エイリアン4
前作から200年後、なんとリプリーはクローン人間としてよみがえる。そしていろいろあって、彼女はまたしてもエイリアンたちと死闘を繰り広げることに。ネタバレあり。
―1998年公開 米 107分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:凶悪な寄生生命体と人間との死闘を描くSFホラーのシリーズ第4作。監督は「ロスト・チルドレン」のジャン=ピエール・ジュネ。製作は「エイリアン3」のゴードン・キャロルとデイヴィッド・ガイラー、監督としても有名で本シリーズ全作のプロデューサーであるウォルター・ヒル、「ブロークン・アロー」のビル・バダラード。脚本は「トイ・ストーリー」のジョス・ウェドン。撮影は「セブン」のダリウス・コンジ。音楽は「ダンテズ・ピーク」のジョン・C・フリゼール。美術は「ジャッジ・ドレッド」のナイジェル・フェルプス。編集は「タンゴ・レッスン」のハーヴ・スナイド。衣裳は「バットマン・フォーエヴァー」のボブ・リングウッド。エイリアン関係は共同でクリーチャー・エフェクト、特殊メイクなどを手掛ける「スターシップ・トゥルーパーズ」のアレック・ギリスとトム・ウッドラフ・Jr.が、視覚効果スーパーヴァイザーをジュネの前二作に参加したピトフと「パワーレンジャー」のエリック・ヘンリーがそれぞれ担当。主演は「スノー・ホワイト」のシガーニー・ウィーヴァー。共演は「クルーシブル」のウィノナ・ライダー、「ロスト・チルドレン」のドミニク・ピノン、「クロノス」のロン・パールマン、「マイ・ルーム」のダン・ヘダヤほか。未公開映像などを収録した「エイリアン4 完全版」はDVDに収録されている。(KINENOTE)
あらすじ:冥王星の近くに停泊する宇宙船オーリガ号。200年前にエイリアン・クイーンの幼生を体内に宿したまま自らの命を絶ったリプリー(シガーニー・ウィーヴァー)のクローンが再生され体内のエイリアンが取りだされた。ペレズ将軍(ダン・ヘダヤ)の指揮下、エイリアンは生物兵器として利用されようとしていたのだ。クローンのリプリーは過去の記憶だけではなくエイリアンの持つ凶暴さと運動性も引き継いでいた。密輸船ベティ号がオーリガ号に到着する。ベティ号の積み荷は冷凍睡眠中に誘拐してきた宇宙船のクルーたちだった。ベレズ将軍は彼らをエイリアンの宿主にしようとしていたのだ。ベティ号のクルーたちはオーリガ号の体育館でリプリーと出会う。ちょっかいを出した大男のジョーナー(ロン・パールマン)を超人的な運動能力でねじ伏せるリプリー。彼女がリプリーであることを知ったコール(ウィノナ・ライダー)は彼女の独房に忍び込み、ことの真相を聞かされる。スパイだと思われたコール及びベティ号のクルーたちは研究主任のレンたちに捉えられるが隠し持っていた武器で反撃、レンと兵士のひとりを人質にとってオーリガ号を占拠する。ところが、エイリアンの一群が自らの強酸性の血液を使って檻から逃亡。次々とエイリアンの犠牲になるオーリガ号の乗組員たち。異変を察知して独房を脱出したリプリーと合流したベティ号クルーたちもひとりまたひとりとエイリアンの餌食になっていく…以下略(KINENOTE)
監督:ジャン・ピエール・ジュネ
出演:シガニー・ウィーヴァー/ウィノナ・ライダー
ネタバレ感想
前作よりは面白い。なかなかぶっ飛んだ話だ。リプリーはクローンなわけで、確か8番目の実験体らしい。その前のナンバーのクローンたちはリプリーに似ても似つかない姿かたちであったことからすると、たった8番目でよく成功したなと思わずにはいられない完成度。エイリアンの遺伝子も混ざっているらしく、人間よりも強くなっているし。
で、このリプリーは前作までのリプリーの記憶を受け継いでいるわけだが、彼女は本物のリプリーと同一の存在と考えていいのだろうか。魂的なものは受け継がれているのだろうか。その辺はよくわからない。よくわからないというか、どうにも確かめようのないことだ。だが、個人的にはそういうところが気になってしまった。
この作品のウィノナ・ライダーは可愛いであります。なんか随分自己卑下をしてるアンドロイドだったことを見るに、これまでのシリーズの男性型とはちょっと違う雰囲気があって、なかなかよかった。アンドロイドである自分の存在に悩み、クローンであるリプリーに近づこうと試みる彼女の気持ちは、なんとなく理解できる。
最後、人間の遺伝子を持ったエイリアン、何か顔面がほぼ人間の髑髏で、目がウルウルしていて、ほんの一瞬だけ、キモ可愛いと思った(笑)。繰り返すが、一瞬だけだ。
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