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映画 FALLフォール ネタバレ 高いところ怖すぎ

FALLフォール
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FALLフォール

フリークライマーの女性二人が、砂漠に立つ使用されていない600mの電波塔の頂点を目指すクライミングに挑戦。上り詰めたはいいが、老朽化した梯子が崩れて二人は頂上に取り残されてしまう。果たして二人は生還できるのか。高所で繰り広げられるいろいろがスリル満点すぎるパニックスリラー。ネタバレあり。

―2023年公開 米 106分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:高所で孤立した2人の女性がサバイバルを繰り広げるスリラー。事故で夫を亡くしたベッキーを立ち直らせようと、親友のハンターが地上600mのテレビ塔へのクライミングを計画。2人が頂上まで到達した直後、梯子が崩れ落ち、地上に戻れなくなってしまう。出演は「シャザム!」のグレイス・フルトン、「ハロウィン(2018)」のヴァージニア・ガードナー。(KINENOTE)

あらすじ:山でのフリークライミング中の落下事故で夫のダンを亡くしたベッキー(グレイス・フルトン)は、悲しみから抜け出せないまま、1年が経とうとしていた。そんなベッキーを立ち直らせるため、親友のハンター(ヴァージニア・ガードナー)が、新たなクライミングを計画する。今は使われていない地上600mのモンスター級のテレビ塔をターゲットに選んだ2人は、老朽化で足場が不安定になった梯子を登り続け、なんとか頂上に到達。そこでベッキーは遺灰を空から撒いて夫を偲び、新たな1歩を踏み出す決意を示す。ところがその直後、梯子が崩れ落ち、地上に戻れなくなってしまう。地上600mに取り残され、第三者と連絡も取れなくなった2人は、次々と困難が襲いかかる中、自分たちの技術と知識をフル活用し、この危機を脱しようとするが……。(KINENOTE)

監督:スコット・マン
出演:グレイス・フルトン/ヴァージニア・ガードナー/ジェフリー・ディーン・モーガン/メイソン・グッディング

ネタバレ感想

公開時から気になってたのをレンタルで鑑賞。あらすじや予告を詳しく調べるなどしてなかったので、鑑賞前は使われなくなった電波塔に、登場人物たちはどういう理由があって登ることになるんだろうかってところが気になってた。

勝手な予想では、しょうもないパリピな若者ユーチューバーが興味本位でチャレンジする展開なんだろうなと思ってたら、当たらずとも遠からずな内容(笑)。とはいえ、電波塔にチャレンジするベッキーとハンターは、フリークライミングの経験者2人で、それもかなりの命知らずな体験をしてきたことがある手練れ。しかも、このチャレンジをすることにもそれなりの理由がある。

というのも、ベッキーとハンターはこの1年ほど前に、おなじフリークライミング仲間のダンをクライミング中の事故で失っているからだ。ダンはベッキーの旦那だったので、ベッキーの失意は深く、酒におぼれる毎日。心配して何かと連絡をしてくる父親のことも邪険に扱っちゃうくらい荒れている。

そこで登場するのが、ダンの死亡事故の時に一緒にいたハンターだ。彼女はベッキーの父親に頼まれて、ベッキーを励ましに来たのだ。ハンターは事故以降、世界各地を旅するユーチューバーとして活動をしていて、今回はベッキーを立ち直らせるための荒療治プラス動画のPV稼ぎのために、放置されている600mの電波塔へのクライミングを提案するのである。

乗り気ではないベッキーではあったが、ハンターに乗せられて彼女はそのクライミングに挑戦することを決意するのであったーーであるから、彼女らが電波塔に登るのは単なる興味本位のパリピ気分ではなく、それなりの必然性があるように見えなくもない(かなり強引ではあるが)。

ダメダメな駄作だった場合は、その後に起こるパニックも、だいたいが登場人物の間抜けな行動によって引き起こされるのが定石。今作においても錆びついた鉄塔に設置された梯子や鉄塔そのものを大して確かめもせずにチャレンジを続けちゃってるところがありえないくらい安全意識がないバカ野郎に見えるけども、そこを不問にすれば、かなりスリリングな展開で、くだらないバカ映画として片づけられない面白味がある。

特に、頂点を目指して二人が梯子を駆使して上を目指していく描写は、高所恐怖症の俺には恐ろしすぎて、頂点にたどり着いた後のハンターの動画撮影場面なども他人事だしフィクションなのに観てるだけで怖すぎて手のひらに汗がにじんじゃったのである。

自分だったらこんな高所に行くなんてありえないし、仮にこんなところに何らかの理由で登らざるを得なくなったら、ぜったいに途中でお漏らししちゃうと思う。マジで無理。

そういう意味では命知らずなフリークラマーたちってどういう神経してんだろうと思っちゃうなぁ。ついでに言うなら、この電波塔は実在するもんじゃないんだろうけど、こういう高い建物つくるひとは実際にいるわけで、そういうのをつくる人や、梯子を登ってメンテナンスする人とかって本当にスゴイ。恐怖心マヒしてるんだろうか。

てなわけで、ワンシチュエーションのパニック作品でどのような恐怖シーンを描いているのかに興味を持って今作を鑑賞したわけだが、そういう意味ではかなりの恐ろしい気分を味わえたので、そこはよかったね。

そうした物語の中に、一応はヒューマンドラマ的要素も入ってて、亡き夫のダンが、ベッキーが思ってたほどの好人物ではなく、父親が彼に対して懐疑的だったように、実はハンターとも浮気してるような軽薄人間だったことが判明する。

さらに、親友だと思っていたハンターも実はダンに好意を持って接してたようで、彼の死後は世界を旅するフリして現実逃避し、ベッキーを訪れることもできていなかったらしい。

要するに、ベッキーもハンターも現実逃避をしていて、そこを乗り越えるための今回のチャレンジでハンターは死んじまうし、ベッキーはダンの過去を知っちゃうし、ハンターに裏切られてたことも知っちゃうし、さらに彼女を助けられずに死なせちゃうしでよりトラウマは深まったんではないかと思わせる内容。ところがラスト、父親との絆を取り戻してめでたしめでたしになっちゃうのは、あれでいいんだろうか。

ベッキーは親父の忠告を無視してダンと結婚し、ダンにメロメロだったのに彼が死んじまうと親父の心配もよそに引きこもるような人で、要するに思い込みが激しいというか、他者に対する想像力がなさすぎるんじゃないかと思っちゃう。

それが今回の一連の事件から生還したことで成長したと言えば言えそうだが、よく考えたら、酒におぼれて自殺までしちゃいそうだった人が、ハゲタカを食らってまで生きようとする生命力を得られたのは何によってなんだろうか。

ダンが思うほどには誠実な人間ではないことを知って、自死する価値がないと思えたから? そのうえで父親の愛に気付き、それに応えたいと思ったからということだろうか? いずれにしても、けっこう楽しめはしたのでその辺はどうでもいいっちゃいいんだが。

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