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映画 ブライトバーン恐怖の拡散者 ネタバレ感想 エンドロールでも暴れるサイヤ人

ブライトバーン恐怖の拡散者
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ブライトバーン/恐怖の拡散者

子どもができなかった夫婦が、あることがきっかけで子どもを授かることができた。優秀に育っていた子どもだが、思春期に差し掛かった頃から何だか言動がおかしなことに。夫婦が子どもの異変に気付き始めた頃には、取り返しのつかないことが起きだしていたーー。子育ては難しいと思わせる内容だが、別に面白くはないSFホラー。ネタバレあり。

―2019年公開 米 90分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの監督、ジェームズ・ガンがプロデュースを務めるサスペンス・ホラー。突如、念願の子どもを授かったある夫婦。やがて12歳になったその子どもブランドンは、異常な力を発揮、カンザス州の街を恐怖に陥れていく。出演は「ハンガー・ゲーム」シリーズのエリザベス・バンクス、「シャッター」のデヴィッド・デンマン。監督は『インバージョン 転移』のデヴィッド・ヤロヴェスキー。(KINENOTE)

あらすじ:愛するカイル(デヴィッド・デンマン)と結婚し、母になる日を夢見ていたトリ(エリザベス・バンクス)だったが、その夢はなかなか実現できずにいた。そんなある日、謎めいた男の赤ちゃんが到来、夢が現実のものとなる。聡明で才能に溢れ、好奇心旺盛な彼らの子どもブランドンは、ふたりにとってかけがえのない存在となっていく。だが、12歳になったブランドンの中に強烈な闇が現れ、トリは息子に恐ろしい疑いを抱き始めるのだった。やがて、ブランドンは普通の人が持つことのない異常な力を発揮し、カンザス州ブライトバーンを恐怖に陥れていく……。(KINENOTE)

監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー
出演:エリザベス・バンクス/デヴィッド・デンマ/ジャクソン・A・ダン/マット・ジョーンズ/メレディス・ハーグナー

ネタバレ感想

闇落ちスーパーマンであり、サイヤ人でもある

ネットフリックスで見つけて鑑賞。巷ではこの作品の子ども、ブライアンのことを「闇落ちスーパーマン」みたいに表現をしてて、確かにそうだなぁと思わせる能力の持ち主であった。

ブライアンは夫婦から養子として育てられていた。ところが、それは夫婦がブライアンや社会に向けてそのように公言していただけ。実は、ブライアンは宇宙から飛来した小型の宇宙船に乗って地球に送り込まれた異星人だったのである。サイヤ人かよ。

宇宙人はどういう方法でそうしているのかわからんが、ブライアンに対して「奪え」と命令をしていた。つまり彼は『ドラゴンボール』で言う、サイヤ人のカカロット(悟空)が赤子の頃に地球侵略のために送り込まれたのと、同じような目的で派遣された赤子だったのだ。

夫婦は、その赤子の外見がほぼ地球人と同じで可愛かったのをいいことに、宇宙船を納屋に隠して、赤子を自分たちの子として育てる。

で、カカロットは育ての爺ちゃんが強いし善人なので、それなりにまともな子どもに育ったわけだが(狂暴だったけど、何かの拍子で頭を打った。とかの説明もあった気がする)、この作品の夫婦はきちんと息子に愛情を注いで育ててはいたものの、どっかで育て方を間違えたようで、息子の暴走を止められなくなっていくのである。

ということで、ラストに至るまでに夫婦もその周辺の人も惨殺されてしまい、その後もブライトバーン地方では大規模な事故がたくさん起こる。それはすべてブライアンの仕業であることがエンドロールで紹介されて物語は終わっていく。

子育てってのは難しく、幼い子どもに社会性をきちんと身に着けさせることって、何かのきっかけでものすごく間違った方向に行ってしまう可能性があることを示唆している物語であるように思われた。

子育ってて難しい

では、この夫婦はそもそもどうすれば良かったのかと考えるに、生まれた頃から「お前は人とは違う生物なのだ」と言ってあげるしかなかったんかもしれないね。そのうえで愛情を持って接してあげるのだ。そうすれば、人間との違いを受け入れてブライアンは頑張れたかもしれない。

でも、夫婦はそうはしなかった。人間としてブライアンを育てちゃう。しかもなぜか宇宙船を破棄しなかったためにブライアンの覚醒を手助けしちゃってるわけで、本当にはた迷惑な奴らだ。

ブライアンが能力に目覚め、その力を持て余すようになった後、彼は宇宙人であったことを母親のトリから告げられ、激しく動揺してた。まぁ、それは動揺するわな。

ラストのほうでブライアンは、母親のトリに対して「正しいことをしたいと思っている」と告げる。てことは一応、彼も人間的な善悪の区別はついていて、人間社会のルールでは悪とされることをしてしまっているのは、自覚してるのだ。

あのシーンでも、母親が宇宙船の欠片でブライアンを殺そうとしなければ、ブライアンを別の方向に導けたかもしれない。と、考えればこの物語における夫婦の罪は重いわけだが、しかし二人がやっていることは、それなりにまともな育て方にも見えるので、やっぱり子育ては難しいのである。

どうせだったら、最初から最後までブライアンを意味のわからない宇宙人として、人に害をなす存在として描いていたほうが、ラストまでの展開にも納得がいかなくもない。もしくは、トリのブライアン殺しが成功していたほうが、物語的な嫌さは増して、個人的にはもっと楽しめたんではないかとも思う。

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