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映画 ブラッド・ダイヤモンド ネタバレ感想

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ブラッド・ダイヤモンド

アフリカのシエラレオネの採掘場で見つかった、巨大なダイヤモンドを巡って登場人物らがジタバタする話。社会派で深刻な内容でありながら、アクション要素もありスリリングな展開も楽しめる娯楽としても優れた作品。ネタバレあり。

―2007年公開 米 143分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:内戦下のアフリカを舞台に、ダイヤモンドを追い求める三人の人間たちの葛藤を描いた人間ドラマ。ダイヤの密売人アーチャーを演じるのはレオナルド・ディカプリオ(「ディパーテッド」)。愚直な漁師ソロモンにはジャイモン・フンスー(「グラディエーター」)が扮している。そしてジャーナリスト、マディーを演じるのはジェニファー・コネリー(「ビューティフル・マインド」)。監督は「ラスト サムライ」のエドワード・ズウィック。(KINOETE)

あらすじ:内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)は平穏に暮らしていたが、反政府軍RUFの襲撃により家族と引き離されてしまう。ソロモンが連れて行かれたのはRUFの資金源となっているダイヤモンドの採掘場だった。そこで驚くほど大粒のピンク・ダイヤを発見するソロモン。これがあれば家族を救える。危険を承知で彼はダイヤを秘密の場所に隠すのだった。一方、ダイヤの密輸を生業としているアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、刑務所でそのピンク・ダイヤの話を聞き、ソロモンに接近しようとする。家族を探す手伝いをする代わりにピンク・ダイヤの在り処を教えてくれと取引を持ちかけるアーチャー。しかしソロモンは承知しなかった。一方でジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)がアーチャーに近付いてくる。RUFの資金源となっている「ブラッド・ダイヤモンド」の真相を追っている彼女は、アーチャーの持っている情報が欲しかったのだ。しかしアーチャーは口を閉ざした。やがて難民キャンプで家族と再会するソロモン。しかし息子の姿だけが無かった。RUFが連れ去った可能性が高い。ソロモンは覚悟を決め、アーチャーの申し出を受け入れた。こうして異なる目的を持った三人がピンク・ダイヤを求めて過酷な道を歩き出す。アーチャーはこの暗黒の大陸から抜け出すため、ソロモンは息子の行方を突き止めるため、そしてマディーはアーチャーから決定的な情報を引き出すために……(KINOETE)

監督:エドワード・ズウィック
脚本・原案:チャールズ・リーヴィット
出演:レオナルド・ディカプリオ/ジャイモン・ハンスゥ/ジェニファー・コネリー

ネタバレ感想

セレブどもが自分でダイヤ掘ればいいのに

繰り返し観るには内容が重いけど、忘れたころに鑑賞すると楽しめる作品だ。描かれる内容がけっこうキツイので単なる娯楽として向き合うのは難しいけども、広く長く、観られ続けてほしいと思える、価値のある映画だ。

ともかく、これを観ちゃうと先進国ってくそだなと思っちゃう。ダイヤの供給を調整している販売会社とか、マジでひどい。なんでそこまでして利益を得たいのか、まぁ、金はほしいのはわかるけど、それにしても酷くないですかね。値崩れしないためにわざわざ市場に出すダイヤの量を調整することで、セレブたちの所有欲と消費欲みたいのをくすぐり続けてまで金をもうけ続ける輩どもは、ちっとはテメェらの血を流してダイヤ掘りをしてこいやと思うのだが、そうはならんのが理不尽な世の常でありますな。ちくしょう…。

反政府軍RUF怖すぎ

この作品で一番きついのは反政府軍であるRUFの蛮行を描写するいくつかのシーン。こいつら、普通に生きている村人たちを何の躊躇いもなく殺しちゃうんである。何であんなことするんだろうか。よくわからん。こいつらって、反政府軍なわけだから、いずれは政府に代わって国を牛耳ってやろうと思っているはずなんに、そこに住む人たちを容赦なく殺しちゃったら恨みを買うだけで何のメリットもないと思うんだけどね。そういうもんではないのかな。

ダイヤ採掘で手にした金で、武器を購入して好き勝手やっていたことを見るに、反政府軍といいつつも、もしかすると彼らは、単に弱者を虐げる権力を得ることと、金儲けがしたかっただけなんかも。そういえば、なんかのシーンでこの軍に所属する片目の幹部が、「この地獄を抜け出したいだけだ」みたいな台詞を言ってた。つまり、国の将来とかどうとかより、自分が金儲けして、その金ができたら国を離れて別のところで生きたいだけなのである。逃げたいのだ。

こいつらの酷いのは、子どもを拉致して洗脳して、ためらいなく人を殺せるマシーンにしちゃうところ。ブラジルの貧民街を描いた名作、『シティ・オブ・ゴッド』でも、ためらないなく人を殺す少年ギャングが出てきたけども、あれは普通の日常を暮らす中で自然とギャング化していくわけで、大人が洗脳しているのとはちょっと違う。どっちも酷いんだけども、悪びれもせずに洗脳して兵士にしちゃってのは、どういう神経してんだろうか。

アーチャーがローデシア出身である意味

てなことで、ディカプリオ演じる主人公のアーチャーはダイヤの発見者であるソロモンや、ジャーナリストのマディーとのかかわりを通じて、単なるダイヤ目当てではない男に変わっていく。変わっていくというか、もともとはイイやつだったんだろうけど、これまで生きていた環境が、打算で動かないと生き残れない場でもあり、だからこそ人と接するにあたっては皮肉屋にならざるを得なかったんではないかと思われる。

いずれにしても、アーチャーが単なる白人ではなく、その出身地がアフリカ大陸のローデシアであることが、彼のキャラクターに奥行きと、ダイヤを巡る戦いの中に、説得力というか面白味を与えていると思う。これがもし純粋な英国人だったりすると、本当に金目当てでしか動いてない奴で、時折見せる優しさや人を守る行動が、単なるダイヤのための偽善にしか見えなくなっちゃって、彼に対する見方が変わっちゃってたかもしれない。アーチャー自身が、アフリカ出身の白人であるところがよいのだ。

ディカプリオはいい役者

余談だが、俺はディカプリオをジョニー・デップと共演した『ギルバート・グレイプ』で初めて知った。障がい児の役を名演できるすごい俳優だと思ったが、その後、『タイタニック』で一般層にも名前が売れ出して以降、彼に対しての興味を失っていた。

で、この作品を初鑑賞したときに、ディカプリオへの好感度が爆上がりした記憶がある。俺の好感度なんて本人にも、これを読んでくれてる人にとっても、どうだっていい話だろうが、ともかく俺にとってはそうだったのである。

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