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映画『オフィス 檻の中の群狼』ネタバレ感想 社畜はつらいよ(笑)

オフィス檻の中の群狼
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オフィス 檻の中の群狼

韓国って就職するの大変らしいね。だからあの女の子はあんな糞会社でも必死なんだろうとは思わされる。家族を殺しちゃうオッサンのラストのセリフなんかも、社畜の辛さが垣間見えるものであった。ネタバレあり

―2016年公開 韓 111分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「チェイサー」「殺人の告白」など数々のバイオレンス作品の脚本を手がけたホン・ウォンチャンの初監督作品。第68回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門招待作品。新宿シネマカリテの特集企画『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016』にて上映。(KINENOET)

あらすじ:真面目に勤めていた課長キム・ビョングクが、帰宅後に家族を殺害。キム課長はそのまま行方をくらましてしまう。翌朝、刑事のチョンフンはキム課長が勤める会社に聞き込みをするがはかばかしくなく、課長と親しくしていたインターンのイ・ミレにいたっては何かを隠している様子。チョンフンは事件直後に会社に戻ってきた課長を映した防犯カメラ映像を見つけるが、解決の糸口をつかめずじまいに。不安が広がる中、オフィス内で不可解な出来事が起き、同僚たちが次々に事件に巻き込まれていく。(KINENOET)

監督:ホン・ウォンチャン
キャスト:コ・アソン/パク・ソンウン

 

ネタバレ

職場環境

冒頭のオッサンが姿を消したことで謎が深まるスリラー。で、あの人なんで家族を殺しちゃったんだろうか。もともと精神を病んでたみたいだが。デスクの引き出しに包丁忍ばせて、「これを見ると安心する」とかイっちゃってるわな(笑)。

まぁでも、いろいろ周囲に配慮できる人間が出世争いから脱落して、仕事はそこそこ出来そうではあったが人間関係的に邪魔くさがられてクビにされちゃうなんて、なんとも気の毒だし、リアルと言えばリアルだ。

犯人はお前だ!

最初は課長が家族を殺し、オフィスに潜んで同僚たちを抹殺しているのだと思わせて、課長は家族を惨殺した後、オフィスのあるビルの階段で自殺しているのである。で、インターンの娘が先輩と上司を殺していたというオチ。

まぁ確かに、殺したくなるような奴らしかいない職場だから同情はするけども、やっぱりあんな糞会社にしがみつかなきゃならんもんなんだろうか。ラストで再就職の面接に向かっているところを観るに、彼女はある意味では勝ち組みなんだろうけども、あのメンタルだと次の職場でも殺人鬼になるんではあるまいか(笑)。

あの刑事って無能だよね

にしても、傑作『新しき世界』でいいキャラ演じてたパク・ソンウン扮する刑事。彼って有能そうに見えるけど、何も役に立ってないような(笑)。インターンの部屋を訪れて、隣人の話を聞いているのに、何で彼は、インターンを野放しにしているのか。

めちゃオススメ映画です↓

インターンが真犯人と気付けないんだとしたら無能だし、見逃してやっているんだったら、刑事失格だし人格的にもどうかと思うぞ。そもそも、なんであの、射殺されたあの男が犯人扱いされちゃうのか。あのシーンのシチュエーションに居合わせれば、奴を犯人と思って射殺しちゃうのはわからんくはないが、あのオフィスをきちんと調べれば、インターンが殺しをしている証拠がたくさんあると思うんだが。

課長は幽霊(笑)

あと、無駄に課長の幻影みたいのを登場させたり、部長の夢に登場させたりしてた伏線とは思えないあの描写、何か意味があるのだろうか。よくわからん。幽霊じゃないんだから。

インターン強すぎ(笑)

ついでにもう一つ、インターンはかなり小柄な女の子であったが、何であんなパワフルなんだ? 殺した先輩女性をビルの外に落とすとか、若い男と取っ組み合いできるとか、おかしいだろ。どう考えたって若い男の体力に押し切られちゃうと思うだけどなぁ。あいつ、よっぽど貧弱なんだろうか。

とか腐しているものの、会社員として働く自分の身を省みて、いろいろと先の身の振り方を考えさせてくれる作品でもあった。このインターンやおっさんとか、ああいう扱いされちゃう人って実際いるし、ああいう扱いをするほうは、何の罪悪感もなくそういうことをしちゃっている人間で、世の中ってそんな人間の集まりなんである。自分もきっと、知らないうちに誰かを傷つけたり腐したりしているんだろう。あんな所では働きたくないねぇ。というよりも、働かないで、たらふく食べたい(笑)。

 

仕事のストレスでおかしくなっちゃう

職場の人間関係ってけっこうなストレスになることはある。真面目に仕事している人ほどストレスになると思う。俺は人生は努めて半分降りるようにしているので、さほどストレス溜めないように生きられているとは思うけど、深酒しちゃうとけっこう負の感情が出てきたりするからねぇ。

人生を半分降りる生きかたについて↓

人生半降りブログについて
当ブログ運営者の簡単な自己紹介と運営方針、人生半降りとは何か――など

あのインターンの女の子は貧乏らしく、あんなつまらなそうでパワハラ炸裂している職場でも正社員になりたいみたい。そんな必死にならんでもイイと思うのだが。この娘は家族殺しちゃうオッサン=課長のことを尊敬していたようだが、それは似た者同士だからだろう。彼女はあるシーンでそれを否定するものの、やっぱ似た者同士でストレス溜めちゃったからああいう行為におよんだんでしょうな。

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面白い書籍だ。「なるほど、そういう考え方もあるんだな」と思わせる視点で意見を放ったかと思うと、そのすぐあとにユーモアのあるふざけた一文を入れてくる。「はたらかないで、たらふく食べたい」人はぜひ! ータバブックス (2014年4月21日)ー
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https://hanbunorita.com/1/eiga/the-belko-experiment.htm

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