クロース: 孤独のボディーガード
ノオミ・ラパス主演のサスペンスアクション。ボディガードと依頼人が擬似的な母娘のような関係になって、お互いが成長していくバディムービー。ネタバレあり。
―2019年製作 米=英 94分―
あらすじ:ボディガードでありテロ対策の専門家サムは、依頼人の誘拐危機の中で背後にある黒幕の存在に気付く。(Netflix)
監督・脚本:ビッキー・ジューソン
出演:ノオミ・ラパスオーエン・マッケンソフィー・ネリッセ
ネタバレ感想
ネットフリックスで見つけたので、何となく鑑賞。評判はさほどよくないみたいだけど、個人的には結構楽しめた。何がよいのかというと、シンプルなストーリーと物語にメリハリがあるところだろうか。
冒頭のアクションに続き、娘をかくまっている屋敷のシーン、潜伏先に敵が攻めてくるシーン、黒幕探しの途中の港のシーンなど、それなりに楽しめるアクションがある。その間に、主人公=サムが護衛している娘と義理の母親との関係性や、サムの過去などを少しずつ紹介しながら、サムと娘との間の距離が近づいていく様が描かれる。
というわけで、大筋に難しいところはないし、アクションとしてもまずまずな内容だと思った。しかし、黒幕との最後の戦いなどは、相手があまりにも弱すぎて拍子抜け感はある。そして、作品全体に対しても、突っ込みどころはたくさんある。まぁでもその辺は別にいいかなと思えるくらいの内容になっていると感じた。
あえて触れるとするなら、サムは戦闘力はけっこう高いんだけども、黒幕を自分で捜しあてることはできていない。単に、容疑者としてある人間を追っていたら、偶然黒幕が勝手に出てきてくれたというだけで、その辺、実は捜査能力という意味では普通の人だったような感もある。まぁ、ボディガードとしては優秀だからいいんだけど。
ついでに、記事の最初で2人が擬似的な母娘のような関係になって、お互いが成長していくバディムービーと紹介したけども、サムと彼女にガードされる娘の関係が近づくのも、けっこうあっさりしていると言えばそう言えなくもない。それぞれの過去というか、現在の心境に至るまでの背景の描かれ方もけっこう浅い掘り下げなので、その辺が気になっちゃうと楽しめないかもね。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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