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映画 ときめきに死す ネタバレ感想 ラストまで意味不明だが…

ときめきに死す
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ときめきに死す

―1984年公開 日 105分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:一人のテロリストが暗殺に失敗するまでを、男二人、女一人の共同生活を軸に描く。丸山健二の同名小説の映画化で脚本・監督は「家族ゲーム」の森田芳光、撮影は「女猫」の前田米造がそれぞれ担当。(KINENOTE)

あらすじ:自称、歌舞伎町の医者・大倉は、ある謎の組織から莫大な報酬で、別荘の管理と一人の男の身の回りの世話、心身のチェックを依頼された。それを引き受けた彼は、ある田舎町の駅で工藤という若い男を出迎える。大倉は工藤を別荘に案内し、組織の指示通りに調理した夕食で持てなすが、工藤は酒も煙草も拒否、食事もデザートから手をつけるという変わり者だった。大倉は工藤の正体も、ここに現われた目的も一切知らされず、また質問する事も禁じられていた。ただひたすら、組織からの一方的な電話による指示通りに彼の世話をするのだった。工藤は早朝、森林を駆け回り昼は海で水泳をし、別荘に帰っては室内トレーニングを続けるという日課を黙々とこなしていた。大倉はそんな彼のストイックな姿に魅せられていく。あるコンピューター室で少年がキーを叩いている。ブラウン管には工藤と大倉の行動がグラフィック化され、二人の体格、性格に対照して「コヅエ・ヒロミ」という女が叩き出された。そして、梢が組織から工藤のために別荘に送り込まれてきた。男二人と女一人の奇妙な生活が始まる。工藤は梢に全く興味を示さず、その謎めいたペースをくずさない。一時、大倉にモーションをかけていた梢も、工藤に興味を持ちはじめ、愛を抱いていく。コンピューターが、遂に組織が排除すべき人物をあぶり出す。驚く幹部達。それは組織の会長・谷川の名だった。夏の終わり、売春宿に出かけた大倉は、そこのおかみ・たえから、この町に信者の多い新興宗教の谷川会長が訪れることを聞く。大倉は初めて工藤が負っている使命とそのターゲットを知った。工藤は谷川会長を刺そうとして失敗し、警察に捕まった。それを知った組織の新条は会長を暗殺する。パトカーの中で、工藤は手首を噛み切って自決した。(KINENOTE)

監督・脚本:森田芳光
原作:丸山健二
出演:沢田研二/樋口可南子/日下武史/矢崎滋/岡本真/岸部一徳/宮本信子/加藤治子/杉浦直樹

ネタバレ感想

森田芳光監督作品。原作は丸山健二

芥川賞作家、丸山健二の原作を森田芳光が脚色して映画化した作品。

原作とは異なる設定としては、樋口可南子が演じる女性が登場しないのと、工藤(沢田研二)の暗殺対象が宗教団体の会長ではなく、確か政治家だったというところ。あとは、大倉(杉浦直樹)は自称、歌舞伎町の医者ではなくて、なんかの会社員だったような記憶が。

内容についても、原作だと大倉が、謎めいた工藤という男の世話をする中で彼と自分の境遇を比較。自分は自分のプライドを満たす何かができないことに対し、大きなことをしでかそうとしている工藤に羨望というか自分の生き方を投影するようになっていく。

その葛藤みたいなのを、丸山特有のハードボイルドかつストイックな描写で描いていたような感じの作品だった。かなり昔に読んだので、おぼろげであるが。

現在の丸山健二は、ヘンテコな文学賞を設立するなどして後進育成も手掛けているようで、その行動は少し怪しげな感はあるものの、昔はこの作家のことが俺はけっこう好きで、『生きるなんて』などのエッセイも読んでいた。小説のほうは『雨のドラゴン』『ぶっぽうそうの夜』あとは本作の原作たる『ときめきに死す』などは面白く読んだ。

どれも先に挙げたようにハードボイルドなタッチで、主人公の内面を掘り下げていくような内容の、ストイックな生き方をしている男の話という印象。悪く言えば、どれも似たような内容ともいえるが(笑)。

ラストにときめきは成就するか。コメディっぽくもある

で、森田芳光監督の手がけた本作品は、そういう意味では原作とは描いている大筋はそんなに変わらないものの、異なる印象が得られる。同監督の『家族ゲーム』でもそうだったけど、今作も意味不明な部分がけっこうあって、悪く言えば、全部意味不明ともいえなくもない。

ラストに向かうまでの過程やその描写もただひたすら退屈に感じるし、ラストのあっけなさは原作と似ているが、何を感じればいいのかよくわからんといえば、よくわからん。

原作のほうを読むと、工藤や大倉のときめきが成就しない感じのやりきれなさというか、切なさみたいのはなんとなくわかるんだけども、本作ではそこまでタイトルに込めた「ときめき」を感じられないのである。それは俺がそうだったというだけだけど。

でも、なんでかわからんが、鑑賞できてしまうのだ。これがこの作品の不思議なところで、繰り返し何度も見たいとは思わぬものの、そこはかとないコメディっぽいシュールなシーンも散見されて、その辺は楽しめる。

謎めいてわからない部分も多いが、ときめくっていいよね

てなことで、謎が多いこの作品。例えば、工藤に「友だちになろう」と迫ってくる海水浴客(岸辺一徳)のくだりは何だったのかようわからんし、途中、なぜか画面が鏡のように反転して文字が逆にうつってたり、車の運転席が左右逆になってたりしてるシーンにどういう意図があるのかもよくわからん。

宗教団体のナンバー2が会長を暗殺しようとする動機もようわからん。しかも、会長殺しはコンピューターの分析によるものだという。また、主人公たる工藤はストイックに会長暗殺の日を目指して準備を進めてたのに、あっさりと失敗してるし(どう見ても失敗しそうな作戦ではあるが)、そもそもその計画を裏で糸を引くナンバー2は、最初から工藤の行動が失敗することを想定したうえで、他のスナイパーを使うことを決めていたわけで、そのためにわざわざ工藤や大倉に大枚を払っていたんである。

工藤や大倉が計画のために住まわされていた町は、その宗教団体の信者が多いということだったが、その団体の宗教はどういう教義を持っていて、なぜ信者をその町で増やせていたのかなども謎。

その謎さはある意味では、この世の縮図を作品全体で表しているのかなと思わせなくもない。特に最後の宗教団体の歓迎会に群がる群衆たちの描写なんかは。いずれにせよ、ともかくタイトルがいいよねぇ。『ときめきに死す』だよ。俺もときめいて生きたい。いろんなことに、ときめいていたいよね(笑)。

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