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映画 デジャヴ(2006) ネタバレ感想 死体に惚れた男のラスト

デジャヴ
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デジャヴ(2006)

フェリー爆破事件の犯人を突き止めることになったATFの捜査官ダグは、事件の被害者の女性に惚れちゃったので、彼女の死を防ぐために時を遡ってジタバタする話。複雑な物語内容についてはほとんど理解できてないので、その辺を知りたい人はこの記事は参考にならないっす。でもネタバレはあり。

―2007年公開 米 127分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:初めて体験することなのに、以前どこかで体験したような、あの奇妙な感覚・・・「デジャヴ《既視感》」をテーマにしたサスペンス・アクション作品。主演はデンゼル・ワシントン(「マイ・ボディガード」)、ポーラ・パットン(「最後の恋のはじめ方」)、ヴァル・キルマー(「ヒート」)。監督は「ドミノ」のトニー・スコット。(KINENOTE)

あらすじ:543名もの犠牲者を出したフェリー爆破事件が起こった。捜査官ダグ(デンゼル・ワシントン)は、現場近くで、事件の一時間前に見つかった女性の死体が鍵を握っているのではないかと直感した。爆発の犠牲者に偽装されたその女性はクレア(ポーラ・パットン)といい、ダグはその顔を見た瞬間、何故か既視感を感じる。捜査は驚くべき監視システム「タイム・ウィンドウ」を使って行われた。これを使えば約四日前の過去を監視することが出来るのだった。ダグは四日前のクレアの部屋を監視する。すると彼女が売りに出していた車を買いたいという男から電話がかかってきた。この男が犯人ではないか?「タイム・ウィンドウ」が単なる過去の監視装置ではないことを突き止めたダグは、ゴーグルという装置を使って犯人を追い詰めていく。これを通して現実を見ると、過去を同時に見ることが出来るのだ。ついに逮捕された犯人は、狂信的な愛国者で、軍に入隊を拒否されたことから政府への恨みを晴らそうとしたらしい。こうして事件は解決を見たが、ダグには心残りがあった。何とかしてクレアの命を救いたい。「タイム・ウィンドウ」のタイムスリップ機能を利用してダグは過去に戻る決心をした。タイムスリップしたダグは犯人に拉致されていたクレアを助け出し、事件を防ごうとフェリーに向かう。全てがあの惨劇に向かって繰り返されていく。フェリーに乗り込むダグ、そしてクレア。しかし異変に気づいた犯人が乗り込み銃撃戦となる。ついに犯人を殺したダグとクレアは爆弾を積んだ車に乗ったまま海に転落する。クレアは脱出に成功するがダグは車もろとも爆死してしまった。だが救出され悲嘆に暮れているクレアの元に何故かダグが現れた。それは未来から来たダグではなく事件の捜査に現れた現在のダグだった。再会を喜ぶクレア。彼女のことがよく判らないダグ。しかしどこかで会った気がする。ダグは再びあの妙な既視感を抱くのだった。(KINENOTE)

監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン/ポーラ・パットン/ヴァル・キルマー/ジム・カヴィーゼル

ネタバレ感想

レンタルで鑑賞。前に観たときは確か地上波の放送だったような。今作はタイムリープものなわけだが、トニースコット監督作品でこういうSF作品ってほかにあったっけ? 個人的に彼の作品は好きなものが多いんだが、その中ではちょっと異色な物語という感はある。

で、俺はタイムループとか多次元世界の作品はけっこう好んで鑑賞するので、初見のときもトニースコット監督だから、というよりは時間移動系の内容だからってんで鑑賞…したんだけど、話がけっこう複雑で1回見ただけでは細部はよくわからんかったんだよなぁ。

そのまま10年以上時が過ぎ、今回ひさしぶりに鑑賞してみたわけだが、やっぱりよくわからねぇ(笑)。デンゼル扮するダグは、その能力を買われてFBIの捜査チームに加わる。んでそのチームは特殊な監視システムを開発してて、それを使うと、およそ4日ほど前の過去の映像を見ることができるのである。ダグはその装置を使って、容疑者を突き止めようとするわけだ。

これってすごい装置だよね。なんでおよそ4日前が見られるのかとか、巻き戻しや早送りできないけど、録画はできるとか、なんかすげぇややこしいんだけど、すごいもんはすごい。あるシーンではダグが、犯人の足取りを追うために、4日前の映像を見ながら車を運転するとかいうアクロバティックなことをしてて、あのシーンはアイデア自体がぶっ飛んでですごい。…んだけども、映像的にはゴチャゴチャしててなんだかよくわからんし、現実世界に被害及ぼしまくりで、ダグが単なる破壊者になっちまってはいまいか(笑)。

