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映画 ハードエイト ネタバレ感想 疑似的な親子愛の物語

ハードエイト
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ハードエイト

―1996年製作 米 101分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編デビュー作!『ミッドナイト・ラン』(88)のフィリップ・ベイカー・ホール、『シカゴ』(02)のジョン・C・ライリー、『アベンジャーズ』シリーズのサミュエル・L・ジャクソンら豪華出演者に加え、主人公が惹かれる美女を『恋におちたシェイクスピア』(98)のグウィネス・パルトロウが好演! (amazon)

あらすじ:母親の葬儀代を稼ぐためベガスに乗り込み文無しとなったジョンは、初老の賭博師シドニーに拾われて一人前のギャンブラーに育てられる。生活を立て直したジョンは、片思いだった魅力的なウエイトレス、クレメンタインと結ばれ幸せの絶頂に。しかしその一方でシドニーが快く思わないカジノの警備主任ジミーとつるむようになる。そんなある日、クレメンタインが抱える「秘密」がきっかけで窮地に追いこまれた二人を救うためにシドニーはまたも一肌脱ぐことに…。彼はなぜ息子のようにジョンを愛するのか?そしてクレメンタインの抱える秘密とは?(amazon)

監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:フィリップ・ベイカー・ホール/サミュエル・L・ジャクソン/グウィネス・パルトロー/ジョン・C・ライリー/フィリップ・シーモア・ホフマン

ネタバレ感想

もう少しバイオレンスなお話かと思っていたら、疑似的な親子関係の物語であった。シドニーが単なる親切心や友人欲しさで、ジョンにギャンブルの手ほどきをしてやっていたのではないことが途中でわかるわけだが、その種明かしをされてみると、「なんだよ、単なる罪滅ぼしだったんかい」という肩透かし感がなくもない。

シドニーは昔マフィアの構成員だったことがあり、その当時にジョンの親父を射殺してしまっていたのである。それで、足を洗って以降はギャンブルで生計を立てていたのだが、ある日ジョンを偶然見つけたのか、それとも足取りを知っていたのかはわからんけども、彼の父親を殺してしまった贖罪の気持ちがあって、最初はジョンに近づいたのであろう。

ところが、ジョンは思いのほか彼になついてきたので情が湧いたのか、彼を弟子のように扱ううちに2年が経過し、いつの間にか2人は親子のような関係になっている。

物語が転がるのは、ジョンがカジノのウェイトレス兼売春婦であるクレメンタインと結ばれて以降だ。ある人質事件をきっかけに、二人はベガスにいられなくなってしまう。で、いろいろの葛藤はあるものの、シドニーは2人を助けるよう労を割いてやるのだ。シドニーにとっては、ジョンは完全に息子のようなものになっている。だからこそ、彼と遠く離れることになっても、助けてやるわけだ。

で、その後にシドニーがなぜジョンに近づいたのかが判明する。シドニーの過去の秘密を知っているジョンの友人(サミュエルLジャクソン)は、シドニーを脅迫して金をゆすり取ろうとする。そこでシドニーは、過去のマフィアだった頃の冷血な男に変わる。つまり、金を払うふりをして、脅迫相手をぶっ殺してまうのだ。これにより、シドニーの過去を知るものはいなくなる。

シドニーは死ぬまで、自分がジョンの父親を殺したことを明かさず、墓場へ持っていくのだろう。という感じで物語は結末を迎える。

特に物語に起伏もなく、淡々と進んでいくので、退屈に感じる人もいるかもしれんが、それなりの味わい深さはある作品だった。だけど、素晴らしいと言えるほどでもなくて、ちょっと微妙かな。ポール・トーマス・アンダーソン監督と言えば、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』がかなり印象的。

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