ以前のような孤独な人間ではなくなっている。だからこそ、グレースを取り戻しに行くのだ。

グレースが連れ去られた人類の生き残りが暮らす街の人々は、世界崩壊前のように明るい暮らしを営んでいる。しかし、それは人類崩壊の過程を意図的に消したうえでのことだ。そこに生きる住民は全員、手術によって過去のカタストロフの経験を記憶から消し去っているのである。消し去り、忘れることで今の平和な営みができているのである。つまり、現実をみないで夢の中に生きるような生活を選んだ人々なのだ。

対照的に、デルは現実と向き合い、今は亡き人たちの存在を肯定する男なのである。彼についていったグレースは、この先どうなるのか。デルと生き、あらたな子どもを産むのだろうか。その辺はよくわからん。

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