ともかく、そんなスーパーな装置を利用したはいいものの、ダグはけっきょく事件の被害者であるクレアを救うことはできない。犯人は突き止めることができたが、クレアの死亡事件そのものを防ぐことはできなかった。

しかし、クレアは美人だし、すでに過去の彼女のことをいろいろ見てしまってるダグは、彼女にぞっこんになっちゃってるのである。そもそも、初対面時の彼女は死体だったわけで、死体に一目ぼれしちゃってるような状態であるんだから、動いてる彼女を見ちゃったらもう、どうにもならんだろうねぇ(笑)。

んで、先のスーパー装置。実は単に過去の映像が見られるだけではなく、その映像の見られる過去に肉体を転送できることをダグは知るのだ。まじか。すごすぎだろ、この装置。ちなみに、この装置で過去に遡って未来を改変すると、リアルタイムの世界線は消滅してしまうらしい。

つまり、この物語においては、宇宙は多次元ではなく時間軸は直線的に構成されているということだ。だから、ダグが過去に遡って未来を改変できたら、彼の世界線(ダグAとする)に一緒にいた、ヴァルキルマーが演じてたFBI捜査官とかは消滅するということ。彼だけでなく、ダグAの世界は過去に遡って改変されるので、この世になかった次元になっちゃうわけ。要するにそれって、自分(ダグA)の消滅を意味するわけで、死んじまうのと似たようなもんなんではないか。

ところがこの作品内の人たちは暢気なもので、自分がいなくなっちゃうかもしれないのに、ダグを快く過去に送り込んでやっちゃうのである。時間軸が一つなら、過去が改変されたら今の自分の次元はなくなるわけだから、ダグAが時間を遡った先にいるヴァルキルマーBの記憶には、当然ヴァルキルマーAの現時点(ダグAが遡行前の今)の記憶があるはずはなく、その記憶がないままに、ヴァルキルマーAの時間軸に移動してくるわけだ。

ということはそいつは当然ヴァルキルマーAではなく、端的に過去時点のヴァルキルマーB(つまり赤の他人)になるのに、そのことをダグAの時間軸の人間たちは誰も洞察できてないのである。実に不思議だ。俺だったら、そんなことは受け入れることができないので、ヴァルキルマーAの立場だったらタグAが過去に行くのを必死で阻止すると思う。もし仮に、上記のことを理解したうえでダグAの過去行きを許可してたんだとしたら、それはそれで、すごい人間ではあるのだが。

まぁともかく、ダグAは多分に私情を挟んだまま過去に遡って、クレアを死なさずに済む世界線をつくろうとジタバタするんである。ちなみに、この時点で過去世界にはダグAと、その過去に実在するダグBがいるわけで、仮にダグAのもくろみがうまくいったら、この過去世界には二人のダグがいることになるから、どうするのかなと思ったら、ダグAは死んじまうのである。

まぁそうだよな。辻褄合わせ必要だから。かくしてダグAは自分が犠牲になってクレア(厳密にはクレアB)を救出することに成功。しかしこれってよく考えたら、ダグAが惚れたクレアAは死体だったわけで、彼女を救えたわけではないんだよね。救ったのはクレアBであって、単なる別人だと思うんだけど。しかも、せっかく救ったクレアBは自分(ダグA)ではなく、ダグBと仲良くなりそうな予感を漂わせて終わるわけで、ダグAは何のために頑張ったんだろうか…というのが私的な感想である。

んでまぁ、なんでこの作品のタイトルが『デジャヴ』なんだろうかって、再見時の今回も途中までよくわかってなかったんだけど、ラストのダグBとクレアBの出会いのシーンで、ダグBが何だか既視感を覚えて、それを笑って否定するところがある。あれを見てようやく俺は、なるほど、ダグAよりも前に、過去に遡ってたダグCとか、D、Eなどがいたんだろうなと、タイトルの意味を解釈することができた。たぶん、何回も繰り返して鑑賞すれば、その伏線もあるんではないかと。だけど、ややこしすぎるし、そんな面倒なことはしたくないのである。

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
映画『ジャケット』ネタバレ感想 切ないラブロマンス型タイムリープ作品
この物語はラストに至る、切ないロマンスを強調したい話なんだろうね。確かに、ジャッキーに対するジャックの愛情の深さがわかるうえ、自分の思いが成就するどころか、自分とのロマンスすらなかったことになるあのラストは、切ない。だからこそ、いいのである。
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30年を隔てた2人の主人公がお互いの夢を通じて未来と過去を知り、歴史を改変することで恋人を救おうとする話である。ややこしいけども、要は純愛映画ってことでしょうな。普通に観ればこの作品はハッピーエンドだと思うはずだ。しかし、個人的にはそうではないと思う。その辺の話を。ネタバレあり。 ―2016年 韓 107分―

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