デス・レース
―2008年公開 米 105分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:近未来の刑務所を舞台に、改造マシンによる命がけのレースと陰謀を描くアクション映画。ロジャー・コーマンが1975年に製作したカルト映画「デスレース2000」を、「エイリアンVS.プレデター」のポール・W・S・アンダーソンがリメイク。出演は、「トランスポーター」シリーズのジェイソン・ステイサム。(KINENOTE)
あらすじ:2012年、アメリカでは犯罪が増加し囚人を収容しきれなくなったため、刑務所の運営を民間に委託するようになる。孤島の刑務所ターミナル・アイランドでは、マシンガンを搭載した改造車で刑務所内のコースを3日間の行程で走る“デス・レース”と呼ばれるレースが開催されていた。ドライバーは囚人で、助手席のナビゲーターは美女揃いの女囚人が務める。ドライバーは5勝すると自由を与えられるが、負ければ轢き殺される。その様子は中継され、全世界を熱狂させていた。元レーサーのエイムズ(ジェイソン・ステイサム)は製鉄所で働きながら、妻と幼い娘と暮らしている。製鉄所が閉鎖された日の夜、妻が台所で倒れているのを見つける。エイムズは駆け寄るが、背後から襲撃され気を失う。エイムズが目覚めると妻は血まみれで、自分の手には血のついたナイフが握られていた。ターミナル・アイランドに収容されたエイムズは、刑務所長ヘネシー(ジョアン・アレン)から、フランケンシュタインという覆面レーサーのふりをしてレースに出場することを要求される。フランケンシュタインは、5勝目を懸けたレース中の事故で死んでいた。勝てば自由の身、断れば娘と2度と会えなくなるとほのめかされ、エイムズは出場を決意する。エイムズは、レースカーの改造を行う囚人のコーチ(イアン・マクシェーン)、ガナー、リストの協力を得て、マシンガン・ジョー(タイリース・ギブソン)、パチェンコらと接戦を繰り広げながら2日間の日程をこなした。しかしナビゲーターのケース(ナタリー・マルティネス)はエイムズに、フランケンシュタインの事故は、ヘネシーの指示でケースがマシンに細工をしたのが原因だと告げる。エイムズは、濡れ衣を着せられレースに参加することになったのも、ヘネシーの策略だったと気づく。さらに、ヘネシーは彼を今後もフランケンシュタインとして出場させるため優勝を阻むだろうと、ケースは続ける。エイムズは娘と再会するため、最終日のレースに挑む。(KINENOTE)
監督・脚本:ポール・W.S.アンダーソン
出演:ジェイソン・ステイサム/ジョアン・アレン/イアン・マクシェーン/ナタリー・マルティネス
ネタバレ感想
物語は近未来2012年の話だけども、今はもう2020年。ロジャー・コーマンが製作に関わったオリジナルのリメイク作品だ。ちなみに本作のあとに、コーマンが新たに製作に関わった『デスレース2050』ってのもあって、ややこしい。
作品全体の出来で考えると今作が一番、万人受けしそう。他の2作はやっぱりチープな感じだからね。特にオリジナルのほうはカルト的人気があるらしいけど、それと比較すると本作はしっかりとした娯楽作品として仕上がっている。つまり、面白い(オリジナルも面白いけど)。ポール・W.S.アンダーソン監督ってあんまり面白い作品を撮ってない印象だけど、これはいいね。
オリジナルにはけっこうグロな描写があるけども、今作はさほどでもない。しかも、レースの舞台が刑務所の敷地内で、民間人をひき殺すとポイントアップするという鬼畜設定もない(笑)。じゃあ何がいいのかっていうと、主役を演じてるのがジェイソンステイサムってところが大きい。彼が主役になって筋肉アクションする作品は、だいたい楽しくなるからね。あと、彼のレースでの相棒役を務める美女もなかなかよかった。
ともかく、何も考えずに眺めてるだけで楽しめる、暇つぶしにはもってこいの作品だ。
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