ロシアン・ドール: 謎のタイムループ
ネットフリックス配信、全8話のドラマ。一話が30分くらいなので、サクッと観れるうえ、内容には奥深さがあるので楽しめる良作。ネタバレあり。
―2019年製作 米 ―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:謎のタイムループに入り込んだ女性が、繰り返し同じパーティーに出かけては毎晩死を経験する。翌日、彼女は無傷で目覚め、再びパーティーへ…。(Filmarks)
監督:ジェイミー・バビット/レスリー・ヘッドランド/ナターシャ・リオン
脚本:ナターシャ・リオン/レスリー・ヘッドランド
出演:ナターシャ・リオン/グレタ・リー/ユル・ヴァスケス/エリザベス・アシュレイ/チャーリー・バーネット/クロエ・セヴィニー/ダーシャ・ポランコブ/レンダン・セクストン三世/レベッカ・ヘンダーソン/ジェレミー・ボブ
ネタバレ感想
主人公の女性がタイムループを繰り返す話。どうして繰り返すのか、ループから抜け出すために彼女は必死こいてジタバタする。途中から、彼女と同じようにループをしている青年と出会い、二人は情報交換をしながらループの謎を解き明かそうと奮闘するのである。
主人公ももう一人の青年も、人間的にはあまり好かないタイプの人たちだ。どうしてそうなのかには、それぞれ、過去に抱えているものがあることが一因になっている。そこで二人は、協力しながらループの謎を解き明かす過程の中で、自分自身と向き合って少しずつ成長をしていくことになる。
全編通してユーモアやセンスを感じるセリフがあるし、各話ごとに続きが観たくなるような謎を残して終わる展開になっていて、優れた構成だなと思わされた。
もう一つ、この作品のよいところは、主人公が途中、自分がループを脱した世界は、自分の存在が消えただけで、その世界が残り続けることを自覚し、その世界の人たちに対して行った行為を後悔する描写があるところ。
単にセリフで一度出てくるだけなんだけども、この類の物語で、前回のループ世界にいた存在たちに思いをおよばす作品というのはあまりない。でもこの作品にはそれがあるところが、倫理的な部分で俺は好感を持ったのである。
似たようなことに言及できている時間移動系の作品は↓
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