ザ・クルー
強盗チームを率いる凄腕犯罪者、主人公のヤニスがボンクラな弟を仕事に参加させたことで、危機的状況に陥っていく作品。果たして彼は家族と仲間を守りきって無事に敵対するギャング団との抗争に終止符を打てるのか――。ネタバレあり。
―2016年公開 仏 81分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「フランス特殊部隊GIGNエールフランス8969便ハイジャック事件」のジュリアン・ルクレクが手掛けたクライム・アクション。ヤニス率いる凄腕の武装強盗団は、その素性を知ったギャングに家族を人質に取られ、麻薬強奪をするよう脅迫を受けるが……。出演は「カレ・ブラン」のサミ・ブアジラ、「ぼくを探しに」のギョーム・グイ。(KINENOTE)
あらすじ:一切の証拠を残さず、完璧に計画を遂行してきたヤニス(サミ・ブアジラ)率いる武装強盗団。今回は、白紙のパスポートを強奪し、それを大金に換えることに成功した。それはいつも通りの完璧な計画だった。ところが、ヤニスの弟アミンが欲を出し、計画に使用した銃をこっそり横流ししたことから、凶悪なギャングたちにその素性を知られてしまう。仲間と家族を人質に取られ、ヤニスがギャングから命じられたのは、別の組織からの麻薬強奪。大切な者たちの命が危険に晒される中、迎えた犯行当日。ヤニスはギャングたちを裏切り、一世一代の賭けに出る。悪党対悪党、果たして生き残るのは誰だ……!?(KINENOTE)
監督・脚本:ジュリアン・ルクレルク
出演:サミ・ブアジラ/ギョーム・グイ/アリス・ドゥ・ランクザン/ギョーム・グイ
ネタバレ感想
いきなりネタバレすると、ヤニスが命を落とすことになったのは自分がボンクラな弟を犯罪に参加させたから。まぁ恐らく、自分のチームに引き入れなくても弟はバカだからケチな犯罪を犯してヤニスに迷惑をかけていただろう。
と、考えるとヤニスは自分の監視下で弟を使う道を選んだってことだ。だがしかし、けっきょくは悪事を働くのは、自分だけでなく仲間のすべての動きまで予測して監視して、常に不測の事態を想定し続けていなければ、この作品のような末路を迎えるのだ。
つまり、ヤニスは個人としてはかなり有能な犯罪者ではあるものの、けっきょく一人ではなく仲間とヤマをタタく仕事の道を選んだことに間違いがあったと言えなくもない。
俺はこのブログで何度も書いているが、犯罪は一人でやるべきなのである。こうした組織犯罪を描いた映画は、それを教えてくれるし、その破滅ぶりが面白いのだ。
てなことで、本作は短くまとまっているし、さほど予想外の展開などはないものの最後まで飽きずに楽しめる犯罪作品でした。
ただ、ヤニス役の人の容姿がだいぶ老けて見えて、妹と弟よりも年が離れすぎてて父親にしか見えないのはどうかと思った。
↓犯罪は一人でやろう
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