ヨンガシ 変種増殖
韓国産の感染パニックムービー。主人公が必死にジタバタするだけの間抜けに見えてしまって、イライラするしあんまり楽しめなかったな。ハリガネムシはキモい。ネタバレあり。
―2013年公開 韓 109分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:突然変異して大増殖した“ヨンガシ(=ハリガネムシ)”の寄生によって、次々と人間が死に至る恐怖を、スピーディーな演出で描いたパニック映画。出演は「私の愛、私のそばに」のキム・ミョンミン、「まわし蹴り」のキム・ドンワン、「トラブルシューター 解決士」のムン・ジョンヒ。監督は「風の伝説」のパク・チョンウ。(KINENOTE)
あらすじ:かつて、科学者として将来を期待されていたジェヒョク(キム・ミョンミン)は、弟のジェピル(キム・ドンワン)に誘われて手を出した株で失敗し、今は三流製薬会社の営業社員。家族との時間すら取れないほど多忙な日々を送っていた。そんなある日、漢江で死体が発見された事をきっかけに、全国の川辺に死因不明の遺体が次々と浮かぶ事件が発生。刑事のジェピルも捜査に乗り出す。この事件で国中がパニックに陥る中、原因を調査していた研究者が“突然変異したヨンガシ(=ハリガネムシ)が人間に寄生し、人々を死に至らしめている”と発表。爆発的な死者の増加を予想した政府は緊急対策本部を設置し、国家規模での対応を開始する。その頃、渓谷に遊びに行った妻ギョンスン(ムン・ジョンヒ)と子どもたちが異常に大量の水を飲む様子を目にしたジェヒョクは、家族の感染を確信。慌てて病院に連れて行こうとする。それまでは仕事一筋で家族を顧みてこなかったが、かけがえのない妻や子どもの危機を知り、全てを賭けて救おうと奮闘するジェヒョク。一方、捜査を進めていたジェピルは、これが何者かの陰謀によるものと直感的に察知し、黒幕を突き止めようとする。さらに、ジェヒョクの後輩でジェピルの婚約者ヨンジュ(イ・ハニ)は国立保健院の研究員として勤務していたが、国家非常対策本部に志願。最悪の事態を避けるために、事件の真相を探り始める……。果たして、大量感染事件の真相とは何なのか……?ジェヒョクは家族を救うことができるのか……?(KINENOTE)
監督・脚本:パク・チョンウ
出演:キム・ミョンミン/ムン・ジョンヒ/キム・ドンワン/イ・ハニ
ネタバレ感想
人に寄生するハリガネムシに感染した人間は、水分を異常に欲するようになり、水欲しさに耐えられなくなると、突然発狂したように川や浴槽やプールや池や水たまりでもなんでも、とにかく水面に体ごと突っ込んで溺死してまう。
製薬会社に勤めるジェヒョクはもともと有能な人間で、薬の開発とかしてたらしい。ところが、刑事の弟がすすめる株に手を出したら失敗し、おちぶれちまう。で、今は製薬会社の営業社員として貧乏暮らしをしている。ちくしょう。
そんな彼が妻子が感染したことをきっかけに、ジタバタしながら特効薬を手に入れようと奔走する――というのが適当なあらすじ。
なんか終始主人公にイライラさせられてあんまり楽しめなかった。この人は、頑張って妻子のために薬を手に入れようとする。それはいいんだけど、自分でも言っているように中途半端な善意で最初に手に入れた薬はダメにしちゃうし、弟が突き止めた薬の在庫が隠された倉庫でも、冷静さを失って薬のことばかり考えちゃって、けっきょくは在庫のすべてが灰になってまうことに。
あせりすぎ、必死すぎでやることなすこと裏目に出て、打ちひしがれては奥さんに電話をかけ、気を取り直して他の策をさぐるーーという展開が続くわけだが、そもそもこの人はもともと薬を作る側の人間だったらしい。
だったら、もう少し自分でつくれないかどうかとか考えなかったのかな。一度だけ、ネットを使って特効薬の成分とかを調べていたっぽいけど、あれはなんだったんだろうか。全然別のことを調べてたんかな?
まぁいずれにしても、もともと有能な薬の開発者という設定は、あんまり活かされてなかったように思う。社員なのをいいことに、先輩から薬を横流ししてもらうくらいにしか使えてない感じ。
で、最終的には一連の感染騒動が製薬会社の陰謀だったことがわかる。まぁ、弟の株のくだりとか、いろいろ怪しい伏線てんこ盛りなので、そうなるだろうなというのはわかっちゃうんだけど。いずれにしても、黒幕たちはもともとは薬の研究者で、ちょっとうまくいかないことがあったことに憤り、みんなで団結して一儲けをたくらんだと。まさか国家レベルの非常事態になるとこまでは予想してなかったみたいだけど、自分たちの開発した薬で儲けるために、まずは病気を世の中に蔓延させちゃうとか、恐ろしすぎ。
恐ろしいといえば、その病気の原因である変異型のハリガネムシだ。あんなんが体内に何匹もいるとか、キモすぎ。仮に薬であいつらやっつけたとして、死体はどこにいくんだろうか。体内で消滅しちゃうんだろうか。それともウンチと一緒に出てくるのかな――などと、どうでもいいことを考えてしまった(笑)。
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