バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり
―2018年製作 米 110分
ネタバレ感想
解説:中途半端な悪事は命取り。スマートで残忍、「完璧な悪人」が仕掛ける危険なゲーム。全米ベストテン入りのスマッシュヒットを記録したハイテンション・スリラー。カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019参考作品。(KINENOTE)
あらすじ:カメラマン志望の青年ショーン(ロバート・シーアン)は、高級レストランの駐車係のバイトをしながら客の車を使って空き巣をしていた。ある時、バイト先で知り合った金持ちの男ケイル(デヴィッド・テナント)の屋敷に忍び込むが、そこには監禁されている女性がいた。異常な事態に直面したショーンは彼女を救おうと奔走するも、監禁犯であるケイルは一部始終を把握していた。ケイルは、ショーンの行動に先手を打ってアリバイを作り警察の追及をかわしつつ、ショーンに危険なゲームを仕掛けていく。(KINENOTE)
監督:ディーン・デヴリン
出演:デヴィッド・テナント/ロバート・シーアン/ケリー・コンドン/カリート・オリヴェロ
ネタバレ感想
かわいい彼女がいる写真家希望の青年ショーンは、実はコソ泥して生計を立てている。バイトでレストランの駐車係をしている彼は、友人と一緒に客の車を駐車する代わりに持ち主の家に忍び込んでドロボー行為をしていた。
ある日、見るからに金持ちな男のマセラティを拝借して彼の家に行ってみたら、女性が監禁されているではないか。身分を隠して彼女を助けようとするがうまくいかず、彼女を置き去りにして家を脱出。しかし、罪の意識に苛まれたショーンは、何とか女性を助けようと警察に駆け込むんだけど、マセラティの男、ケイルにその行為がばれて、友だちやその家族、そして自分の彼女や家族にまで危害が及ぶようになってしまう。果たしてどうなってしまうのかーーというのが超適当なあらすじ。
何の気なしに鑑賞してみたら、けっこうおもしろかった。ショーンは性格はいいやつなんだけど、カメラマン志望のふりしてコソ泥して生計を立てている単なるチンピラ。友人もチンピラ。でも、中途半端に正義感があるので、図らずも遭遇した監禁女性を助けようとする。するんだけど、なんかやりかた間違っているというか突っ込みどころ満載の対応しかしないので、自分の身の回りにも危害が及ぶようになってしまう。その辺はなんだかなぁと思うものの、最後まで興味を惹かれて鑑賞できた。
殺人鬼のケイルは幼少期から殺人野郎だったようで、大人になってからも親の遺産を使いつつそれなりの仕事もしていて、羽振りのいい暮らしをしている。でも殺人鬼。そこはいいんだけど、なんでこの人は例の女性を調教相手に選んだのか、その辺が描かれないことには不満が残る。また、犯罪が明るみにならないように用意周到な策をめぐらせているのに、後半になってショーンの彼女をボコったり、友人家族を皆殺しにしたりするくだりになってからは、どうみてもいずれバレるだろうという犯罪行為をしまくっていることには納得がいかぬ。
そして、ショーンの彼女は彼の人柄を好いていただようだが、ケイルにタコ殴りにされ、ショーンがドロボーだと分かった時点でショーンに対して「失せろ!」となって、その後、物語には登場しない。俺は彼女も監禁・調教される展開を想像していたので、あの退場には少し拍子抜け。
さらに、ケイルに監禁されていた女性は、銃で撃たれて結構な大穴に落とされているのに、自力で穴から出てこれるという耐久力はいかがなもんか。
まぁでも、サクッと見れて楽しめたので、腐すのはこの辺にしておく。
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