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映画 フォックスキャッチャー ネタバレ感想

フォックスキャッチャー
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フォックスキャッチャー

金メダリストなのに世間から称賛されてないレスリング選手が、大富豪から声をかけられてパトロンになってもらい、再びメダル獲得を目指しつつ頑張るんだけど、その富豪がちょっとおかしい奴だと気付き始めて…。実話を基にした結構悲惨な物語。ネタバレあり。

―2015年公開 米 135分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:1996年に実際に起きたデュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を「マネーボール」のベネット・ミラー監督が映画化。心の暗部で繋がれた大富豪と金メダリストの病的ともいえる心理を鮮烈に描き出す。出演は「リトル・ミス・サンシャイン」のスティーヴ・カレル、「マジック・マイク」のチャニング・テイタム、「アベンジャーズ」のマーク・ラファロ、「ファクトリー・ガール」のシエナ・ミラー。(KINENOTE)

あらすじ:レスリングオリンピック金メダリストでありながら、練習環境にも恵まれず苦しい生活を送っているマーク(チャニング・テイタム)は、ある日デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)からソウル・オリンピック金メダル獲得を目指したレスリングチーム“フォックスキャッチャー”の結成プロジェクトに誘われる。自身のトレーニングに専念できること、そして彼が崇拝する兄デイヴ(マーク・ラファロ)の影から抜け出すことを願うマークにとってそれは夢のような話であった。名声や孤独、欠乏感を埋め合うよう惹き付け合うマークとデュポンだったが、デュポンの移り気な性格と不健全なライフスタイルが徐々に二人の風向きを変えていく。そんな中、マークと同じ金メダリストであるデイヴがチームに参加。だが、次第にデュポンの秘めた狂気が増幅され、誰もが予測できなかった事態へと発展していくのだった……。(KINENOTE)

監督:ベネット・ミラー
出演:スティーヴ・カレル/チャニング・テイタム/マーク・ラファロ/シエナ・ミラー

ネタバレ感想

U-Nextで見つけて鑑賞。公開当時そこそこ話題になってたけど、こういう話だったのかぁという感じ。ともかく、大富豪のデュポンがヤバい奴すぎて引く。金持ちは幸せと限らないのは当たり前として、親の育て方って本当に大事なんだろうなぁと思ってしまった。

要するにデュポン氏はマザコンなのか、母親がともかく息子に対して愛情がないというか、権威的な接し方をしてたっぽくて、デュポン氏はかなり抑圧されて育ったぽいなぁと想像された。

であるから、彼がマークとデイヴを自分のレスリングチームに入れたがったのは、母親に自分のことを認めさせたかったんだろうと思われる。あとは、自分が達成できなかったレスラーとしての成功を、マークのコーチとなることで疑似的に達成させたかったのではないかと。

でも、本当は彼、マークよりもデイヴをチームに入れたかったみたい。なぜかというに、デイヴはマークのメンターでもあり、名コーチでもあるし、彼自身も競技者としてメダルを取っている。しかも、いい家庭を築いているということで、デュポンにないものをたくさん持っているのだ。だからこそ、ラストで彼をぶっ殺したくなっちゃったんでしょうな。嫉妬に近いんじゃないか。

しかもデュポンは当初、マークにとってのデイヴの役替わりをできてなかったからね。だからこそ、どうやってデイヴを取り込めたのかは描かれてないんだけども、作品の後半くらいから、彼をチームに入れざるを得なかったのだ。

ともかくこのデュポンの変態性が作品を通して垣間見えてきて、それが何かホラーみたいな恐ろしさがあるのだ。ぜったいこんなやつと関わりたくないなぁって思っちゃう。であるから俺は今作をデュポンの物語として見たし、マークは彼の異常性を際立たせるための脇役だったんだろうなぁと思ったのである。

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