元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
元カレとセスナに乗ってたらパイロットが死んじまって、二人は生き残るために協力せざるを得なくなる。そんでどうなっちまうかという話。何となく結末が予想できて、その通りになっちゃう普通作品。ネタバレあり。
―2021年公開 瑞=米 92分―
ネタバレ感想
解説:「ロスト・バケーション」の制作陣による空を舞台にしたサバイバル映画。友人の結婚式のため小型セスナ機に乗り込んだサラ。そこに偶然、元カレのジャクソンが乗り合わせる。そんな気まずい状況でパイロットが急死。2人は生き残るため、まさかの行動をとる。出演は、「ゲット・アウト」のアリソン・ウィリアムズ、ドラマ『ラスト・キングダム』のアレクサンダー・ドレイマン。製作は、「ロスト・バケーション」のジャウム・コレット=セラ。監督は、「コールガール」のミカエル・マルシメーン。(KINENOTE)
あらすじ:サラ(アリソン・ウィリアムズ)は友人の結婚式のため、小型セスナ機でインド洋に浮かぶ南の孤島へ向かうことに。そこに偶然乗り合わせたのは、かつての恋人で今は気まずい関係のジャクソン(アレクサンダー・ドレイマン)だった。内心穏やかでないものの、目の前に広がる真っ青で美しい海と一面快晴の空にサラの心は弾む。しかし離陸直後、上空6000mでパイロットが心臓発作により急死する。自動操縦は機能せず、GPSは故障している。通信機能も途絶え、燃料も残りわずか。さらに前方には、巨大乱気流まで迫っていた。絶体絶命の窮地に立たされた2人は、生き残るためにまさかの行動をとる……。(KINENOTE)
監督:ミカエル・マルシメーン
出演:アリソン・ウィリアムズ/アレクサンダー・ドレイマン/キース・デイヴィッド
ネタバレ感想
レンタルで鑑賞。この日本のラノベみたいなタイトルがいかがなもんかと思いつつ、このタイトルでないと目にも触れず、この作品が存在することすら知ることがなかったかもしれないので、これはこれでいいのかもしらん。
主人公のサラは、1年間ほどモーリシャス(だったと思う)でモラトリアムな生活を送った。そこでいろいろの知り合いもでき、彼氏(ジャクソン)もいたんだけども、自分の夢を実現するために、ロンドンで働きだす。
ジャクソンはサラと付き合いを続けたかったが、サラは別れを言わずに消えてしまうのだ。で、1年くらいたってから、友だちの結婚式に参加するために久しぶりにモーリシャスに戻ってきたサラ。結婚式にはジャクソンも出るらしく、彼女は自分から式前にジャクソンとコミュニケーションを試みて、いろいろあって、セックスまでしちゃうーー。
で、式の当日、本来乗るはずだったフェリーに乗り遅れ、はからずもジャクソンと同じセスナに乗ることになったサラ。しかもあろうことか、フライト中にパイロットが死んじまう。そんなわけで、死地を脱するために二人で協力することになった二人。途中にいろいろあったものの二人とも生き残り、さらに絆を取り戻すのであったーーといういうのが適当なあらすじ。
実にありがちなストーリーですな。あと、冒頭の展開で、サラって糞女だなぁと思ってしまった。ジャクソンと久しぶりにセックスしてやがるが、ロンドンにも本命じゃないけど付き合っている奴がいるってところが、さらにクソ野郎。よく言えば、己の欲望に忠実。
その後、ジャクソンと協力してトラブル回避にテンヤワンヤする姿を見ると、ジャクソンに文句を言うこともなく自分にできることを遂行し、時には彼の命を助けるために頑張っていたので、まともで勇気のある人間に見えた。てなことで、冒頭のビッチ野郎な彼女とのギャップが激しく、そこがこの作品のマイナスポイントになっちゃってるように思えた。
突っ込みどころもいろいろあって、サラとジャクソンはそれぞれ一回ずつ、飛行中のセスナの外側に出る必要に迫られるんだが、あんなこと可能なのかね。超人的な体力があれば可能なのかもしれんけど、どうなんだろうか。
そのほか、パイロット(キースデイビット)が死んじゃったあと、無線で連絡とる人いるじゃん? 実は彼の指示をサラは無視してトラブルの原因つくっちゃってるし、そのあとは音信不通になったりで、彼が登場する必要があったんかどうかも不明。最後、船が海上に浮かぶ二人を見つけて救助してくれてたが、あれが偶然だったのか、無線の人のおかげだったのか、その辺もようわからん。
なかなか憎い演出だなと思ったのは、その救出シーンのちょっと前、サメに襲われそうな雰囲気を出しといて、無事に助かるというドキドキシーンがあったのは、なかなか良かった。あれでサラが食われちまうほうがお笑い映画として評価ができそうにも感じたが。
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